sishou37

ちんまりしたスペースから見える事、何気に思い出した事など片っ端から書き殴る事を始めた還…

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ちんまりしたスペースから見える事、何気に思い出した事など片っ端から書き殴る事を始めた還暦過ぎの男であります。かといって自分の残日録にするつもりもなく、ただただ隙間時間にしたためております。自己韜晦的なものは若干あるかもですが、全くの無手勝流ですやっとります。 宜しくどうぞです。

記事一覧

夏のおもひで(プチホラー)

ここ城東の地でも2、3日前からセミが喧しく鳴き始めた。初めは人が通るとピタッとなりを潜めていたのだが、もう今は遠慮会釈なしである。 夏を感じる音である事は確かだ。 …

sishou37
2週間前
2

書案六尺 〜 『たかがコロナと思ったけれど されどコロナであったよな』

…とまぁオチのない都々逸みたいな見出しになったが、要は今頃のタイミングでコロナに罹患した(していた)話なのである。 第五類になってから久しいし、実際に罹患中に死の…

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1か月前
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書案六尺 〜 捌  幻肢痛の様なもの

幻肢痛(phantom pain) ゲームのサブタイトルにもなった言葉だが、怪我や病気などで四肢を失った人が感じる痛みである。足を失った人が無いはずの爪先が痛いと感じる『難治…

sishou37
2か月前
2

書案六尺 〜 ハードボイルド

本は基本何でも読む口である。自己啓発・いかに生きるか的なのは無しで。 その中でも子供時代から読んでいたのはハードボイルド物だ。子供なのに…なのだが、家の書架にあった…

sishou37
2か月前
5

書案六尺 〜質 犬まみれになりたい私

犬と暮らさなくなってから早ひと昔である。 私が生まれた時には、既にラブラドールの爺ちゃん犬がいて、背中に私を乗せた写真などあった。 50の年に最後のワンコを見送って、…

sishou37
2か月前
2

書評六尺 〜陸  慟哭

この歳になってもゲームは結構やっている。 かなり前に発売され、以来ナンバリングタイトルが8まで出ているやつの最新作をやっているのだが、十二章もあるチャプターに昭和、…

sishou37
3か月前
8

書案六尺 〜伍 酒の肴か肴の酒か?

noteでは先輩のクリエーターさんが、それはもう旨そうな料理やまつわる話を書いていらっしゃるので、ふと酒の肴について徒然なるままに書いてみようと。 酒の肴、どちらが主…

sishou37
3か月前
5

書案六尺 〜肆 サイバーパンク

小説と、これについての疑似体験について。 タイトルのジャンルムーブメントについては、一時期どっぷりと浸かっていた私なのだ。 大ジャンルとしてはSFだが、従来のSF=宇…

sishou37
3か月前
6

書案六尺 〜参

春…GBBの季節 桜の満開宣言などが出て、ようやっと春到来と言って良いのだろう。まだ夜はそこそこ冷たいけど。 食べ物、花の移ろいなどと季節の変化を感じる事は多いけど、…

sishou37
3か月前
5

書案六尺 〜(貮完結編)

Dr Beat事件 大団円 ボッタクリ店のたけのこはぎの様な構成で申し訳なく。まだ執筆作法に慣れない故、平にご容赦。 いつのまにか事件化しているが、前回からの話の肝に入…

sishou37
3か月前
3

書案六尺 〜貮(の続き)

音楽話からの私的爆笑の話(まだ続くのだ) Dr Beatを聴くと失笑を禁じ得ないその訳を前回から引きづってきた手前、以下に記す。 新入社員となった22の小生は、新潟の工場…

sishou37
4か月前
5

書案六尺 〜貮

NO MUSIC NO LIFE 今ほど好きな音楽を楽しめる時代はないよなぁと思う。 遥か昔の学生時代に登場した貸しレコード屋と、大学生協でLP(アナログ盤ね)も2割引で買える事が…

sishou37
4か月前
3

書案六尺 〜その壱

鳥獣戯画at城東 勤務先の周りは所謂親水緑道で、様々な生き物が 行き来している。 ワンコやニャンコはもとより、鴨だハクセキレイやら、果てはハクビシンやタヌキまでそれ…

sishou37
4か月前
4

書案六尺 〜序

noteに登録してから、何を書こうかと迷っているうちにかなりの時間が経ちましたが、知り人が始めたのをきっかけについにデビューです。 事務系リーマンを27年、その後突如と…

sishou37
4か月前
4
夏のおもひで(プチホラー)

