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2分で読めるヨガのお話

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#ヨガ哲学

ヨガ哲学はトライ&エラー

ヨガ哲学はトライ&エラー

働きのヨーガ
ある生徒さんのお話です。

「カルマ・ヨーガを習ってから、意識的に実践してみたのだけれど、なんか疲れちゃった」

という方がいらっしゃいました。

この生徒さんは
小学3年の子と幼稚園の子を持つ二児のママなのですが
毎日毎日こなさなきゃいけない膨大な量の家事育児に対して
無心になってコツコツ淡々とこなすことを心掛けていたそうなのです。

そのキッカケになったのが
カルマ・ヨーガという

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コトワザヨガ

コトワザヨガ

皆さんは
「情けは人の為ならず」ということわざの
本当の意味を知っていますか?

なぜかというと
文化庁によれば国民の約半分の人が
このことわざを間違えて認識しているらしいのです。

今日はことわざを正しい意味を再確認しつつ
その教えをヨガ活動に正しく繋げましょうというお話です。

情けは人の為ならず情けは人の為ならずとは
『人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる』
というのが本

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結局ヨガ哲学って何なの?(後編)

結局ヨガ哲学って何なの?(後編)

前編はこちら

昨日に引き続きガチなヨガ哲学のお話です。
昨日はインドで哲学が生まれた背景についてお話しました。今日は6つに別れた哲学の流派についてのお話です。

六派哲学インドの哲学は以下の6つの流派に別れました。

①サーンキヤ学派
②ヨーガ学派
③ミーマンサー学派
④ヴェーダンタ学派
⑤ヴァイシェーシカ学派
⑥ニヤーヤ学派

昨日話したように「ヨガ哲学」という言葉は漠然としています。ですので

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結局ヨガ哲学って何なの?(前編)

結局ヨガ哲学って何なの?(前編)

さて、今日と明日はガチなヨガ哲学のお話です。いつも話すように、ヨガ哲学は理解するものではなく感得するものであり、感得したものを日常で使用することによって初めてその意味をなします。

机の上の知識を増やしたところで、それを活用する機会がなければ意味がありませんよね。
(※僕たちはヨガの学者や研究者ではない)

ヨガ哲学を日常で活用するためには、いかにシンプルに、そしていかに自分流の調理をするかという

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悩み事

悩み事

悩み事にも段階があるヨガの学びや成長の妨げとなる
「煩悩」には
段階が設定されています。

「煩悩の本源は、睡眠、衰弱、中断、高揚、いずれかの状態にある。」
(ヨーガ・スートラⅡ-4)

僕たちの悩みの種は4段階に分けられるそうです。

レベル1:眠っている状態
レベル2:弱っている状態
レベル3:出たり引っこんだりする状態
レベル4:高まっている状態

まあ、言われてみれば当たり前のような気がし

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一つ一つ登っていく

一つ一つ登っていく

ヨガには段階がある

ヨガの世界で共通して説かれているのは
「段階を経て一歩一歩成長していきなさい」ということです。

様々なヨガ経典や哲学の流派がありますが
一貫して説かれているのは
ヨガの学びの道にはハシゴが用意されていて
それを一段一段登りなさいということ。

そして
そこに一段飛ばしや二段飛ばしの裏技はないということです。

代表的な所で言うとアシュターンガ・ヨーガ(八支則のヨーガ)です。

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ヨガで一番優れている実習法

ヨガで一番優れている実習法

呼吸法ではなく調気法一般的なヨガクラスは
「アーサナ(ポーズ)」
「調気法(呼吸法)」
「瞑想」
の3分野に分けることが出来ます。

今日はこの3つの中で
調気法(呼吸法)が一番優れている!
というお話です。

ちなみに
一般的には呼吸法と呼ばれますが
呼吸を使ってプラーナ(生命エネルギー)のコントロールをする実習のことを指すので
正確には「調気法」と言います。

α波の出現率こんな研究結果があり

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ヨガでサーフィンがうまくなった話

ヨガでサーフィンがうまくなった話

さて
今日は
「ヨガでサーフィンがうまくなった」
というお話です。

これは
サーフィンをこよなく愛する生徒さんのお話なのですが
なんと
「ヨガを習ってからサーフィンがうまくなった」
と言っているのです。

こういった話を聞いて
一般的に考えられるのは
「硬かった身体が柔らかくなったから」とか
「バランス感覚が良くなったから」といったような
身体性の向上がその理由だと考えられると思いますが
実はこ

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今ココって、いつドコ?

今ココって、いつドコ?

瞑想とは瞑想とは
「行為」ではなく
「状態」として認識した方が
理解しやすいです。

この理論でいくと
『瞑想をする』という日本語よりも
『瞑想になる』という言葉の方が
日本語的には正しいです。

瞑想とは
するものではなく
なるものなのです。

ヨガが目指しているところは
瞑想の先にあると考えられているので
当然ヨガという行法は
瞑想(状態)になれるように様々な訓練をします。

その一つがアーサ

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非暴力へ導く客観視法

非暴力へ導く客観視法

アヒンサー非暴力は
サンスクリットで「アヒンサー」と言います。
「ア」は否定の意味があるので
これをとると
「ヒンサー」となり
暴力を意味します。

暴力的行動はもちろんNGですが
暴力的思考も
出来ることなら抱きたくないものですよね。

これはどんな善人だろうと
どんな悪人と呼ばれる人だろうと
みんな一緒です。
みんな暴力なんかしたくてしているわけじゃないんです。

ではなんで暴力が起こるのか?

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許すことは神様の仕事

許すことは神様の仕事

神様の仕事
僕は
お師匠さんから
ヨガという伝達手段を使って
たくさんのことを学びました。

お師匠さんから頂いた
数ある言葉の中で
特に印象的だったものがあります。
それは

「許すことは一番難しい。許すことは神様の仕事。」

というものです。

例えば
自分が一番大切にしていたものを壊されたときや
自分が一番大切にしていた人を傷つけられたときは
怒りや憎しみといった感情が湧き上がってきますよね

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知足と向上心

知足と向上心

知足とは
ヨガには
「知足」
という教えがあります。

足るを知る
つまり
与えられて環境や今置かれている現状に
満足しなさいという教えです。

僕たちは
気が緩むとついつい
無いものねだりをしてしまいますよね。

「あのモデルさんが着ている服が欲しい」
「あの高級店でディナーを食べたい」
「もっと広くてきれいな家に住みたい」

このような無いものねだりをするときは
自分に与えられた環境や
今置か

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解脱とは何か

解脱とは何か

解脱とは
解脱という言葉は
「解いて脱する」と書きます。

これは
この世の様々な問題を解いて
輪廻転生から脱するという意味です。

僕はまだ人生の半分も生きていないと思いますが
そんな短い人生をサクッと振り返ってみただけでも
神様からたくさんの問題を出されていたなーと感じます。

それらの問題に対する答えを導き出したり
とりあえず後回しにしたり
あやふやにしたりしながら
なんとかここまで来ている

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利他とは何か

利他とは何か

ヨガの世界では
「利他の精神」が
心を浄化させてくれる
と説かれています。

また
対義にあたる
利己(エゴ)が煩悩をつくる
と言われています。

ヨガでは
利己を利他に変えることが
重要視されています。

究極の利他仏教には
『忘己利他(もうこりた)』
という教えがあります。

これは読んで字のごとく
「自分のことは忘れ、他の人々のために尽くせ」
という教えです。

数ある仏典の中には
釈尊の前

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