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僕の細道

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松尾芭蕉の「奥の細道」を辿った旅日記
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僕の細道(本編)17 羽黒山

僕の細道(本編)17 羽黒山

オイラが最も好きな五重塔です。

国宝羽黒山五重塔(写真)

平安時代に平将門が建立したと伝えられる

東北の守り神。

出羽三山神社の参道脇に

なんの囲いもなく

ソンソンとそそり立つ古代杉に囲まれ

まるで地面から生えてきた巨木のように

ズッシッと静かに鎮座している様を初めて見た時は言葉を失いました。

こんな五重塔が世の中にあるのか?と驚愕したのを覚えています。

やたらきれいに整備し囲

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僕の細道(本編) 最終

僕の細道(本編) 最終

⚠️18章以後、日本海側を南下し琵琶湖経由で最終到着地大垣迄向かったのですが、この期間の日記を紛失。
最終稿だけ見つかりましたのでご了承下さい。🙇

当初の予想通りですが

結局、芭蕉翁の唱えられた

『不易流行』の意味も『かるみ』のなんたるかも全く分からず

グダグダになって途中でおしまいです。

ごめんなさい。

まっ、暇つぶしに旅に出ただけだと、うそぶいてはいましたが

正直なところやっぱ

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僕の細道(本編)16 あつめて早し

僕の細道(本編)16 あつめて早し

『五月雨を あつめて早し 最上川』 芭蕉

最上川を船で下った時の臨場感あふれる有名な句です。

実は芭蕉は船に乗る前、雨で大石田で逗留し地元の人と歌仙を一巻巻いている。

その時の発句は

『五月雨を あつめて涼し 最上川』 である

だが紀行文では『早し』に改めている

実際に乗った時の体感を反映してのことであろう

文章でも『水みなぎって、船あやうし』と記している

オイラは今回船には乗らな

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僕の細道(本編)14 立石寺

僕の細道(本編)14 立石寺

山形県立石寺 五大堂

何年ぶりだろう? また訪れることが出来た。

うれしい。

深々とそそり立つ杉木立の中、千段を超える石段を息を切らしながら黙々と登る

木立の中は直射日光を遮ってはいるものの
外の気温は30度を優に超えている

さすがに一気に五大堂までは登れず一休みすると全身から汗が一気に吹き出す

顔を真っ赤にして座り込んでいる人も何人か見かける
正直キツイ、年齢を観じる

が、だからこ

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僕の細道(本編)15 病葉流れて

僕の細道(本編)15 病葉流れて

僕の細道(本編)15 病葉流れて

今日の寝ぐらはここ

(写真)

遠くにはいよいよ明日から目指す『細道』ヤマ場の出羽三山を望み

眼下には将棋の駒で有名な天童の町が遠く一望できる

冬はスキー場、夏はキャンプ場にしているようです。

一応昼間に電話を入れて予約しておいたのですが

午後6時には管理人は誰もいません。しかも、客も一人もいません。

またオイラはひとりです。

結構立派な施設が作っ

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僕の細道(本編)13 緑の道

僕の細道(本編)13 緑の道

東北の緑は深く広い

むせ返るような緑の中を車の窓を開け駆け抜けて行く

行けども行けども緑の世界が延々と続く

平野では一面田んぼの淡い苗の緑の中を

山に入れば眼前に立ちはだかる濃い緑の中に溶け込むように

目に入る緑は何か生命力を与えてくれるような気がする

私の頭と身体の中では間違いなく化学反応が起きている

夏前になるとになると緑に飢える空腹感でソワソワするのは私のだけなのだろうか?

