TOMOI

猫の気ままさに憧れる、犬のような気立てのさすらいびと

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猫の気ままさに憧れる、犬のような気立てのさすらいびと

記事一覧

季節の移り変わりを感じる

昼間は陽射しに溢れ、風もなく穏やかだった。日に日に春が近づいている。 目に映る風景が彩を帯びて、生命の息吹に溢れ始める―そんな古から詠われたり記されること以外に…

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3年前

怪盗 vs 警察のせめぎ合い

唐突ですが、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』をご存じでしょうか?2018年2月から1年間に亘って放送されていた、東映戦隊シリーズの特撮ドラマなんで…

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3年前

猫につままれた、些細な偶然

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまで…

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3年前
1

中継ぎの猫に見つけた不思議

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまで…

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3年前

ネコ→猫→ネズミ

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまで…

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3年前
3

通い猫は見た

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまで…

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3年前

この時代に生きて

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまで…

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3年前

あの日の君を訪ねたくて

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまで…

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3年前

古典SFと笑えない現実

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまで…

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3年前
2

正義とは、騙し絵の如く(続)

前回記した『怪人二十面相・伝』のハヤカワ文庫版(1995年発行)「文庫本のためのあとがき」で、作者は “この作品は三度、NHKと民放でラジオドラマ化されているが、今度…

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3年前

正義とは、騙し絵の如く

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまで…

TOMOI
3年前
1

さがしものは、なんですか?

長い間ずっと、探している本がある。 森山 京 作『おしゃべりねこ大かつやく』。 小学生の頃、学校の図書室で借りて読んだ一冊。 老夫婦に飼われている猫の長太郎は、テレ…

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3年前

楽園のドアから

読書は、旅をすることに似ている。 作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。 最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるま…

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3年前

夏からの時間旅行(3)

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまで…

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3年前
3

夏からの時間旅行(2)

読書は、旅をすることに似ている。 作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。 最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるま…

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3年前
1

夏からの時間旅行

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまで…

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3年前
2

季節の移り変わりを感じる

昼間は陽射しに溢れ、風もなく穏やかだった。日に日に春が近づいている。
目に映る風景が彩を帯びて、生命の息吹に溢れ始める―そんな古から詠われたり記されること以外に、春の近づきはこんなところからも感じる。

駅前のスーパーで食材を買い込んでいたら、冬の間よくお世話になっていた商品が消えたのに気づいたとき。
鍋用の野菜セットや おでんセットが売り場から消えると、冬も終わるんだなと気づく。

電気使用量の

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怪盗 vs 警察のせめぎ合い

唐突ですが、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』をご存じでしょうか?2018年2月から1年間に亘って放送されていた、東映戦隊シリーズの特撮ドラマなんですが。

先日、ふとこの作品の主題歌を聴きたくなりCDを購入したら、面白いギミックを知ることとなりました。

本放送の頃耳にして、男女のデュエットで掛け合いとハモリが面白い主題歌「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」という印象だった

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猫につままれた、些細な偶然

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験─

柳 広司 著 角川文庫刊『漱石先生の事件簿 猫の巻』読了。
夏目漱石の『吾輩は猫である』を典拠にしたミステリー。あとがきで著者自身が記しているとおり、『吾輩は猫である』は、書き出しの部分は強烈に覚えているが、内

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中継ぎの猫に見つけた不思議

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験─

そこそこ長い通勤時間を利用して読書に勤しむことが多い自分は、鞄の中に複数の本を入れている。今週は、マイケル・ホーイ 著/雨沢 泰 訳『ネズミの時計屋さんハーマックスの恋と冒険』の2巻目「<時の砂>の秘宝」を読ん

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ネコ→猫→ネズミ

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験─

先日までは猫が主役のおはなしを読んでいたが、今回はマイケル・ホーイ 著/雨沢泰 訳『ネズミの時計屋さんハーマックスの恋と冒険(1)“月の樹”の魔法』を読んだ。
タイトルを目にした時、ふと「ねずみくんのチョッキ」

