記事一覧

趣味のデータ分析082_金があれば子どもを産むか?③_金の問題じゃない(かも)

081では、夫婦の理想の子供数、予定子供数の推移についてデータを確認した。結果、以下のことがわかった。 ・理想子供数はやや漸減しているが、予定子供数との差は縮小して…

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6日前
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趣味の旅行001_アーメダバード(2023年3月)

写真の供養がてら、旅行のメモでも残しておこうと思う。今回は旅行じゃないけど。実際は、2022年にアーグラに行った際の写真から残っているのだが、この際に行ったフルムー…

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12日前

趣味の読書002_山椒魚戦争(カレル・チャペック)

チェコのSF作家で、ロボットという言葉を生み出したことで有名な、カレル・チャペックの代表作の一つ、「山椒魚戦争」。原著は第二次大戦直前の1936年で、1978年に現行の日…

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13日前

趣味のデータ分析081_金があれば子どもを産むか?②_子どもの予定は変わってない

080で、婚姻、出産と所得の関係の関係を、既存データで概観してみた。そこでは、既婚者については、子どもの数と所得には明確な関係はない、具体的には、子どもが1人でも3…

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3週間前

趣味の読書001_百年の孤独(ガルシア・マルケス)

百年の孤独が文庫化された。正直なんで今更?という感じだが、「文庫化すると世界が滅ぶ」とか言われていたらしい。絶対Xでネタにしていた人がごく少数いただけだと思うけ…

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1か月前
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趣味のデータ分析080_金があれば子どもを産むか?①_結婚の障害は金(昔から)

これまで出生率や子どもを持つこと、結婚することへの考え方など、色々分析してきた。そのなかで、一番の問題意識は「お金と子どもを持つことの関係」であった。例えば041…

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2か月前
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趣味のデータ分析079_弱男 vs 弱女⑪_弱者生息マップb

弱者男女についてこれまで所得や年齢別に、弱者男女間での格差がなくなってきていることなど、色々と分析してきた。そして前回は、弱者男女の地理的分布の状況について、前…

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3か月前
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趣味のデータ分析078_弱男 vs 弱女⑩_弱者生息マップa

071~077にかけ、日本全土の未婚低所得者――弱者男女についての分析を進めてきた。これまでの分析では、日本全体のデータを使用していたが、今回は、都道府県別の分析を行…

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3か月前
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趣味のデータ分析077_弱男 vs 弱女⑨_弱者は高齢化しているか

073~076で、弱者男女(要するに未婚低所得の者)、そしてそれ以外のレイヤーの30年の歴史を概観した。結果として、以下のことが判明した。 【弱者の動向】 ・人口は経時…

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3か月前
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趣味のデータ分析076_弱男 vs 弱女⑧_弱者と強者の構造推移

前回まで、弱者男女間の量的質的差異について分析し、以下のような結果を得た。 ・人口は経時的にも男女間も大きな変化なし。 ・構成比は女性のほうが多いが、差は縮小傾向…

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4か月前
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趣味のデータ分析075_弱男 vs 弱女⑦_弱者男女の30年史c

前回は、配偶関係別所得別の所得分布を時系列で示し、さらに中央値と平均値の推移も時系列で示した。結果、以下のことが分かった。 ・男性は未婚その他含め、1997年をピー…

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5か月前
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趣味のデータ分析074_弱男 vs 弱女⑥_弱者男女の30年史b

前回、弱者男女の数や割合について、時系列で追ってみるという試みを始めた。弱者男女とは、要するに未婚低所得の男女を指す。 色々統計上の問題もあるのだが、結果、15歳…

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6か月前
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趣味のデータ分析073_弱男 vs 弱女⑤_弱者男女の30年史a

069~072で、2022年時点で、弱者男女のどちらが多いか、また彼/彼女らの所得がどのようなものかを分析してきた。結果として、弱者男女は数も割合もその分布も、かなり似通…

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6か月前
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趣味のデータ分析072_弱男 vs 弱女④_弱者男女は同じくらいいる。

069から、弱者女性――未婚の低所得女性が、弱者男性より多いのか少ないのか、という論点について分析を続けてきた。具体的には、まず命題としては下記の通り。 そして071…

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6か月前
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趣味のデータ分析071_弱男 vs 弱女③_女の貧乏、男の貧乏

069から、弱者女性の数に関する分析を始めた。前回は母集団の整理を行ったのみだった。今回も引き続き、母集団の整理を行い、そして「弱者」の重要なファクターである、「…

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6か月前
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趣味のデータ分析070_弱男 vs 弱女②_母集団整理

前回、「独身高齢女性たちが、労働意欲も低く貧困率も高い」という事実があるかどうかという問題提起を行い、統計上処理できるように命題を以下のように整理した。 命題1:…

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7か月前
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趣味のデータ分析082_金があれば子どもを産むか?③_金の問題じゃない(かも)

趣味のデータ分析082_金があれば子どもを産むか?③_金の問題じゃない(かも)

