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土竜のひとりごと

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エッセイです。日々考えること、共有したい笑い話、生徒へのメッセージなどを書き綴っています。
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#川柳

7万円のご飯

7万円のご飯

僕は夕食でも一食1000円を超えるとビビり、昼ごはんは500円を超えるとビビるのであって、それ以外に選べない時には仕方なく注文するが、迷うチャンスがあればそれらは95%の確率で素通りする。飲む時は別だが。
カミさんの作ってくれる弁当を持ち、仕方なくコンビニで買う時にはおにぎり2個で頑張る。ガソリン代を節約するためにクーラーは余程の雨の日以外はつけず、お酒も4リットルのペットボトルの焼酎で我慢。

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第220話:バイクとさよなら

第220話:バイクとさよなら

昨日、バイクを収めてきました。
ヤマハ VXS950a ・・8年間乗りましたがお別れしました。

バイクに、それこそどこにでもいる「バイクキチガイ」の若者のような強い思いがあったわけでも、ヘアピンカーブに車体を倒してビュンビュン突っ込んでいくような技術や度胸があったわけでもないのですが、僕にとってバイクは、あえて言えば「憧れ」くらいの位置にあるものだったかもしれません。

免許を取ったのも37歳。

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第279話:濡れ落ち葉

第279話:濡れ落ち葉

2024.4月です。63歳です。
60歳で定年退職して、再任用のフルで3年働きましたが、この3年間は精神的にも体力的にもとても厳しく、今年度から同じ再任用でも時短勤務に切り替えました。

「フル」に対する「ハーフ」なので、当たり前ですが「半分」です。ざっくり38時間の勤務が19時間になったわけです。
4月に新しい学校に赴任してみると、授業の持ち時間は週に10時間ということで、1年生と2年生の週5時

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野良・地域猫みたいな飼い猫と大暑

野良・地域猫みたいな飼い猫と大暑

ご興味はないと思いますが、ウチの猫の話です。夏になって冬毛が抜けるとこんな感じで全体が白っぽくなります。お尻の方はまだまだですが。

冬は、こんな感じ。

この間(見えにくいかのしれませんが)耳に切れ込みがあるのを見つけました。

て「もしやこれは避妊手術の印?」と思ったのですが、カミさんに聞いてみたところ、「あれは、よその猫とケンカしてできた傷。避妊手術はしたけど一応、飼い猫で、地域猫じゃないか

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第229話:豚は武器を持たない

第229話:豚は武器を持たない

土日は部活(テニス)のインターハイの県予選だった。

土曜は雨の中、びしゃびしゃになりながらの試合。10時過ぎに土砂降りになり1時間弱の中断。コロナ禍だというのに、ごった返しの会場では避難場所もなく、傘をさして立ったまま待機。

仙台育英高校の須江監督の「青春って、すごく密」ではないが、これって「確実に密」って感じである。

やっと再開した試合の最中に再び土砂降りの雨で再中断。靴の中はぐちょぐちょ

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第221話:夜中に書いたラブレター

第221話:夜中に書いたラブレター

雑感です。

日曜の朝、「サンデーモーニング」を観ていたら、ジャーナリストの伊藤詩織氏に関するTwitterでの誹謗中傷を訴えた東京地裁の判決が採り上げられていた。

この裁判では、Re Tweet(リツイート)も不法行為としてその責任を負うという判断が示されたことで話題になっていたが、それを有罪とするのは妥当な判決だっただろうと思う。

それはそれとして、ちょっと驚いたのは、番組のコメントの中で

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第207話:セーターの破れが紡ぐ恋

第207話:セーターの破れが紡ぐ恋

僕は男三人兄弟の中に育ち、高校もほとんど男子高のようなところに通ったので、女性とは無縁に育って来てしまった。

子供の頃、淡い異性への憧れがなかったとは言えないが、いわゆる「恋」とかいうものとは無縁で、交際とかデートとかとも縁がなかった。苦手だったとも言えるし、臆病だったとも言える。

大学は国文科だったので100人の中に80人の女子がいて、そういう僕には一種のカルチャーショックだったのだが、女性

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第194話:湯たんぽと猫

第194話:湯たんぽと猫

ここ数年、寄る年波に、夜はカミさんが湯たんぽを入れてくれるようになり、それに頼って寝ている。若い頃はどんなに冷たい布団に入ってもすぐに体温で温まったのに、いつしか靴下を履いて寝なければ寝られないようになり、もはや今は、湯たんぽがなければ眠れない状態にある。

湯たんぽは温かくていい。
が、酒を飲んで正体なく眠る僕は、湯たんぽにずっと足を置いていてもその熱さに体が反応せず、低温火傷になって病院通いを

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第45話:酒と仲間と春の夢

第45話:酒と仲間と春の夢

これはひょっとすると前話の続きかもしれない。

まだ20代だった頃、新設校に勤めたことがあり、新設校らしく若者が集めらたこともあって、とにかくよく飲んだ。

みんなで飲みに出掛けるとワリカン負けしないようによく飲みよく食い、二次会は歌い踊りまくり、もう一軒まわっていい加減に酒も肴も腹に収まり切ったころ、誰かが焼き肉へ行こうと言い出す。

僕などはもう腹一杯でビールにも肉にもほとんど手を出す気にもな

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第178話:あっという間

第178話:あっという間

車を買った。乗っていたワゴンRのエンジンオイルが2週間も乗るとカラになり、そのたびに500mlほど足さなければならなくなったからである。

懇意にしている自動車屋は「車検まで頑張れば」と言ってはくれたが、一応13万キロ走ったし、転勤して通勤距離も往復で50キロに延び、試合で遠出することも多く買い替えるならとにかく燃費の良い車が欲しかった。

そんな希望をその自動車屋に伝えておくと「トヨタのアクアが

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