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旅のオヤツ

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甘党じゃない人がたまに作る世界のおやつ。
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小さい秋見つけた 東三河一円・鬼まんじゅう

小さい秋見つけた 東三河一円・鬼まんじゅう

鬼まんじゅう秋と言えば、最近、全国的になってきた?(本当か?)昔ながらの鬼まんじゅう。

昔から地元のおやつのイメージだったが、調べてみると、やっぱり豊橋市〜新城にかけての田舎のおやつが発祥らしい(自慢?)
材料を見て貰えば分かるが、本当に素朴だ。

きび砂糖しか無かったので、ほんのり茶色い。でも、懐かしい味にもっちり食感…
あぁ秋だ。
因みに、お茶との相性はもちろんだが、焼酎のお湯割りで食べるの

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こんな事をしてる場合じゃないのに イギリス・スコーン

こんな事をしてる場合じゃないのに イギリス・スコーン

スコーン"Scone"年末にスコーンを焼く人

世の中には"やるべき時にやるべき事が出来る人"と"やるべきでは無い時にやらなくても良い事をやる人"がいると思っている。
もちろん私は後者。
試験前に掃除をしたりするアレだ。

先述した様に大変ドタバタした12月を過ごしていた中、29日の夕方になりお節の準備をしようか?大掃除をしようか?と考えながら台所にいたら、使いかけの粉の入った瓶を見つけた。
年内

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マリー・アントワネットに捧げたい アルザスのクグロフ

マリー・アントワネットに捧げたい アルザスのクグロフ

クグロフ"Kouglof"パンが無ければケーキを食べればいいじゃない。
庶民が普段の食事を取れなかった時代にマリー・アントワネット様が言ったとか言わないとか。

クグロフをケーキかパンかと問われたら、多少は個々のレシピの違いもあるが、ケーキの型に入れて焼いたパンが近い答えではないだろうか。
私のは甘さもバターも控えめなので、ほぼパンだ。

ケーキの様にリッチな材料な事は間違いない。

ベルばらで描

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新千歳空港のとうもろこしパンを想像してみる。 北海道・コーンパン

新千歳空港のとうもろこしパンを想像してみる。 北海道・コーンパン

美瑛選果のコーンパン空港や駅はどれも旅の出発地点と言う気がして好きなんだけど、その中でも新千歳空港は大好きな空港の一つだ。
美味しいものがいっぱいあって、ギリギリまで北海道を堪能した気分になれる。

このパンもそんな新千歳空港で食べた。

出始めの頃は人気がすごくて食べられなかったみたいだが、私が行った時にはすんなり食べれた。

夫は怪訝な顔をしていたくせに半分以上も食べ悔しい思いをしたので、とう

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お米と牛乳と私の許容力

お米と牛乳と私の許容力

お米の牛乳煮"Arroz con leche"お米を牛乳で甘く煮たスペインのデザート。
レモンの香りとシナモンがスペインらしくて美味しい。先日のタパスを引きずってばかりでなんだが、食後のデザートにスペイン好きの友人の為に拵えたものだ。

フランスではリオレ"Riz au lait"とも。
フランスのはバニラが強く、ジャムやドライフルーツと合わせたりする。
これをプディングにする事も多く、市販のカッ

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見た目も味も千差万別な焼小籠包

見た目も味も千差万別な焼小籠包

焼小籠包"生煎饅頭 Shengjian mantou"上海旅では、上海らしく生煎饅頭を食べた。

それも3回も!

弾丸旅行で食事の回数も限られていたのに、何で3回も食べたかと言うと、一回目を失敗したから。

半端な時間に着いてしまい、空いたお腹を慰めようとしたらちょうど目の前にチェーン店の"生煎饅頭"の看板があったのだ。
上海名物と言うのは知ってたし、どこで食べても美味しかったと別の友人に聞いて

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南国生まれの西瓜味ドルチェ シチリア・西瓜のジェーロ

南国生まれの西瓜味ドルチェ シチリア・西瓜のジェーロ

西瓜のジェーロ"Gelo di anguria"西瓜は南国共通で愛されている果物だ。

確か西瓜の栄養素と水分が暑い時には必要なんだそうだ。確かに西瓜好きなイタリア人も南に行くほどそれが顕著になる気がする。

シチリア生まれのジェーロは見た目と味はイタリアンだが、スターチ(澱粉)で固めているのでどこか懐かしい和菓子の食感がある。
このジェーロには、西瓜以外にもレモン味などいろいろあるけど、やっぱり