夏のおもひで(プチホラー)

ここ城東の地でも2、3日前からセミが喧しく鳴き始めた。初めは人が通るとピタッとなりを潜めていたのだが、もう今は遠慮会釈なしである。
夏を感じる音である事は確かだ。

このセミも含めて私は虫の類は総じて嫌いである。子供時代から大方の男の子が好きであろう甲虫系も大の苦手であった。親父の友達の子供が私にと採ってきてくれたクワガタムシなども、その時はありがとうと頂戴するのだが、夜になると箱を開けベランダに

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書案六尺 〜 『たかがコロナと思ったけれど されどコロナであったよな』

書案六尺 〜 『たかがコロナと思ったけれど されどコロナであったよな』

…とまぁオチのない都々逸みたいな見出しになったが、要は今頃のタイミングでコロナに罹患した(していた)話なのである。
第五類になってから久しいし、実際に罹患中に死の恐怖などは全く感じていないのだが、やはりこんだけ世の中を停滞させたウイルスであるよなぁと思ったので、しばらくご無沙汰していた文章のアップ一発目はこの話でと考えた次第。

 今から1ヶ月ちょっと前、昔からの友人有志で水天宮で呑んだ。人混みを

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書案六尺 〜 捌  幻肢痛の様なもの

書案六尺 〜 捌  幻肢痛の様なもの

幻肢痛(phantom pain)
ゲームのサブタイトルにもなった言葉だが、怪我や病気などで四肢を失った人が感じる痛みである。足を失った人が無いはずの爪先が痛いと感じる『難治性疼痛』(by Wikipedia)の事だ。

脳内の位置マッピングのディスオーダーが原因ではと言われているらしいが、体の一部というカテゴリーを外すと、もはやその原因はないのに、その事で心に痛みを感じる事も幻肢痛の様なものでは

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書案六尺 〜 ハードボイルド

書案六尺 〜 ハードボイルド

本は基本何でも読む口である。自己啓発・いかに生きるか的なのは無しで。
その中でも子供時代から読んでいたのはハードボイルド物だ。子供なのに…なのだが、家の書架にあったのがその手のが多かったからとしか言いようが無いのである。

齢8歳位の私は、本の虫というのではなく、既に活字中毒だったのだろう。学級文庫(懐かしす)の本などはとっくに平らげており(他のクラスのも)、いよいよ電話帳に手をつけるほどであった

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書案六尺 〜質 犬まみれになりたい私

書案六尺 〜質 犬まみれになりたい私

犬と暮らさなくなってから早ひと昔である。
私が生まれた時には、既にラブラドールの爺ちゃん犬がいて、背中に私を乗せた写真などあった。
50の年に最後のワンコを見送って、もう自分1人じゃ飼わない(飼えない)との結論に至った。
里親募集だって60以上の方はご遠慮くださいっつうのが多いもんなぁ。
僕らが子供の頃とは違って、ワンコだって長生きする時代だから然もありなんである。

時々無性にタイトルの様な状態

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書評六尺 〜陸  慟哭

この歳になってもゲームは結構やっている。
かなり前に発売され、以来ナンバリングタイトルが8まで出ているやつの最新作をやっているのだが、十二章もあるチャプターに昭和、平成、令和の歌謡曲のタイトルが振られている。
その第何章かに『慟哭』(工藤静香だっけ)というのがある。内容も曲調もこのタイトルを振った意味がよく解らんのだが、後にも先にも一回だけ慟哭している人間を見た。
前回では母方の祖父の楽しい酒呑み

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書案六尺 〜伍 酒の肴か肴の酒か?