081では、夫婦の理想の子供数、予定子供数の推移についてデータを確認した。結果、以下のことがわかった。
・理想子供数はやや漸減しているが、予定子供数との差は縮小している(理想と予定が合致していっている)
・予定子供数を持てないと感じている女性の割合は不変
・理想子供数の構成比は、34歳以下は2人~3人で全期間で概ね変わらないが、35歳以上では3人から2人に減少している。
・予定子供数の構成比は、3

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趣味の旅行001_アーメダバード(2023年3月)

趣味の旅行001_アーメダバード(2023年3月)

写真の供養がてら、旅行のメモでも残しておこうと思う。今回は旅行じゃないけど。実際は、2022年にアーグラに行った際の写真から残っているのだが、この際に行ったフルムーン・タージ・マハルの写真が、ちょうど残っていないので、いまいちパンチがない。まあ、それ自体は結構つまんなかった。タージ・マハルを遠目に見れるところまでは行けるのだが、本当に目の前までは行けなかったし、何より天気が悪かった。一応月とタージ

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趣味の読書002_山椒魚戦争(カレル・チャペック)

趣味の読書002_山椒魚戦争(カレル・チャペック)

チェコのSF作家で、ロボットという言葉を生み出したことで有名な、カレル・チャペックの代表作の一つ、「山椒魚戦争」。原著は第二次大戦直前の1936年で、1978年に現行の日本語訳が出版、私が借りて読んだ本は、1998年出版の早川書房のものと、まあ大概年季が入っている。
すでに早川書房でも絶版なのか、オンラインでちゃっと調べた限りは、早川書房版の前の岩波文庫版、さらに言えば、グーテンベルク21の翻訳版

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趣味のデータ分析081_金があれば子どもを産むか?②_子どもの予定は変わってない

趣味のデータ分析081_金があれば子どもを産むか?②_子どもの予定は変わってない

080で、婚姻、出産と所得の関係の関係を、既存データで概観してみた。そこでは、既婚者については、子どもの数と所得には明確な関係はない、具体的には、子どもが1人でも3人でも、所得には変わりがないことが分かった。また、未婚者の少なくない割合が、結婚の障害や独身である理由に資金面を挙げていることも分かったが、それは1990年代前後からの継続的な事象であり、足元でそうした理由を挙げる者の割合の増加傾向等は

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趣味の読書001_百年の孤独(ガルシア・マルケス)

趣味の読書001_百年の孤独(ガルシア・マルケス)

百年の孤独が文庫化された。正直なんで今更?という感じだが、「文庫化すると世界が滅ぶ」とか言われていたらしい。絶対Xでネタにしていた人がごく少数いただけだと思うけど。

まあ、今更百年の孤独の内容についてくだくだ書くことはない。日本語では、焼酎の名前で検索が非常にやりにくい(ちなみにガルシア・マルケスも、同名のファッションブランドがあって、昔は検索がやりにくかった)という問題はあるのだが、英語でもス

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趣味のデータ分析080_金があれば子どもを産むか?①_結婚の障害は金(昔から)

趣味のデータ分析080_金があれば子どもを産むか?①_結婚の障害は金(昔から)

これまで出生率や子どもを持つこと、結婚することへの考え方など、色々分析してきた。そのなかで、一番の問題意識は「お金と子どもを持つことの関係」であった。例えば041、042、043では、その前段として、結婚と出産の関係について分析したりした。問題意識の詳細についても、042の前段でうだうだと書いている。
まあその後関心の変遷等もあって、「お金と子どもを持つことの関係」についてはあまり取り扱ってこなか

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趣味のデータ分析079_弱男 vs 弱女⑪_弱者生息マップb

趣味のデータ分析079_弱男 vs 弱女⑪_弱者生息マップb

弱者男女についてこれまで所得や年齢別に、弱者男女間での格差がなくなってきていることなど、色々と分析してきた。そして前回は、弱者男女の地理的分布の状況について、前処理を行ってみた。そこでは、未婚率や未婚者の平均年齢について、西低東高が発生していることが確認できた。その絶対差はともかく、地理的な何らかの分布の傾向があることが窺われる。また平均所得については、東京は圧倒的で、都市地方というより、東京対そ

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趣味のデータ分析078_弱男 vs 弱女⑩_弱者生息マップa

趣味のデータ分析078_弱男 vs 弱女⑩_弱者生息マップa

071~077にかけ、日本全土の未婚低所得者――弱者男女についての分析を進めてきた。これまでの分析では、日本全体のデータを使用していたが、今回は、都道府県別の分析を行っていきたい。つまり、弱者生息マップの作成である。ちなみにデータ制約上、2022年に絞った分析となる。
そして今回は、Google Chartによる色分け地図でデータを示すということに挑戦してみた。

都道府県別の配偶関係、年齢、所得

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趣味のデータ分析077_弱男 vs 弱女⑨_弱者は高齢化しているか

