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中学生が初めて知ったシビアな世界

中学生が初めてシビアな世界


初めての競争

こんにちはこーきです。

今回は昔指導していた高校受験を控える中学生とのお話。

当時担当していた中学3年生、彼女は高校受験を控えた受験生

公立の中学校に通っていたその子は初めての「受験」を経験する。

多分ほとんどの子が地元の小学校、中学校に通って

高校受験で初めて合格を奪い合う、いわば競争を経験するんだと思います。


大人から見れば

「高校受験ごときって」思うかもしれません。

確かに高校受験は大学受験よりも倍率が低いし

私立高校に至って受験するまでに成績から大体合否も予測できたりします。


僕自身も高校受験を経験してその後大学受験を経て塾講師として働いていたんですけど

当時の中学生が抱える悩みとか不安を軽視してしまっていました。

でもこれまで感じた事のない物を中学生は感じるんだと思います。


それまでは過程が重視されていた学生生活しかし、

高校受験では当日の試験で結果を出さなければいけないというプレッシャーって
ほとんどの中学生が初めて感じるもので結構

重たいと感じるこも多いんじゃないかなと思います。

でもこの経験はこれから人生で何度も競争にさらされる
彼女らにとって
デビュー戦は大きな意味があるんじゃないかなと思います。

サポートしつつ、厳しいことも言う。

勉強を教えるだけではない塾講師としての付加価値をつけるべきなんだと思います。

僕がつけた付加価値

「勉強を教えるだけが塾の先生の仕事ではない!」

そんなかっこいいことを言いつつじゃあどんなことをしたの?
ってなると思うんですけど。

「中学生に初めての事実を突きつけてあげる」って言うことです。

それまで大人がしっかりと伝えていなかったことを伝えてあげる。

ここで大事なのがしっかりと中学生がわかるほどに噛み砕き、論理的に
理解するまで説明してあげないといけないんです。

例えば、内申点のために委員会に入るクラブに入る

代表的な中学生に対して言われる言葉だと思います。

中学生は結構、無条件に信じてしまう。
それに親も塾の先生や学校の先生に騙されてしまう。


でもそれって本当かって話。

僕が指導している地域・大阪でも同じように
頭ごなしに
「内申点のためにクラブに入れ」と言われます。

試験の合否は
当日の試験の点数と内申点で合否が決まります。

しかも、内申点が高ければ高いほどそりゃあいいに決まってる。

だから、内申点のためにクラブに入る。

これは間違っていて、内申点について考えると。

中学校での成績。
定期テストの点や提出された課題から成績をつけれられる。
それが科目ごとに出される。

それが内申点になります。
大事なのがこの科目ごとということ。

数学なら数学、国語なら国語。

体育なら体育それぞれ点数化されます。

じゃあクラブ活動・委員会活動はどこに点数化?

この活動は点数化されないんです。

だから、この内申点のためにクラブ活動に、委員会活動に入る

古から言われている言葉はロジックが破綻しています。

その事実を伝えて僕は最後に

「クラブに入った方がいい。
ここでできた友たちが一生の友達になるかもしれないから」

そう伝えると中学生はスッキリしてクラブに入ってくれます。

自分はどうなんだ?

話を戻して中学3年生の話の戻ります。

その子は成績優秀。
定期試験では常にトップクラスの成績でした。

なら入試も楽に突破できるんでは?

と思われる方もいますが。

定期試験は範囲が決められていて先生の癖みたいなところもあって

しっかりと定期テストというものに取り組んでいれば案外点数が
取れたりするんです。

時間と根気をかければ良いとこまでいけます。

しかし、これまでは学校のテストで点が取れれば無条件に賢い
とされてきましたが

当日の試験は範囲は3年間の中学範囲。

これまで定期テストだけのために頑張ってきた子たちの中には
全く点数が取れなくなる子もいます。

正直長い目(大学受験まで)で見ると当日の試験

いわゆる、定期テストではなく範囲の広いどう出題されるかわからないところで
闘える子の方が圧倒的に高校では伸びていきます。

担当していた彼女は
定期テストでは点が取れるタイプ
いわゆる今までは無条件に賢いとされていたタイプ。

だから模試といった範囲が広くてどう出題されるかわからない点で

クラスの半分以下の順位をとってしまうことがほとんど。

そこで落胆していました。

だってトップの成績でもそこまで模試が悪かったら

普通くらいの学校にしかいけないから。

そこで彼女がいったのが
「もっと内申点の割合を上げてほしい。」
「頑張ったら頑張った分だけ点数がほしい。」

内申点が高い彼女からしたらもっともの主張。

でもどちらかというと僕は当日の試験。
実力主義の方が好きなタイプ。

でも、そんな好き嫌いではなく。

変えられない事実をすんなり受け入れてもらうために

僕は彼女に

「コーラとミルクティーが売ってあってどちらがほしい?」

彼女はコーラと

その選んだ時に作った人がどんだけ頑張ったか気にしてないだろ?

これからは見える結果だけで選ばれることがほとんど。

仕方がないことなんだと伝えました。



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