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解脱とは何か

解脱とは


解脱という言葉は
「解いて脱する」と書きます。

これは
この世の様々な問題を解いて
輪廻転生から脱するという意味です。

僕はまだ人生の半分も生きていないと思いますが
そんな短い人生をサクッと振り返ってみただけでも
神様からたくさんの問題を出されていたなーと感じます。

それらの問題に対する答えを導き出したり
とりあえず後回しにしたり
あやふやにしたりしながら
なんとかここまで来ている感覚があります。

おそらく皆さんも同じではないでしょうか。

そう考えると
人生とは
「永遠に続く問題を解き続けること」であり
その問題のヒントを与えてくれるものの一つが
『ヨガの教え』なのかなと感じます。

解脱の向こうにある世界は
「平安」や
「寂静」や
「自由」がある
とされています。

言葉で表すとチープな感じになってしまいますが
これらは状況によって変化する幸福ではなく
何があっても変化しない『至福』という境地なのでしょう。



解脱する方法

先ほども言ったように
人生の様々な問題を解くことを解脱と呼びます。

これは言い換えるなら
「問題が無い人は解脱が出来ない」
ということになります。

逆に問題がたくさんあった方が
解脱の境地に達する可能性は高いということになります。

つまり
うまくいかないときや
心が折れそうなときこそ
至福という境地が近づいたということなのです。


仏教の教え


仏教学者の鈴木大拙先生は
こんなことを言っています。

仏は仏にあらず、故に仏なり

これは
「仏は一度仏ではなくなる。そのことによって仏であることに気が付ける」ということなのです。

人間は一度
問題山積みな世界に迷い込み
仏じゃなくなるからこそ
自分は仏なんだと認識することが出来るということです。

幸福は
不幸がないと気が付けません。

優しさは
痛みがないと気が付けません。

解脱は
問題山積みな世界がないと気が付けません。

僕たちは反射的に
自分の思っていることや
理想としていることの
逆のモノや
逆の人を
遠ざけようとしてしまいます。

当たり前ですが
幸せになりたいから
不幸を遠ざけようとしてしまうのです。

でも
本当の幸せは
不幸を知らない限りは
得ることが出来ないということなのです。

そう考えれば
自分の想いとは逆の出来事が起こったときや
意見が合わない人
理想とは真逆の結果が起きたときなんかは
解脱や至福という境地に
近づくチャンスである
ということなのです。

おわり

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