『進撃の巨人』という神話の哲学的論考
はじめにー「進撃の巨人」という事件先週、『進撃の巨人』がついに完結しましたね。最近でいうと『鬼滅の刃』の空前のブームが日本人の記憶に新しいかもしれませんが、ぼくは圧倒的に「進撃派」です。同時代にこの作品を、『進撃の巨人』という事件を目撃し、体験したものとして、とても誇りに思っています。
『進撃の巨人』の何がすごいのか。正直、このレベルの作品はしばらく出てこないんじゃないか、とさえ思っています。手塚治虫の『火の鳥』級の偉大さに、畏怖の念すら覚えます。小説でいえばドストエフスキ