冬休み親子旅～金沢～（２，０６１文字）

冬休み。
来年の上海戻りを前にし、日本に長期滞在できる貴重なとき。
１７日間の冬休みも、知りたい触れたい、日本。
第一弾は金沢。

１日目

くもりのち小雨　

京都駅発　サンダーバード特急
福井県あたりからクリスマス寒波の名残か、窓の外は雪景色。

二時間ほどで金沢着。
まずは近江町市場へ

海産物は寒々しすぎ、熱々おでんに吸い寄せられる。
ころ柿とおでんを食す。
日本酒＋だし＝出汁割りのポスターが気になりながら、
子連れで雪道を千鳥足で歩くわけにはいかない。
見ないことに。
ひがし茶屋街を目指して歩く。

地元の人はもれなくスノーシューズ。
オフィスに並ぶ靴も。
普通の靴は観光客ばかり。
雪が珍しい息子は普通のスニーカーでグシグシ雪に突っ込み、
素手でガンガン雪を触り、こねる。

ときどき店ブラしながら、ひがし茶屋街着。

石畳や家屋が京都を思い出す。
あたりは中国、シンガポール、欧米系、外国人観光客。
そうか、ここは小京都。
せっかくJAPANにきたのなら、JAPANらしい景色を堪能したい。
世界中、都会はきっとどこも似たようなものだもんね。

震災や空襲から免れ、現存する過去の建物たちがたくさん。
タイムスリップ気分。

暖取り休憩をかねカフェたもんへ。
ここはタレントのメグミさんが経営されている所。
１０数年ぶりのパンケーキはふわっふわで想像以上に美味しい！
甘党の息子感動。
パンケーキに全く興味がなかった私も、
女子がパンケーキ屋さんにときめく気持ちが少しわかった。

金沢駅へもどり、少し買い物をしホテルへ。

いつもの親子旅ならホテルは超チープ。
そんななか今回は、
高層階でバスタブも広く、二人分の椅子もある。
フロントもレストランもラグジュアリー。過去一快適。
目の前がカベ、部屋中臭い、狭すぎる、椅子がないなど、
いろんなホテルに泊まってきたけれど、今回は何かの間違い？

なんども宿泊予約メールを確認。
ここで間違いない？料金あってる？
目をしっかり見開き、確認。

間違いはないよう。
ビジネスホテルのお値段でとめていただき
ありがとうございます。

エレベーターでコインランドリーがないと騒いでいたら、
「ここないのよ～私も聞いたことあるわ。近くにあるらしいわよ」
親切なご婦人が笑いながら教えてくれた。

部屋で一息。
外はずっと時雨のようなものが降っていたので、びしょびしょ。
北陸金沢。
観光中はもちろん寒い。
でも気にならない。
気がつかない。
傘もささない。
それはきっと、非日常だから。

買ったものを食べ、
ゆっくりベットでサスケ。
奮闘する勇士達を崩れ姿勢でみつつ明日の計画。
家事もなく、あるのはわずかな手洗い小物たちだけ。

歩行距離8.3km

2日目

晴れのち小雨　
ホテルからみた初日の出。

違うか。

朝ごはんを食べ、のんびりチェックアウト、バスで２１世紀美術館へ。
息子は初めて。
事前に試みた「スイミング・プール」地下室観覧の予約は惨敗。
けれど、当日券は購入でき、普通の観覧が叶う。

アートの強いパワー、楽しさ、感覚に訴える可能性、
自由、表現、平和、メッセージ、
いろんな感覚を感じる。

息子は雪と戯れながら、繁華街・香林坊へ。
沢山歩き、腹ペコ濡れそぼりで入ったお店、むら井。
小料理屋のような情緒あるカウンターで、定食をいただく。

「言葉ひとつで人生が変わるよ」

言葉について考えることがあったタイミングだったので、
シンクロを感じる。
ここでも外国人観光客多数。

シランさんなのか、
傘をさす考えがまったくうかばず、雨のなか武家屋敷跡へ。

その後、
バス車内で耳にし、気になった「忍者寺（妙立寺）」を目指す。
スマホ電波のご機嫌がよくなく、地図がほぼ使えない。
ぐしゃぐしゃでも濡れていても、
アナログ地図のありがたさをひしひしと感じ、妙立寺着。

さすがはバス車内で話題になるだけある。
人智の素晴らしさと、過去の人の息遣いをダイレクトに感じる。
内部は写真撮影禁止。
行って損なし、また行きたい。

雪と戯れ、迷うことを楽しんでいたら
あっという間に乗車時間が迫る。
金沢駅前にもどり、お土産と車内晩御飯を買い、お茶休憩。

二日目もびしょびしょ。
寒い。
気にならない。
気がつかない。
非日常だから。
「濡れ」も、どっかでいつか乾く。

サンダーバードで京都へ。
車内でくつろいでいるとあっという間。
飛行機とは違い、降りてからも帰宅までなにかとスムーズ。
帰宅し、なんかをつまみ、飲み、温まる。
昨日までここにいたことが不思議になり、ほっとする。

歩行距離11km

お土産

圓八 あんころ餅
揚げあられビーバー（のどぐろ味、ノーマル味）
金箔入りボールペン
IRいしかわ限定ICカード。

〇気になっていたけれど今回は行かなかった場所
もりもり寿し
おでん居酒屋 三幸

noteをご覧いただいているみなさま

いつもありがとうございます。

早いもので今日は１２月３１日。
今年も1年間おせわになりありがとうございました。

旅は道連れ世は情け。

この世はずっと旅の途中だとおもって、
来年も楽しく仲良く
思い出作りをしたいと思います。

２０２３年もどうぞよろしくお願いします。

みなさまどうぞ素敵な年をお迎えください。

太田妙子