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「際」のカルチャースタディ

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教養書からビジネス書から文学作品まで。個人的にタメになった、特に面白かった、という書籍を、領域を絞らずにゆるゆると紹介していきます。何かの「際」を超えるような越境的な作品が紹介で… もっと読む
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記事一覧

「実験思考」のススメーこれからの時代のビジネスのつくり方

「実験思考」のススメーこれからの時代のビジネスのつくり方

はじめに2017年にスタートアップ界隈で話題をさらったCASH。「目の前のアイテムが一瞬でキャッシュになる」魔法のようなアプリとして、24時間で3.6億円のお金をばら撒く壮大な社会実験が行われたのは記憶に新しいところ。

著者の光本さんは自分と同じ81世代で、起業家の中の起業家、起業家の中でも天才肌。「興味はあるけど、自分が参考になる感じではないかな」という勝手な印象があって、あえて手にとろうと思

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『ポスト平成キャリア論』ーマイノリティ経験と、カオスにおける意思決定を楽しむ

『ポスト平成キャリア論』ーマイノリティ経験と、カオスにおける意思決定を楽しむ

はじめに平成も残り2ヶ月。平成最後の就活シーズンを迎えて、「#ES公開中」という動きが世の中で広がりはじめていますね。

就活を多様化し、民主化し、分散化させるべく、日本特有の「就活」 の慣習に疑問を投げかけ、学生が自分と本質的に向き合う時間をつくる動きだと思います。

あらためてこれからのキャリアや働き方、ひいては生き方を考えていくうえで、「ポスト平成」の時代に必要になってくることとは?

経営

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Netflixに学ぶ自由と責任の文化。あなたは、6ヶ月後の組織を定期的に考えているか

Netflixに学ぶ自由と責任の文化。あなたは、6ヶ月後の組織を定期的に考えているか

最近話題になっていたNetflixの『Netflixの最強人事戦略』、あらためて社内の経営会議で課題図書として輪読してみました。

Netflixといえば、Facebook COOのシェリル・サンドバーグからも「シリコンバレーから生まれた最高の文書」と絶賛されたカルチャーガイドで有名でですよね。まさにこのカルチャーガイドがつくられた過程が事例とともにより詳細に語られているのが今回の著作。

個人的

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文学と、ワインと、組織マネジメントと。

文学と、ワインと、組織マネジメントと。

note初投稿です。普段はインターネットベンチャー企業で経営に関わる仕事をしています。昔の学生時分は建築の設計やっていたり、社会人駆け出しのころはコンサルティングの仕事をしていたり、ちょっと前までは海外ビジネスに携わっていたりしました。

どっぷりビジネスの世界につかり始めて早10年ですが、ビジネスの世界でも、本当に深い気づきは、違う領域での文化的な体験から得られることが多いな、と思う今日この頃。

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切り口鮮やかに、3時間で哲学・思想の歴史を旅してみる

切り口鮮やかに、3時間で哲学・思想の歴史を旅してみる

2019年は、個人的にためになった、めちゃくちゃ面白かった、という書籍のメモと感想を、どんどんシェアしていこうと思います。

第1弾は、山口周氏の『武器になる哲学』。最近メディア露出も増え、『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか』といった他の著作も個人的に大好きなのですが、年初に読んでとても勉強になったので紹介です。

古今東西の哲学者たちを、時間軸ではなくテーマ軸でざっと整理しています。心理学

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