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中国ショートムービーは好機到来(3)

ショートムービー市場規模と一日あたりの利用時間

DOUYINや快手によって中国のショートムービー市場は爆発的な成長を遂げており、月間アクティブユーザー数は5億人、中国人の一日あたりのショートムービー視聴時間は平均1時間となっている。 

この市場は、100億人民元(≒1600億円)の市場規模となっており、まだまだ成長を続けている。

またショートムービープラットフォーム側は、マネタイズを積極的に模索しているところであり、今後さらなる市場規模拡大の可能性が高い。2016年以降、ショートムービープラットフォームは、広告やアフィリエイト、ブランドタイアップなど、複数のマネタイズにつながるサービスを開始した。トラフィックの爆発的な増加を背景に、こうした各種マーケティング施策が増加。今後1~2年でマネタイズにはさらに加速がかかり、2020年の市場規模は400億人民元(≒6000億円超)となる見込みである。

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このような成長市場であり、これから更にマネタイズに関するブレイクスルーが始まるところだ。そしてこのショートムービー市場は中国からトレンドが起こり、世界へ展開され始めている状況である。日本をはじめとした海外企業はまさに今中国のショートムービー市場にウォッチすべきであり、中国マーケットへの参入の材料としてもさることながら、母国にて今後ショートムービートレンドが来る際の指標としても、現在の中国の発展ぶりは学ぶべきことが多い。

ユーザーの動態変化によるスキマ時間の取り合い

ショートムービーはユーザーのスキマ時間を主たる戦場としており急成長してきているものの、読書アプリや長尺動画は一日あたりの利用時間としては未だ人気だ。以下グラフのように、インターネットサービスカテゴリ別の利用時間調査では、中国人消費者に最も人気のある総合読書系 (情報閲覧および電子書籍など) や総合視聴系長いムービーアプリが依然として強い。その中で、ショートムービーが既にライブアプリやゲーム実況、モバイル音楽アプリなどを利用回数・利用時間ともに超えている。

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日本企業が考えるべき点について

最近は中国、特に北京や上海などの大都市では在中日本人の母数が減少中。、それと共に日本企業がダイナミックに変化する中国トレンドをキャッチアップできる機会が減っており、非常に残念である。以下数点日本企業向けに中国トレンドをまとめてみたので少しでも肌身で感じていただければ幸いだ。

ショートムービーのルールとユーザー特性を理解する

私が日本企業の中国向けプロモーションを支援している中で、非常に悲しく思うことの一つは、日本は2年前の中国を見ていることだ。この記事を見ている日系企業。。。

(つづく)


はじめに
(1)2011年~2019年ショートムービー業界まとめ
(2)なぜ10年近く経った、今がチャンスなのか。
    モバイルテクノロジー進化がもたらすメディアトレンドの変化
    AIによる技術革新がトレンドの核心
    ショートムービー市場規模と一日あたりの利用時間
    ユーザーの動態変化によるスキマ時間の取り合い
(3)日本企業が考えるべき点について
    ショートムービーのルールとユーザー特性を理解する
    ブランディングとROI
    広告もコンテンツ配信もAIをベースに高精度化
おわりに

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