趣味のデータ分析077_弱男 vs 弱女⑨_弱者は高齢化しているか

073~076で、弱者男女(要するに未婚低所得の者)、そしてそれ以外のレイヤーの30年の歴史を概観した。結果として、以下のことが判明した。

【弱者の動向】
・人口は経時的にも男女間も大きな変化なし。
・構成比は女性のほうが多いが、差は縮小傾向。
・弱者男女内での平均値、中央値は、男女格差があったものの、差は大幅に縮小(データによっては消滅)。
【弱者以外のレイヤーも含む全体】
・男女ともに、未婚

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趣味のデータ分析076_弱男 vs 弱女⑧_弱者と強者の構造推移

趣味のデータ分析076_弱男 vs 弱女⑧_弱者と強者の構造推移

前回まで、弱者男女間の量的質的差異について分析し、以下のような結果を得た。
・人口は経時的にも男女間も大きな変化なし。
・構成比は女性のほうが多いが、差は縮小傾向。
・弱者男女内での平均値、中央値も、男女格差があったものの、差は大幅に縮小(データによっては消滅)。
弱者男女間の差異は、平成の時代は、特に質的に一定の差があったが、漸次縮小し、令和に至ってほぼ消滅したといえる。

さて、これまでの分析

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趣味のデータ分析075_弱男 vs 弱女⑦_弱者男女の30年史c

趣味のデータ分析075_弱男 vs 弱女⑦_弱者男女の30年史c

前回は、配偶関係別所得別の所得分布を時系列で示し、さらに中央値と平均値の推移も時系列で示した。結果、以下のことが分かった。
・男性は未婚その他含め、1997年をピークに中央値、平均ともに2012年にかけ減少し、その後回復傾向にある。ただ、2022年時点でも、1997年レベルには回復していない。
・女性は、1997年以降2012年まではほぼ横ばいではあるものの、中央値、平均ともに、総じて上昇傾向にあ

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趣味のデータ分析074_弱男 vs 弱女⑥_弱者男女の30年史b

趣味のデータ分析074_弱男 vs 弱女⑥_弱者男女の30年史b

前回、弱者男女の数や割合について、時系列で追ってみるという試みを始めた。弱者男女とは、要するに未婚低所得の男女を指す。
色々統計上の問題もあるのだが、結果、15歳以上無職込みのデータで分析すると、未婚男性については、所得階層別の数や割合について、時系列で大きな変化はなさそうだが、未婚女性については、高所得方向に分布が移り変わっていることが示唆された。
今回は、無職を除いた場合のデータをまず分析する

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趣味のデータ分析073_弱男 vs 弱女⑤_弱者男女の30年史a

趣味のデータ分析073_弱男 vs 弱女⑤_弱者男女の30年史a

069~072で、2022年時点で、弱者男女のどちらが多いか、また彼/彼女らの所得がどのようなものかを分析してきた。結果として、弱者男女は数も割合もその分布も、かなり似通っていることが判明した。

さて、これまでの分析は、就業構造基本調査の性別配偶関係別所得別のデータをベースにしつつ、学歴(在学か卒業者か)を仕分け、さらに国勢調査で無職の補正を行う、という面倒なことをやっていた(ついでに言うと、国

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趣味のデータ分析072_弱男 vs 弱女④_弱者男女は同じくらいいる。

趣味のデータ分析072_弱男 vs 弱女④_弱者男女は同じくらいいる。

069から、弱者女性――未婚の低所得女性が、弱者男性より多いのか少ないのか、という論点について分析を続けてきた。具体的には、まず命題としては下記の通り。

そして071で、無職を含む性別配偶関係別の所得分布を並べ、低所得の定義を以下の通り整理した。

今回は、これら6種類の定義に基づき、弱者男性と弱者女性の数/割合について、結論を出したい。

命題の検証まずは、各基準以下の所得の未婚者を、男女別に

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趣味のデータ分析071_弱男 vs 弱女③_女の貧乏、男の貧乏

趣味のデータ分析071_弱男 vs 弱女③_女の貧乏、男の貧乏

069から、弱者女性の数に関する分析を始めた。前回は母集団の整理を行ったのみだった。今回も引き続き、母集団の整理を行い、そして「弱者」の重要なファクターである、「低所得」の定義を行うところまで進めたい。

年齢基準の導入前回は、全就業者に無職を加え、学生を抜いた母集団を作成した。それを踏まえた分布は下記である。無職が一目瞭然に多い。
これは明らかに、無職の高齢者を含んでいるからだが、さて、弱者男性

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趣味のデータ分析070_弱男 vs 弱女②_母集団整理

趣味のデータ分析070_弱男 vs 弱女②_母集団整理

前回、「独身高齢女性たちが、労働意欲も低く貧困率も高い」という事実があるかどうかという問題提起を行い、統計上処理できるように命題を以下のように整理した。
命題1:弱者女性の数>弱者男性の数
命題2-1:「女性全体に占める弱者女性の割合」>「男性全体に占める弱者男性の割合」
命題2-2:「未婚女性全体に占める弱者(低所得女性)の割合」>「未婚男性全体に占める弱者(低所得)男性の割合」
命題2-3:「

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