sishou37

ちんまりしたスペースから見える事、何気に思い出した事など片っ端から書き殴る事を始めた還…

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ちんまりしたスペースから見える事、何気に思い出した事など片っ端から書き殴る事を始めた還暦過ぎの男であります。かといって自分の残日録にするつもりもなく、ただただ隙間時間にしたためております。自己韜晦的なものは若干あるかもですが、全くの無手勝流ですやっとります。 宜しくどうぞです。

最近の記事

書案六尺 〜 ハードボイルド

本は基本何でも読む口である。自己啓発・いかに生きるか的なのは無しで。 その中でも子供時代から読んでいたのはハードボイルド物だ。子供なのに…なのだが、家の書架にあったのがその手のが多かったからとしか言いようが無いのである。 齢8歳位の私は、本の虫というのではなく、既に活字中毒だったのだろう。学級文庫(懐かしす)の本などはとっくに平らげており(他のクラスのも)、いよいよ電話帳に手をつけるほどであった。そんな子供が次に目をつけたのが親父の書架である。 狭い家にしては結構重厚なも

    • 書案六尺 〜質 犬まみれになりたい私

      犬と暮らさなくなってから早ひと昔である。 私が生まれた時には、既にラブラドールの爺ちゃん犬がいて、背中に私を乗せた写真などあった。 50の年に最後のワンコを見送って、もう自分1人じゃ飼わない(飼えない)との結論に至った。 里親募集だって60以上の方はご遠慮くださいっつうのが多いもんなぁ。 僕らが子供の頃とは違って、ワンコだって長生きする時代だから然もありなんである。 時々無性にタイトルの様な状態になりたいと思うのだが、柴犬カフェなどで数頭相手ではなく、どっかのブリーダーさん

      • 書評六尺 〜陸  慟哭

        この歳になってもゲームは結構やっている。 かなり前に発売され、以来ナンバリングタイトルが8まで出ているやつの最新作をやっているのだが、十二章もあるチャプターに昭和、平成、令和の歌謡曲のタイトルが振られている。 その第何章かに『慟哭』(工藤静香だっけ)というのがある。内容も曲調もこのタイトルを振った意味がよく解らんのだが、後にも先にも一回だけ慟哭している人間を見た。 前回では母方の祖父の楽しい酒呑み話だったが、今回は父方の祖母の話である。 祖母は自宅で助産院を営む今でいう助産

        • 書案六尺 〜伍 酒の肴か肴の酒か?

          noteでは先輩のクリエーターさんが、それはもう旨そうな料理やまつわる話を書いていらっしゃるので、ふと酒の肴について徒然なるままに書いてみようと。 酒の肴、どちらが主でどちらが従なのかと言えば このことばが昔からしっくりこないなぁと感じている。 というのも、所謂お酒と料理のマリアージュとか何とかは私にはあまりないと言っても良いからだ。酒の肴と言われるものは子供の頃から大好きだったのだが(コハダとかの光りもの多いな)、ついでに水分を補うくらいの間隔で酒を飲んでる、様はつまん

        書案六尺 〜 ハードボイルド

          書案六尺 〜肆 サイバーパンク

          小説と、これについての疑似体験について。 タイトルのジャンルムーブメントについては、一時期どっぷりと浸かっていた私なのだ。 大ジャンルとしてはSFだが、従来のSF=宇宙(若干のオカルト)を一新し、サイバースペース(電脳空間)を巡るストーリー展開にハマった私である。 書評ではないので、俺が思うに的な話はしないけど、後に登場するアニメ攻殻機動隊や映画のマトリックスシリーズの原点である。名作は数々あれど、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』他のサイバースペース3部作や、

          書案六尺 〜肆 サイバーパンク

          書案六尺 〜参

          春…GBBの季節 桜の満開宣言などが出て、ようやっと春到来と言って良いのだろう。まだ夜はそこそこ冷たいけど。 食べ物、花の移ろいなどと季節の変化を感じる事は多いけど、小生のはちょいと違う。 春になるとGBBの作動が快調になってくるのだ。 なんのこっちゃと思われた方にざっくりご説明すると、ガスブローバックの略 ガス圧で作動するエアガンである。気温が底上げされてくると、動きやそれに伴う反動がシャープになってくるのである。 幼稚園児の頃、そんなもの買って来ないでとおふくろ殿

          書案六尺 〜参

          書案六尺 〜(貮完結編)

          Dr Beat事件 大団円 ボッタクリ店のたけのこはぎの様な構成で申し訳なく。まだ執筆作法に慣れない故、平にご容赦。 いつのまにか事件化しているが、前回からの話の肝に入る。 劇場は30人程のキャパで3分の2が埋まってる様子。踊り子さんは3人出るらしい。 そしてオープニング。 口開けとお二人目はそこそこの年齢とお見受けするお姉様。既視感は当然あるものの、見せるに特化した立ち居振る舞いは流石である。 さてトリを取るのは…と考えていると、ローマ帝国の重装歩兵かと見紛う程の勇

          書案六尺 〜(貮完結編)

          書案六尺 〜貮(の続き)

          音楽話からの私的爆笑の話(まだ続くのだ) Dr Beatを聴くと失笑を禁じ得ないその訳を前回から引きづってきた手前、以下に記す。 新入社員となった22の小生は、新潟の工場に修行に出されたのだが、職場の一大行事である社員旅行に否応なしに参加することになる。 初年度の旅は能登(新年早々に甚大な被害を受けたまさにそこ)。 バスで宿に到着するや否や、中居さんたちの『お兄さん遊びに行くんでしょ』の十字砲火に晒される。 今でこそ落ち着いた温泉として知られているが、当時は所謂『男の遊

          書案六尺 〜貮(の続き)

          書案六尺 〜貮

          NO MUSIC NO LIFE 今ほど好きな音楽を楽しめる時代はないよなぁと思う。 遥か昔の学生時代に登場した貸しレコード屋と、大学生協でLP(アナログ盤ね)も2割引で買える事がわかった時以来の感動と言っても良いのではなかろうか? おっと何に今更感動しているのかと言えば、サブスクで好きな曲だけ拾ってどこでも聞けるという事である。(何を今さら…) 基本ジャンルは問わずなんでもの口だが、殆どがインスト系だったりする。 仕事中は流石に大っぴらには聞けないので、うっすらラジオな

          書案六尺 〜貮

          書案六尺 〜その壱

          鳥獣戯画at城東 勤務先の周りは所謂親水緑道で、様々な生き物が 行き来している。 ワンコやニャンコはもとより、鴨だハクセキレイやら、果てはハクビシンやタヌキまでそれはもうバラエティに富んだ所である。 特にワンコについては、生まれてから50の声を聞くまでずっと家に犬がいなかったことがなかった小生にとっては毎日が癒し動画を見てる感じですこぶる心地よい。 ちっさいの大きいの取り混ぜて緑道を通っていく度に、妻子持ちでもないのに、〇〇ちゃんのお母さんといった呼称が飼い主さんに脳内

          書案六尺 〜その壱

          書案六尺 〜序

          noteに登録してから、何を書こうかと迷っているうちにかなりの時間が経ちましたが、知り人が始めたのをきっかけについにデビューです。 事務系リーマンを27年、その後突如として料理人として足かけ10年を過ごしたものの、疲れたのと飽きが来たので、現在某メーカーの工場で門番をやって暮らしてます。 街が寝静まった時間に、1人で居ると色々な由無し事が浮かんでは消え…なんて事しているのでこうなったらデビューはこれでと思った次第。  然程広くもないスペースで、窓の外で起こっている事、後

          書案六尺 〜序