書案六尺 〜その壱

鳥獣戯画at城東

勤務先の周りは所謂親水緑道で、様々な生き物が
行き来している。
ワンコやニャンコはもとより、鴨だハクセキレイやら、果てはハクビシンやタヌキまでそれはもうバラエティに富んだ所である。

特にワンコについては、生まれてから50の声を聞くまでずっと家に犬がいなかったことがなかった小生にとっては毎日が癒し動画を見てる感じですこぶる心地よい。

ちっさいの大きいの取り混ぜて緑道を通っていく度に、妻子持ちでもないのに、〇〇ちゃんのお母さんといった呼称が飼い主さんに脳内で自動付番されており(今風の横文字名が殆どRPGゲームか一大叙事詩のヒーロー、ヒロインか?)、仕事の中にも和む一時となっている。名前に関しては可愛いから許す。(∵可愛いは正義)

一報で鳥については、やたらと他族とバトっており、これはこれで興味深い。
構内に落ちている何かの実を争ってカラス・ムクドリ・中立国の立場でハト(文字通り)の三者三様が明け方の工場内で行われていたりする。

ふた昔以上前に流行った架空戦記的に言うならば帝都東方上空に侵入した米重爆B30(カラス)、迎え撃つは帝国海軍18試震電の生まれ変わり、短期高高度極戦蒼莱(ムクドリ)といった中々に胸熱な戦場が目の前で展開されるのである。
その苛烈な戦場の中、ハト派の鳩は『男子ってバカよね』ってプロレス技を教室で掛け合ってる中坊男子を冷やかに眺める女子といった風情で地面をひたすらつついているという誠にシュールな場面が繰り広げられているのである。

まだ大体が寝静まっている時間に、定点でのナイトウォッチという仕事ではでの楽しみと言えなくもない。そんな昼夜の彼らを見ながら、どこに旅に出ようか?などと考えている小生なのだ。
(追記…序でのですます調はガラでないので2回目にして封印)

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