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2022年3月に読んだ本

1.阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし/阿佐ヶ谷姉妹

6畳1間のアパートで同居している阿佐ヶ谷姉妹のエッセイ+2人が書いた短編小説。
読了後、ミホさんとエリコさんの見分けがつくようになった。

お弁当に付いてきたバターを持ち帰って保管したり、ジムに通ってみたり、近所の飲食店で楽しく食事をしたり、近所の方からお裾分けをもらったり、お土産を渡したり。のほほんとした日常。疲れた時でも読める。お茶をしながら2人の話を聞いているような本。クスッと笑えて、2人の温かさが伝わってくる。

初めて書いたとは思えない短編小説もとても良かった。ミホさんの短編は途中までフィクションだと思って読んでいた。だってエリコさんが登場していたから。エリコさんの短編はしっとりとした大人の恋愛だった。素敵。

この本を読んでいて気づいたことは、阿佐ヶ谷姉妹は自分に対する“嘆き”が少ないということ。『まあこれはこれで良し!』みたいな。私もこのスタンスで生きていきたいな。


2.老人ホームで死ぬほどモテたい/上坂あゆ美


短歌集。お気に入りの短歌をメモ。

畑からきゃべつを抱えて歩くごと生理用品抱える 東京

「ついにこの時期(生理)が来た」と思いながらドラッグストアで生理用品を購入する女性あるあるの短歌。

お父さんお元気ですかフィリピンの女の乳首は何色ですか

フィリピンに移住して、フィリピンの女性と暮らしている父への短歌。異国で恋愛をしている父に意地悪な質問を投げつけたくなったと思われる。おまえの人生それで満足か?って煽ってる感じもする。
作者の家族に対する複雑な想い、生きることへの哀愁、そんなものを感じた1冊だった。


明日から4月が始まって、私は社会人4年目になる。特に環境が変わるわけではないから感情は無い。早くゴールデンウィークがきて欲しいな。

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