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浮座気留日記

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#日記

継続の力

継続の力

「継続は力なり」どんなに小さな仕事でも、”継続”の力によってそれは偉大な仕事になるだろう。ザコシの動画投稿を思い出す。運棒も然り、塵も積もれば山となる。
「ルーティンが全てだ」とよく耳にする。ルーティンに落とし込めば勝ちだ。何事も、ものを言うのは習慣で、習慣こそが最も堅実で確実な手段である。本もたくさん出ているようだ。ジェフベゾスもベートーヴェンも云々。

さて自分を鑑みるに、私にはなにか継続がで

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お酒の名言

お酒の名言

「酒を一切飲まぬ男、煙草をのまぬ男と結婚してはいけない。」R・L・スティーブンソン

あの街に行きたい。鮮烈で明白ないつかの憶えがふとよぎり、どうしようもない現時点から、恋焦がれるあの街へ、店へ、今すぐにでも移りたくなる。お酒を飲めばあの街が、コーヒーを飲みたくなればこの街が、寒風に吹かれるならばあの宿が、それらの体感が今現在のように思われる。私にはお酒の場合が多いようだ。無作法に酔ったあそこへ行

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楽譜が読めたら

楽譜が読めたら

楽譜が読めたなら、と何度思ったことか。楽譜が読めたなら出しぬけのメロディをすぐにメモして言語化して、便利になる筈だし、楽譜が読めたなら、イカした楽譜ファイルを片手に外をお散歩できるのだ。楽譜が読めたなら、私の生活はよほどグレードアップする筈なのだ。

偏見が偏見を呼んでいる。ときどき願うだけの文句が脳細胞中こだまして、しかしこだまするだけで、いつもフェードアウトしてゆくばかりだ。それは契機が少ない

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虫

 この夏何匹の虫を殺してしまったかわからない。
夜蝋燭を付けておくと、特に雨降りの後の羽蟻などは自らそこに寄ってきて、一生懸命に蝋燭を登り最後には火に焼かれ死ぬ。中には麓のドロドロの蝋に溺れて死にゆくものもある。哀れなものである。
 通常開けている窓を閉めるとき、サッシの隙間に隠れているかめ虫などがグシャリと砕ける事がある。いやな手応えと、その後に漂ってくるいやな彼の臭いがいっそう不快で、哀れなも

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花粉去りぬ

花粉去りぬ

小さい頃から花粉症がひどい。
春は嫌いな季節である。しかし本来、春は芽吹の季節春風の季節、そして出会いと別れの季節である。春は、夏にも秋にも冬にも勝るいい季節なのだ。それゆえに、これをわかっていながらマスクをしていなければ死んでしまう!という逃れ得ぬ陵辱がよりいっそう私に刺さる。だからこそフラストレーションの溜まるこの季節が大嫌いなのだ。

流石にルサンチマンが過ぎている最近の私である。

流石にルサンチマンが過ぎている最近の私である。

流石にルサンチマンが過ぎている最近の私である。何たって恨み節が多い。宮本浩次、初期の怒り狂ったエレカシが転じて「頑張ろうぜ!」と歌い出すように、私もたまにはすべてのものにありがたみを覚え、それじゃあ皆でがんばろうと急に胸を張り大きく息を吸うものだ。

しかし何たって恨み節が多い。妬み嫉みは若者の友である。年齢がこれを解消してくれるだろうとは思うが、それは堕天使の慈悲を乞う姿かもしれない。

ノイキャン中に死んだら嫌だ

ノイキャン中に死んだら嫌だ

ノイズキャンセリング中に死にたくはないなと思った。数年前に無理して買ったこのAirPods Proのノイキャンは凄い。

ノイキャン中に、例えば隣にいた得体の知れないやつが突然発砲してきたとして、倒れたおれはノイキャンしているわけだ。

ノイキャンしてたらその銃声すら曇って聞こえるだろう。もしそのまま死んでしまったら、おれが最期に聞くこの世の音は、優れたノイキャン機能によってさっぱり遮断されている

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