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これ以上の幸せがないと実感したら死にたいと思う衝動

正直なところ危険思想です。希死念慮をすでにお持ちの方は読むことをお勧めしません。私のための思考実験の検証を兼ねています、私自身が書き起こすことでその衝動を形にして捨てたいと願う取り組みのような作品に仕上げたい。

最初に覚えているのは必死に働き生きている時に出会った当時合法だった幻覚キノコとの出会い。悟りが凄いともてはやされて俳優の伊藤英明の愚行により終止符を打たれたと言ってもいい名前はマジックマッシュルーム。

当時付き合っていた彼女と一緒に試飲する。一緒にするのは初めてだった。少なからず好意は抱いていたので付き合っていたのだが、そこで悟りが始まった。嫌が応にも意識は一緒にいるその彼女に向かい、多幸感の絶頂を迎える。こんなにも愛されていることはもう人生でないだろう。愛される幸せの絶頂は私の持ち株が数億になっても超えられないぐらいの幸せなことは間違いない。

そしてこの愛される幸せの絶頂は今がピークだ、私は子供を作れないし、それが故にいずれ別れることも分かっている。彼女の幸せを願えば願うほど付き合う期間は短くし私から去るほうがいい。

「それだけにこの幸せの絶頂はすでに下降線に向かっていることも分かっている。だからこそ、最高の今、この瞬間に死を迎えたい。」

んー、危険思想ですね。きっと窪塚洋介もこの境地でダイブしたのだろう。もちろん私が踏み留まった理由は幻覚や悟りの効果が消えて、まだ若い「きっとこれ以上の幸せはある」それを見つける旅路の始まりを与えてくれたものと自分を律したからです。以後包丁などは奥にしまう癖が付きました。
それにしてもアレは凄い、そこから私の「あの時の幸せを超える」修行が今も続いています。

やはり予想したように隠居出来る資産を得ても超えられず、哲学や心理学に傾倒しても自己内で生産も出来ず、ささやかな幸せでは満足が得られない。「あの時の幸せ」を懐かしむような老後の死は迎えたくないというのも今も持っている率直な気持ち。

「あの時の幸せ」を超えるため、様々な女性を見つけては私自身が相手の幸せを願い短期間で関係を終えてしまう。女性という存在自体に見切りを付けて、他にも合法ケミカルや海外で豪遊するものの、全く超えられない日々が続く。もはや新しい経験や学問にさえも見切りを付けて、テクノロジーに傾倒するもインターネットでは実感に限りなく近いのだがそれも超えられない。

ようやく薬学から希望を見るけることが出来た、それは「ヘロイン」人生で得られる多幸感の総和を1発で容易に超える物質。きっと「あの時の幸せ」を超えるものはこれだろうが、所詮は薬物。老後にキメてさようならをするならと目星だけは付けて他を探すことに意識を今も向けている。

さらに人として最低なことをすることで最高の絶頂を迎える術を覚えた。しかし同時に最低なことで終わりを遂げたくないという私の気位の高さがそれを許さない。

「あの時の幸せ」を思い出す。愛されたいのだ、目を背け遠回りしたが結局はそこに辿り着く。今からこんなにも汚れてしまった私を愛してくれる女性などいるのだろうか。きっといるはずもないと思いながら様々な苦行を女性達に与えて最低な絶頂という自慰をはじめてしまう。ますます私は汚れていく。「あの時の幸せ」が遠のいていく実感さえ心地良く思えてしまう有様に、それ自体に酔う。

今、こんな私でもお気に入りの女性がいる。その人は大切な人だ。最低な私を承認してくれる。子供はいらないと本心で言っている、レアな人だ。いつまでその考えでいられるのか分からない、もう私は若くはない。訪れる日が来た時に終わりを迎える一抹の怖さを胸に抱きながら「あの時の幸せ」を超えるように、ゆっくりと丁寧に積み木を積んでいく日々が苦しくもそこに救いを見出している。少なくともヘロインは今の私には必要ない。そしてそれに手を出さないまま人生を全うしたいという白じゃないけど、私の黒い中にある光で私を生涯浴びさせて欲しい。

ここまでお付き合い頂き有難うございました。破滅的ですね、滅びの美学というには綺麗過ぎますが。それでも心の淀みは大きく消えることが出来ました。

メンヘラで引きこもり生活困窮者です、生活保護を申請中です。ガスも止めてスポーツジムで最低限の筋トレとお風呂生活をしています。少しでも食費の足しにしたいのが本音です。生恥を重ねるようで情けないのですがお慰みを切にお願いします。