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本の感想まとめ

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本の感想をまとめてみました
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読書感想文|3-4月

読書感想文|3-4月

もう4月が終わっちゃった🦕
はやい。

1.石狩少女/森田たま文学少女のませていて感受性が強い様が、幼き自分と重なりました。

半自伝的小説ということでエッセイみたいにすらすら読めた。

この本を読みながら「自分がこの時代の人だったらどう生きていただろう」と妄想せずにはいられなかった。
良妻賢母のフリをして、お酒を飲みながら読書ばかりしてそう。離婚を切り出されて実家に戻るところまで想像できる。

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ここ最近読んだ本

ここ最近読んだ本

今年度も半分が過ぎたということで、上半期に読んで印象的だった本をまとめようと思う。

1.間取りと妄想/大竹昭子

間取りがあるので頭の中で映像化しやすく、「登場人物は今ここで話しているのか」と想像しながら読むのが面白かった。
間取りの意味と物語がリンクする瞬間も堪らない。
久々に一気読みしたくなる本に出会えたことが嬉しかった。

2.SPECTATOR/自己啓発のひみつ

昔は「幸せ=出世」だっ

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初めて選書をしてもらった感想

初めて選書をしてもらった感想

どうも。
自分へのクリスマスプレゼントとして、1万円選書を依頼してみました。

利用したのがブックカルテというサービス。
読書傾向(印象に残っている本、読書習慣、本を選ぶ基準など)を書いたカルテを基に、書店員さんが1万円以内で本を選び、送ってくれる。

今回は曲線という本屋さんに選書をしてもらいました。
素敵な選書だったので、カルテの内容と選ばれた本についてメモしておきます。

1.14歳からの哲

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2022年5月に読んだ本

2022年5月に読んだ本

1.いきもの図鑑/さくらももこ

さくらさんが今までに出会った生きものたちとの思い出を愉快に綴ったエッセイ。

この本を読んでいて、さくらさんがいろんな生きものに興味深々だということが伝わってきた。

驚いたのが、登場する生きものたちが結構な確率で最後に死ぬこと。「いきもの図鑑」というタイトルなのに。生きものの死に直面しては悲しむさくらさん。あとがきではこう綴っている。

この本の中で、私はカメの

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2022年4月に読んだ本

2022年4月に読んだ本

1.さくら日和/さくらももこ

初めてさくらももこさんのエッセイを読んだ。
さくらさんって愉快な人だし、周りも面白い事が好きな人たちばかり。
日常での出来事にあれこれ言いながらも、楽しく生きている。

なんで今までこの人のエッセイを読んでこなかったのか。面白い。まる子ちゃんの性格が苦手で、無意識のうちに遠ざけていたのかも。他のエッセイも読もうと思う。

この本を読んでいて、さくらさん家に友達が遊び

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2022年3月に読んだ本

2022年3月に読んだ本

1.阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし/阿佐ヶ谷姉妹

6畳1間のアパートで同居している阿佐ヶ谷姉妹のエッセイ+2人が書いた短編小説。
読了後、ミホさんとエリコさんの見分けがつくようになった。

お弁当に付いてきたバターを持ち帰って保管したり、ジムに通ってみたり、近所の飲食店で楽しく食事をしたり、近所の方からお裾分けをもらったり、お土産を渡したり。のほほんとした日常。疲れた時でも読める。お茶をしな

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2022年2月に読んだ本

2022年2月に読んだ本

1.ない本、あります/能登崇

送られてきた画像を使って「ない本」を作る。表紙・タイトル・著者・出版社・物語…すべてが虚構。

表紙から物語まですべてのクオリティが高くて本当に存在しそう。作者の想像力がすごい。小説のプロローグをずっと読んでいるような、SFの短編集をずっと読んでいるような、そんな感じの内容だった。星新一さんのショートショートが好きな人はぜひ読んで欲しい。

28編の中で特に面白かっ

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絵本原画ニャー!展に行ってきた

絵本原画ニャー!展に行ってきた

1.ニャー!展の感想富山県美術館で開催されている『絵本原画ニャー!猫が歩く絵本世界』に行ってきた。

よく知られる絵本作家から、これからの活躍が期待される若手作家まで、猫が登場する絵本原画とその資料250点見ることができた。

まず作家さんのプロフィールの文章量が膨大だった。特に生い立ちが面白かった人たちがこちら。

・きくちちき
子供の頃、好きなのは筋トレだった。「強すぎることが悩み」だった。

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2022年1月に読んだ本

2022年1月に読んだ本

1.おいしいものでできている/稲田俊輔

これはただのグルメエッセイではなく、「世界はおおむね、おいしいもので出来ている」というスタンスで食べものに対する愛を綴っている。カレー、唐揚げ、カツ丼、ラーメン、ランチに付いているミニサラダなど。

私はこの本の最初の一文に激しく共感。

わかる。この文章で一気に引き込まれて、あっという間にこの本を読み終えてしまった。

おいしい物を食べると、自分の人生が

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