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通い猫は見た

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験─

ハーパーBOOKS刊 レイチェル・ウェルズ著/中西和美 訳『通い猫アルフィーの奇跡』を読んだ。
飼い主との死別で自ら野良猫となり、安住の地を求めて彷徨った猫アルフィーは、とある街区に辿り着く。そこで出会った4つ

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この時代に生きて

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験─

歳を重ねるごとに魅力を増す人がいる。自分にとってのその一人に、小田和正がいる。今回は、2018年 株式会社PHP研究所 発行/小田和正 著『「100年インタビュー」保存版 時は待ってくれない』を読んだ。

もと

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あの日の君を訪ねたくて

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験─

小学生の頃、兄がすごく気に入っていた本があった。G・D・グリフィス 作/前田三恵子 訳/福永紀子 絵、文研出版の『荒野にネコは生きぬいて』。
突然この本が頭に浮かんだのでネットで検索してみると、驚いたことにま

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古典SFと笑えない現実

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験─

過日10/6、約2年2か月ぶりに火星と地球が最接近したとか。
それを意識した訳ではないが、先週は偕成社文庫刊・雨沢 泰 訳でウェルズの『宇宙戦争』を読んでいた。
古くはアメリカのラジオドラマでパニックが起こった

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正義とは、騙し絵の如く(続)

前回記した『怪人二十面相・伝』のハヤカワ文庫版(1995年発行)「文庫本のためのあとがき」で、作者は “この作品は三度、NHKと民放でラジオドラマ化されているが、今度は映像化されたものを観てみたいと思うのは、作者の欲である。” と述べていた。願いは、その13年後の2008年に、映画『K-20 怪人二十面相・伝』の公開で実現する。

原作が『完全版 怪人二十面相・伝 』と聞いて、当時、心躍ったのを覚

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正義とは、騙し絵の如く

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験─

これに出会ったことで、価値観が変わった─そんな一冊について書いてみる。

その本との出会いは…かれこれどれほど前だろう?古書店でタイトルに惹かれて何気なく手にし、安価なので購入したのは覚えている。その本─北村

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さがしものは、なんですか?

長い間ずっと、探している本がある。
森山 京 作『おしゃべりねこ大かつやく』。
小学生の頃、学校の図書室で借りて読んだ一冊。

老夫婦に飼われている猫の長太郎は、テレビを見るのが大好き。ある日のこと。いつものようにお気に入りの 味噌のコマーシャルを見て歌い踊っていたとき、人間の言葉を喋れるようになってしまいます。
おしゃべりできるようになったねこの、飼い主のおばあちゃんを助ける活躍が描かれた児童書

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楽園のドアから

読書は、旅をすることに似ている。
作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。
最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験─

今、中公文庫刊の北村 薫 著『謎物語 あるいは物語の謎』を読んでいる。
カバーの画に惹かれて手にした一冊。
因みに北村作品との出会いは、昔 劇場で見た牧瀬里穂主演の映画『ターン』を気に入り、その原作に足を伸

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夏からの時間旅行(3)

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験─

ハインライン→ウェルズと海外の時間旅行小説を堪能したあとは、日本の作品へ。

筒井康隆著の『時をかける少女』。そして、石山 透 著『続・時をかける少女』。タイトルを聞いて想起する作品が世代により別れるほどに、こ

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夏からの時間旅行(2)

読書は、旅をすることに似ている。
作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。
最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験ー

前回の『夏への扉』からの流れで、偕成社文庫の『タイムマシン』(H.G.ウェルズ作/雨沢 泰訳)に手を伸ばしてみた。

時間旅行物の原点の古典SF。ゴージャスなタイプライターみたいなマシンに乗った人のスチール

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夏からの時間旅行

読書は、旅をすることに似ている。作者の目や手を通して紡がれる、よく考えられた世界を、思考を頼りに巡り歩く。最初のページをめくってから、奥書をあとに本を閉じるまでの、ひとときの非日常体験ー

少し前に、ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』が、邦画で実写映画化されるというニュースを目にした。公開は来年らしいが、それに触発され、原作小説を再読。

友人と恋人の裏切りに遭い、コールドスリープで三十年後

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