僕の細道(本編)⑩ 松島
『松島や ああ松島や 松島や』
あまりの美しさに言葉を失った芭蕉が残した句との話は聞いたことはあるが
ウソであることはご存知の通り
だいたいオイラと同じで、季語ないし!
このような伝説が残った一つの要因には
古来より陸奥の最高の歌枕、松島での句を芭蕉が『奥の細道』に載せていないことにある。
芭蕉は出発前に友人に宛てた手紙で
今回の旅の最大の目的の一つは
陸奥の歌枕を特に松島を訪れることだと記している
そして冒頭にも『松島の月先心にかかりて、、、』とある。
なのになぜ?
『奥の細道』最大の謎とされてきましたが
実は当然ですが詠んでいる。
『嶋じまや 千々にくだきて 夏の海』芭蕉
でも『奥の細道』には載せていない
まさに画竜点睛を欠くとはこのことだが
以前記したように芭蕉は死ぬまで推敲を重ねたはず
と言うことは明確な意志があってのこと
オイラたち凡人にゃチンプンカンプンだが
あえて外すことによって紀行文学としての奥行きと広がりを持たせたと言われている
例えば富士山の山頂を描かず稜線だけでその雄大さを表すような、、、
そう言えば芭蕉はこんな言葉を残している
『言ひおほせて 何かある』 (去来抄)
弟子の去来の作を評して注文つけた時の言葉である
「全てを言い尽くさず、余意、余情を大切にせよ」と
まさに世阿弥の昔より全てのアーチストが願う至芸であろう
う~ん、ダラダラと内容のない日記を
得意になって送り付けているつけているオイラにゃ恥じ入るばかりのお言葉である。
が、密かにノーベル文学賞を狙っている小生としてはこの程度でメゲていられない
皆様の迷惑を顧みず厚顔無恥、ダラダラと送り続けます。
まっ、逆に言えば
何も言い尽くせていないわけだから
各位の創造力を頼りに余意、余情をはタップリあるとも言える(笑)
今しばらくのお付き合いを
っと言うことで、師匠を真似て ここは詠まず。 。。
余情だけを楽しんでください(笑)無精
⚠️この日記は10年前に書いたモノです。
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