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僕の細道(本編)12  夢の跡

僕の細道(本編)12 夢の跡

"This summer glass 'Tis all that left Of ancient warriors 'dreams"   Inazo Nitobe

あの「武士道」の著者、新渡戸稲造氏が翻訳し世界に紹介した文章。
丸いメガネをかけた五千円札のおっちゃんです。

今回、オイラが一番来たかった場所

源義経終焉の地、奥州平泉高館跡。

奥州藤原氏三代、清衡、基衡、秀衡
兄源頼朝に疎まれ

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僕の細道(本編)11   カスタムバイク

僕の細道(本編)11 カスタムバイク

「西行 戻しの松」なる名所は
松島の海が展望出来る高台がある。

芭蕉は当然、大先輩の西行をリスペクトしておりその足跡をなぞっている。

西行も松島を訪ねているのでここも来たらしい

「戻しの松」の言い伝えはイマイチ理解出来ないので割愛。

松島の海が一望できるその見晴らしのよい場所で若いお兄ちゃんが一生懸命、海をバックに写真を撮っている。

あんまり一生懸命だから
「撮ってやろうか?」って声かけ

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僕の細道(本編)⑩   松島

僕の細道(本編)⑩ 松島

『松島や ああ松島や 松島や』

あまりの美しさに言葉を失った芭蕉が残した句との話は聞いたことはあるが
ウソであることはご存知の通り

だいたいオイラと同じで、季語ないし!

このような伝説が残った一つの要因には
古来より陸奥の最高の歌枕、松島での句を芭蕉が『奥の細道』に載せていないことにある。

芭蕉は出発前に友人に宛てた手紙で
今回の旅の最大の目的の一つは
陸奥の歌枕を特に松島を訪れることだと

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僕の細道(本編)⑨ 夜空

今日のキャンプ場は山の頂上を平らに切り開いたような野球場が五つははいるくらいの広大な草地。

そのど真ん中にぽつんとたった一張り。

ふと真夜中に目が覚める
あえて時計は確認しない
テントから出ると真っ黒な漆塗りのお盆の上に砂を巻いたような星空
一点の雲も無い360度の大パノラマ
夢か、幻か
あまりの細かさに目が霞んできて気が遠くなる

星がが多すぎて星座が確認できない
流れ星まで拝ませてもらった

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僕の細道(本編)⑧  信夫文字摺り

僕の細道(本編)⑧ 信夫文字摺り

ここの話はちょっとややこしい

その昔、中央から派遣された源融ってプリンスが身分を隠し村娘に手を出し、ねんごろになったが「また来るわ!」と言って帰って行っちゃたわけ

待てど暮らせど来るわけないわなあ

で、この地方には昔から石に模様刻んで
布を当てその上から草花をこすって染める技法(文字摺り)っていうのがあり
その石をながめて、さめざめ泣いていたら
石の表面に愛しい融ちゃんの顔が映ったという

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僕の細道(本編)⑦   白川の関

僕の細道(本編)⑦ 白川の関

白河の関に

やっとたどり着きました。

日記は結構な枚数ですが、実はたったの二日しか経っていない。

ここまでは芭蕉一行にとっては禊(みそぎ)旅、ある意味、肩慣らしでここからが本番でしょう。

古来より「白河の関」は有名な歌枕
多くの歌が残されている

『都おば 霞とともに 立ちしかど 秋風ぞ吹く 白河の関』 能因法師

他、平兼盛、源頼政、藤原季道、etc

ちなみに能因法師はこの地を訪れてい

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僕の細道(本編)⑥   雲巌寺

僕の細道(本編)⑥ 雲巌寺

僕の細道(本編)⑥   雲巌寺

鬱蒼と左右からのしかかる杉木立の影に道路が薄暗い

全く気づかずに通り過ぎてしまったことに
カーナビの反応で気づく
表道からではわからない
そのくらいひっそりと控えている

駐車場だと思われる道向かいのだだっ広い空地に車を止め
杉木立の間を分け入ると
表からは想像出来ない空間が静かに広がっていました。

この寺の仏頂和尚は芭蕉の禅の師匠

「縦横の 五尺にたらぬ

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僕の細道(本編)⑤  つけ麺

僕の細道(本編)⑤ つけ麺

461号線を一路東へ、雲巌寺へと向かう

気がついたら2時を過ぎている、腹が減った。
田舎の国道なので全国チェーン店は見当たらない
一軒、こんな時間にもかかわらず駐車場が詰まっているラーメン屋がある
入ることに

バリバリの地元民の地元民による地元民の為の店ですムード全開です
中に入ると全員がこっちをジロ見、よそもんじゃんって感じ
お前は西部劇の見過ぎだ!

ただ中はすごい熱気?
一応エアコン入っ

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