僕の細道(本編)⑨ 夜空

今日のキャンプ場は山の頂上を平らに切り開いたような野球場が五つははいるくらいの広大な草地。

そのど真ん中にぽつんとたった一張り。

ふと真夜中に目が覚める
あえて時計は確認しない
テントから出ると真っ黒な漆塗りのお盆の上に砂を巻いたような星空
一点の雲も無い360度の大パノラマ
夢か、幻か
あまりの細かさに目が霞んできて気が遠くなる

星がが多すぎて星座が確認できない
流れ星まで拝ませてもらった

何年ぶりだろう
昔の人が羨ましいね
こんな夜空を毎日見てた
しかも星の正体を知らなかったんでしょ

中途半端になんでも知りたがると夢が細る一方だ
我が国では昔から月に住んでいるのはウサギとかぐや姫に決まっていた
今でも隕石の落下時に願いを込めている民族だ

実は毎晩、私達の頭上では無数の星が輝いていることを忘れている

大損しているように思う
東京の夜景も結構綺麗だけど正体が知れている。
わかっているものに夢は抱けない
わからない方がハッピーなのだ

偉そうに言っているが、人類は森羅万象のそのほとんどを知らない

でも十分楽しく生きているではないか
日々の暮らしも然り
科学の価値は置いといて、、、

神はsomething great でいいのだ

「今日は満月だから星がよく見えないね」
都会ではありえないセリフです。
月すら見えない。

男女の仲もあまり相手を詳しく知らない方がいいに決まっている。

知ったら地獄(笑)

必要以上に知ろうとしないことが幸せをもたらすような気がします。

気がついたら朝でした。夢?幻?

『天上に 夢を散らした 夏夜空』  無精

ゴメン!写真は撮り損ないました。

心の中で想像して下さい。

⚠️この日記は10年前に書いたモノです。

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