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記事一覧

「ラヴィット!」のビリビリ椅子はなぜ罰ゲーム規制のムードを突破したのかを考えると

「ラヴィット!」のビリビリ椅子はなぜ罰ゲーム規制のムードを突破したのかを考えると

数年前にはテレビのバラエティ番組における身体的な罰ゲームが全て規制されるムードがあり、ガキの使いではそれを逆手に取ったエア罰ゲームが企画になるほどだったわけですけど、今やラヴィット!で毎朝のようにビリビリ椅子が行われ、幅広い層が楽しんで観ている、規制は必ずしも一直線で進まない、緩めることもできるのだな、という好例だと思います。
では、なぜ今の時代にそれができたかを考えると、お笑い界の方々だけではな

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「お気持ち表明」という言葉の背景にある文学の危機

「お気持ち表明」という言葉の背景にある文学の危機

エッセイやコラムは多かれ少なかれ筆者が自分の想いを綴っているもので、重要なのはそれが「作品」になっているかどうかなのに、「お気持ち表明」という冷笑の言葉で雑に括ると、それらも含んでしまいますけど大丈夫ですか?とは思います。
一流の文学になっている日記も世界にはたくさんありますし(本人は当時は後世に残るとは考えていなかったのでは)、私小説に関してもそうです。
筆力や表現力が優れているので読者を獲得し

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「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」の熱狂に見る深夜ラジオの時代の変化

「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」の熱狂に見る深夜ラジオの時代の変化

深夜ラジオの歴史が始まって間もなくフォークソングのブームが起こったことでその世界観はいわゆる「集会」に近くなり、みんなで手を取り合って繋がる、バカな話をしていても最後には熱く語るという形が主流になっていったわけですが、それを否定したのがタモリさんやたけしさん、更にとんねるずのお二人であり、そこから深夜ラジオは「泣かせずに笑わせ続ける」「繋がるなんて嘘くさい」といった思想が中心となり、「ハガキ職人」

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太田さんが爆笑問題カーボーイで語ったサンジャポに出る若手に対する想いと、それを記事にしない人達の思惑について

太田さんが爆笑問題カーボーイで語ったサンジャポに出る若手に対する想いと、それを記事にしない人達の思惑について

太田さんが先日の爆笑問題カーボーイで語ったサンジャポで若手タレントやお笑い界の後輩にニュースへのコメントを求めることへの葛藤や申し訳なさ(あまり振らない方が良いのでは、とスタッフに話していることまで触れていた)、サンジャポだけじゃなく今の各局のワイドショーや情報番組のあり方に対する警鐘でもある言葉だと思ったのですが、「ラジオの発言は何でも記事にする」でお馴染みのオリコンニュースも取り上げてはいない

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体感としての深夜ラジオのネタ選びの公平性について

体感としての深夜ラジオのネタ選びの公平性について

深夜ラジオの世界というのは「常連のこの人が送ってきたから優先的に読む」なんてネタ選びはしていない物だと思っていて、それは何故かというと僕自身が投稿者時代に有難いことに毎週のように採用して頂いていた番組で、ある週から突然半年以上読まれなくなった経験があるからで…。
あの時はかなり辛かったですし、何か書いてはいけないことを書いたのか、誰かを怒らせて謹慎に近い状態になっているのかと悩んだりもしたのですが

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新しい地図の皆さんが誰からも「久々に見た」と言われない理由は…

新しい地図の皆さんが誰からも「久々に見た」と言われない理由は…

新しい地図の3人を応援する人達は、地上波の全国ネットのテレビへの出演が閉ざされていた時代から一貫してCMに起用した企業への感謝の気持ちをSNSに書くという行動をやり続けていて、CMが続々と増えていったのは、その後押しが間違いなく影響しているわけで。
今、再び地上波のドラマだけじゃなくバラエティに3人が戻り始めた中でも、SNS上にファン以外の層からの「久々に見る」という感想がほとんど出てこないのは「

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松本さん不在のIPPONグランプリの軽やかさとハッピーさから見えたこと

