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悩み事

悩み事にも段階がある

ヨガの学びや成長の妨げとなる
「煩悩」には
段階が設定されています。

「煩悩の本源は、睡眠、衰弱、中断、高揚、いずれかの状態にある。」
(ヨーガ・スートラⅡ-4)

僕たちの悩みの種は4段階に分けられるそうです。

レベル1:眠っている状態
レベル2:弱っている状態
レベル3:出たり引っこんだりする状態
レベル4:高まっている状態

まあ、言われてみれば当たり前のような気がしますが。

ここ、重要です。

昨日話したように
ヨガはあらゆるシーンで段階設定をしていて
それを順番にクリアしていくことが大事だと説かれています。

一段飛ばしや二段飛ばしは出来ません。
それなのにも関わらず
この悩みの種と向き合う際に
僕たちは平気で一段二段どころか
三段飛ばしをしようとしてしまうのです。

...
『あなたのその悩み、消そうとしてませんか?』

『あなたが抱えているその問題、きれいさっぱり解決しようとしていませんか?』
...

もし
なんらかの悩みや問題があなたを常に苦しめているのだとしたら
それはレベル4の高揚状態かもしれません。

高揚状態のものをゼロにしようとすると
また別のリスクがあったり
その高低差からのストレスが生じたりします。

うまく解消できれば良いですが
その可能性は低く
失敗したときのしっぺ返しで
さらに自分を苦しめる確率が高いです。

レベル4の高揚状態が目指すのは
レベル3の中断状態です。

つまり
引き続き悩み苦しむのだけれど
たまにそのことをキレイさっぱり忘れているという状態です。

ここまでこれたら
今度はレベル2の虚弱状態を目指します。
悩みの種の効力が弱くなっていく段階で
気にはなっているけど「まあいっか」と思える段階です。

そして最終的にはレベル1の睡眠状態
つまり悩みの種が封印された状態となり
日々暮らしていく中での自分を苦しめないレベルになっていくのです。



最後に

最後の「悩みごとの段階別アプローチ」はとても実践的だと感じます。
ぜひヨガの先生は
自分の生徒さんにお伝えしてほしい内容です。

僕も抱えている問題がいくつもありますが
それをゼロにしようとは思っていません。

僕が好きなブルーハーツの夕暮れという曲には

『はっきりさせなくてもいい。あやふやなまんまでいい。』

という歌詞があります。
世の中の問題に対する答えの多くは
0 or 100ではないですよね。

悩み事は
失くすものではなく
いい感じに付き合っていけば、
然と忘れているタイミングが来るのかもしれませんね。

おわり

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