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日々のエッセイ

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2019年から湖畔暮らし。自然、ヤギ、トリ、仕事、考え事の日々。
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2021年8月の記事一覧

お祝い事は誰のために

お祝い事は誰のために

誰かのお祝い事に真剣に携わると、意外にも「本気で祝ったからこそ得られたもの」といった、自分自身への褒美が生まれる。

例えば、本気で祝うための買い出しで、いつも行かない場所を選んだりいつも見ないものを見たりと非日常的な新鮮さを味わい、意外な形でリフレッシュできた!とか。あるいは、めちゃくちゃ凝ったハンドメイドの作品や手の込んだ料理を振る舞い、結果、自分にできることが増えていた!とか。

誰かのお祝

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桃の恩送り

桃の恩送り

恩送りとは一般的に、誰かから受けた恩を直接その人に返すのではなく、別の人に送ることを言うそう。

恩送りがたくさんの人たちに意識されれば、世界にはハッピーな人が増えるだろう。とはいえ、特にその言葉を意識していなくても、自然と恩送りをしている場面はきっと溢れている。

恩送りで大切なのは、「本当に心がこもっている」ことだと思う。

例えば誰かに物をあげるとして、相手のことをよく考えて買った物や、自分

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やぎさんの夏季休暇

やぎさんの夏季休暇

古民家の夏は涼しいのか?と聞かれれば、たぶんイエスになるのだろう。

今のところ、日中部屋でエアコンを付けた日はまだない。扇風機をぶんぶん回しておけば、とりあえずは事足りる。家の造りを考えれば想像は付くだろうけれど、縁側沿い全部が窓だから、どこもかしこも開け放ってしまえば半分外に居るようなもの。

とはいえ、寝室では、夜眠りにつくまでの時間はエアコンがないとツライ。だから切タイマーをセットしてお休

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一粒の梅干しに出会うまで

一粒の梅干しに出会うまで

梅干しが大好きだ。

珍しいものではないし、スーパーに行けば難なく手に入ってしまう食品だと思う。それでも好きなものほど、自分で作ってみたらどうなるか?と興味が湧くのは自然なこと。

お金を出せば一瞬で買えるものも、自らの手で作り出すとはどういうことか。どんなことが起きるのか。

今年も梅仕事が終盤を迎えている。

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6月も終わろうとする頃、まだ梅漬けを仕込んでいないことにやや焦りを覚えてい

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