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世界にドーナッツは数あれど 沖縄・サータアンダギー

世界にドーナッツは数あれど 沖縄・サータアンダギー

サーターアンダギー"Okinawan doughnuts"ドーナッツは好きですか?
私は好きです。

小麦粉に砂糖に油。

ヤバいやつだとは知ってるのに、たまに無性に食べたくなるやつ。

因みに市販ではミスド派だ。
イーストを使ったふわふわちゃんからタピオカ粉を使ったもちもちさんまで、あんなにいろんなスタイルが揃っているのはさすが日本としか言いようが無いと思う。

話は逸れたが、サーターアンダギー

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どこにでもある最高のお菓子 イタリア・クロスターター

どこにでもある最高のお菓子 イタリア・クロスターター

クロスタータ"Crostata"タルトと言うよりはクッキーに近い硬めの生地でジャムを挟んだこのお菓子は、イタリアを旅すると地方に関係無くどこに行ってもある。

ミラノにもローマにもプーリアにも。
人の家に行っても、ホテルの朝食にも、バールやレストランでも。

友人のマンマお手製のものも、レストランの食後に頂いたものも普通舌の私にはどれも同じくらい美味しかった。

個人的には、作ってから一晩置いてジ

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もっちり食感のほのぼの味 ブルターニュ・ファーブルトン

もっちり食感のほのぼの味 ブルターニュ・ファーブルトン

ファーブルトン"Far breton"フランス弾丸一人旅。
パリで3泊して地方に一泊。そのままCDGに行く予定だった。

ブルターニュに行った事が無かったので、鉄道で行きやすい場所から選んだサン=マロ。

この街は良い!

記憶違いでなければ、パリから1本で乗り継ぎ無し。

小さな街なので、駅を降りたら道に迷う事無く城壁が見える。(私は方向音痴)

普段は駅近くの安ホテルを取るのだが、ここなら城壁

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愛すべき屋台のおやつ ソウル・ホットック

愛すべき屋台のおやつ ソウル・ホットック

ホットック"호떡"韓国は未だ(アフターコロナではどうだろう?)ソウルでもそこかしこに屋台があって、食いしん坊にはそそる光景が広がる。
正直めっちゃ美味い!!ってものは少ないんだけど、屋台にはやっぱり特別な魔力がある気がする。

昨今、チーズ入りホットックが流行っているが、古典的な黒糖(又は蜂蜜)と胡桃の餡のホットックも美味しいんだよって言いたい。

なんて言いながらも、黒糖餡とチーズの2種類作っち

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太陽とレモンの香り漂うお菓子なおつまみ プーリア・フィーキ セッキ マンドラーティ

太陽とレモンの香り漂うお菓子なおつまみ プーリア・フィーキ セッキ マンドラーティ

アーモンドを挟んだドライいちじく"Fichi Secchi Mandorlati"これはおやつかな?おつまみかな?

ドライフルーツとナッツで飲む…
少しだけ体に良さげに見える?
ま、それでもお酒は飲むんだけど、揚げ物よりは少し罪悪感が減ると言うか。

ドライいちじくにアーモンド(が切れてたのでピーカンナッツ使用)とレモンピール、フェンネルシード(ういきょう)を挟んで乾かす様に焼いた、見た目に似合

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ちんすこうは琉球の歴史そのものかもしれない

ちんすこうは琉球の歴史そのものかもしれない

ちんすこう"Okinawan biscuit"冷凍庫に豚バラ肉を茹でた際のラードが溜まってきたので、何か作ろうとググっていたら沖縄菓子のちんすこうに行き当たった。

ちんすこうってラードなんだ!と知ったのと同時に、なるほど!と思った。

ラードを使ったお菓子はフランスやイタリア、中国の古いレシピに多々ある。
よくは知らないが、スペインや他の国にもある気がする。
お肉を無駄無く食べる知恵なんだろう。

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2日酔いに最高な氷菓子 シチリア・グラニタ

2日酔いに最高な氷菓子 シチリア・グラニタ

レモンのグラニタ"Granita al limone"夫とシチリアをドライブした事がある。
人気の東側では無く西側。
ワインのカンティーナを見に行く予定だった。

パレルモから移動しつつ、途中、アグリジェントと言う街に一泊した。
街の外れにある遺跡は、翌日移動がてら見に行く事を決めて、その日は街中に泊まった。
坂の多いと言うか坂しか無い街だ。

街をぶらぶらしてたら、知らないおじいちゃんに話しかけ

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