noteでは先輩のクリエーターさんが、それはもう旨そうな料理やまつわる話を書いていらっしゃるので、ふと酒の肴について徒然なるままに書いてみようと。

酒の肴、どちらが主でどちらが従なのかと言えば
このことばが昔からしっくりこないなぁと感じている。

というのも、所謂お酒と料理のマリアージュとか何とかは私にはあまりないと言っても良いからだ。酒の肴と言われるものは子供の頃から大好きだったのだが(コハダ

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書案六尺 〜肆 サイバーパンク

書案六尺 〜肆 サイバーパンク

小説と、これについての疑似体験について。

タイトルのジャンルムーブメントについては、一時期どっぷりと浸かっていた私なのだ。

大ジャンルとしてはSFだが、従来のSF=宇宙(若干のオカルト)を一新し、サイバースペース(電脳空間)を巡るストーリー展開にハマった私である。

書評ではないので、俺が思うに的な話はしないけど、後に登場するアニメ攻殻機動隊や映画のマトリックスシリーズの原点である。名作は数々

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書案六尺 〜参

書案六尺 〜参

春…GBBの季節

桜の満開宣言などが出て、ようやっと春到来と言って良いのだろう。まだ夜はそこそこ冷たいけど。

食べ物、花の移ろいなどと季節の変化を感じる事は多いけど、小生のはちょいと違う。
春になるとGBBの作動が快調になってくるのだ。

なんのこっちゃと思われた方にざっくりご説明すると、ガスブローバックの略 ガス圧で作動するエアガンである。気温が底上げされてくると、動きやそれに伴う反動がシャ

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書案六尺 〜(貮完結編)

書案六尺 〜(貮完結編)

Dr Beat事件 大団円

ボッタクリ店のたけのこはぎの様な構成で申し訳なく。まだ執筆作法に慣れない故、平にご容赦。

いつのまにか事件化しているが、前回からの話の肝に入る。

劇場は30人程のキャパで3分の2が埋まってる様子。踊り子さんは3人出るらしい。
そしてオープニング。
口開けとお二人目はそこそこの年齢とお見受けするお姉様。既視感は当然あるものの、見せるに特化した立ち居振る舞いは流石であ

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書案六尺 〜貮(の続き)

音楽話からの私的爆笑の話(まだ続くのだ)

Dr Beatを聴くと失笑を禁じ得ないその訳を前回から引きづってきた手前、以下に記す。

新入社員となった22の小生は、新潟の工場に修行に出されたのだが、職場の一大行事である社員旅行に否応なしに参加することになる。

初年度の旅は能登(新年早々に甚大な被害を受けたまさにそこ)。
バスで宿に到着するや否や、中居さんたちの『お兄さん遊びに行くんでしょ』の十字

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書案六尺 〜貮

NO MUSIC NO LIFE

今ほど好きな音楽を楽しめる時代はないよなぁと思う。
遥か昔の学生時代に登場した貸しレコード屋と、大学生協でLP(アナログ盤ね)も2割引で買える事がわかった時以来の感動と言っても良いのではなかろうか?

おっと何に今更感動しているのかと言えば、サブスクで好きな曲だけ拾ってどこでも聞けるという事である。(何を今さら…)
基本ジャンルは問わずなんでもの口だが、殆どがイ

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書案六尺 〜その壱

鳥獣戯画at城東

勤務先の周りは所謂親水緑道で、様々な生き物が
行き来している。
ワンコやニャンコはもとより、鴨だハクセキレイやら、果てはハクビシンやタヌキまでそれはもうバラエティに富んだ所である。

特にワンコについては、生まれてから50の声を聞くまでずっと家に犬がいなかったことがなかった小生にとっては毎日が癒し動画を見てる感じですこぶる心地よい。

ちっさいの大きいの取り混ぜて緑道を通ってい

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書案六尺 〜序

noteに登録してから、何を書こうかと迷っているうちにかなりの時間が経ちましたが、知り人が始めたのをきっかけについにデビューです。

事務系リーマンを27年、その後突如として料理人として足かけ10年を過ごしたものの、疲れたのと飽きが来たので、現在某メーカーの工場で門番をやって暮らしてます。

街が寝静まった時間に、1人で居ると色々な由無し事が浮かんでは消え…なんて事しているのでこうなったらデビュー

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