松本さん不在のIPPONグランプリの軽やかさとハッピーさから見えたこと

土曜日のIPPONグランプリ、毎回どのブロックにも調子を掴めないまま終わる出場者がいたり、初出場者が上手く行かないケースも少なくない中で、今回は全員に何らかの見せ場があり、何よりも全体的に和やかでハッピーなムードに包まれていたように感じました。
松本さんの代わりなんて誰もできない、というのは番組において強大な「権威」であることを表していて、この人の見ている前ではスベれない、下手な答えは出せないとい

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小山テリハさんの番組が広げる新たなテレビの世界

小山テリハさんの番組が広げる新たなテレビの世界

小山テリハさんの番組はメインキャストに女性を起用することが多いですけど、そこに「女性向けです」という壁は立てない、かといって男性社会の論理に無理に合わせるわけでもない、結果としてどういう立場の視聴者も面白く観ることができる絶妙なバランスになっています。
全ての番組に共通するのは、レギュラーに起用した出演者のポテンシャルを信じて思い切って託しているところで、「この人は番組を仕切った経験があまりないか

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ハガキ職人カウンセリングがしたい

ハガキ職人カウンセリングがしたい

SNSを見ていると深夜ラジオでよく名前を聴く投稿者の皆さんの多くが心ない声によって傷ついている、僕が毎週投稿し続けていた頃も同じような経験はあるのですが、もっと酷くなっている気がします。
投稿によって直接的な報酬を得ているわけでもないのに有名税だけ払わされている、それはある意味では芸能人以上に理不尽です。
本当に心配しています。
でもその愚痴すらもSNSには出せないと思いますし、誰かに話して少しで

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2024年に観たライブイベント(随時更新)

2024年に観たライブイベント(随時更新)

・TOKYOPINKFES 特別編 MAPA新体制お披露目スペシャル

・月刊PAM 1st ONEMAN LIVE『CUSTOMIZE』

・TOKYO PINK FES!13

・東京のダンスIII

・喫茶室宇凰

2023年の仕事をうっすら振り返ってみる

2023年の仕事をうっすら振り返ってみる

今年は2022年から始まったラジオとニコニコチャンネル+の番組の構成のお仕事を何とか継続することができて、「自分がもしも病欠したら回らなくなる」という責任感も持たないといけない環境の中で、本当に本当に遅いのですが、「さすがに作家を名乗ってもいいのかな」と思えるようにはなってきました。
自分の書いた文章が記事としてネット上に公開されたのも今年の大きな出来事です。
何となく「これはやらないようにしよう

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2023年に観た物リスト

2023年に観た物リスト

TOKYO PINK FES TOUR 2023

ミューコミVRイベント

may in film BANDSET ONEMAN LIVE"esola"

ライブナタリー5周年記念公演(chelmico・水曜日のカンパネラ・新しい学校のリーダーズ)

おぎやはぎのありがとうびいき

MAPA『怪獣ちゃん大行進グヮーオーッ!グヮオーッ!ツアー』

東京女子流定期ライブ EPISODE-87 ★NO

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川島海荷さんの事務所独立に関して思ったこれまでのこと、これからのこと

川島海荷さんの事務所独立に関して思ったこれまでのこと、これからのこと

川島海荷さんが9nineを抜けて俳優業に専念しようとしたのは2014年の武道館ライブの後で、その理由に関しては様々な見方がありますが、個人的には2013年にTBSでヒロインを務めた「ぴんとこな」が初回2時間超という力の入れ方で始まったもののヒットしなかった、それが契機になったのではないかと見ているのですが、ただ実際に脱退が叶ったのは何と2年後のことで、当時はメンバーでじっくりと話し合ったのだろうと

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「角元明日香のせまいところが好き!」2024年1月16日回募集コーナー

「角元明日香のせまいところが好き!」2024年1月16日回募集コーナー

・今週のせまい
…あなたが思うこの世の中の「せまいところ」を送って下さい。角元さんがオープニングで叫びます。

・ふつおた
…あなたの近況、角元さんに伝えたいこと、質問などなど…。
あなたの「せまい抱負」もあれば聞かせて下さい。

・教えて!あなたのせまいとこ
…あなたの狭い趣味やこだわりを聞かせて下さい。

・せまいココロのデトックス
…あなたの日々の中でのイライラしていることを送って下さい。

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