しょーてぃー/ Experience Designer

📝ビジネス×デザイン:Experience戦略 / 体験設計 / WS設計・実施/UX…

しょーてぃー/ Experience Designer

📝ビジネス×デザイン:Experience戦略 / 体験設計 / WS設計・実施/UXリサーチ...

マガジン

記事一覧

子ども向け生成AIワークショップ @ こども科学博2024

1. はじめに2024年8月2日から4日にかけて、京都市勧業館 みやこめっせにて稲盛財団主催「こども科学博2024」が開催されました。今年のテーマは「テクノロジーのチカラ」。 …

芸術大学で生成AIの特別授業をしてきた

特別講義レポート:生成AIとデザインの共生 - 創造性を拡張する実践と学び - 不安と興奮が渦巻く教室。2024年6月1日、私は関西にある芸大の成安造形大学の壇上に立ってい…

徒然日記 - 芸術大学で授業をして-

授業の内容は以下に詳細レポートからどうぞ。 「一体、どこからどこまでが自分なんでしょう…?」 講義後、ある学生が私の元へ不安そうに歩み寄ってきた。 確かに、生成…

動画生成 | Dream Machineのプロンプト作成を解説しようか

Dream Machineが優れた動画生成ができる理由 Dream Machineはテキストや画像から高品質な5秒間(120フレーム、24fps)の動画を生成できる。無料ユーザーでも毎月30本まで…

[保存版]デザイン×AI リソース・ケーススタディ(2024/6/30更新)

こんにちは、Experience Designerのしょーてぃーです。 生成AI×体験デザインについて考えるのって大変ですよね。 ということで、自分が保存しているAI×UX /AI×UI /ML×…

たまには、プロンプトインジェクションについて語ろうか vol1

総論・あなたのGPTsのプロンプトおよび参照ドキュメントは全バレしていることがほとんど ・インジェクション対策は、ユーザー体験や精度を大きく損なわない範囲で設計され…

徒然日記 | 生成AIと踊った1年を振り返る

どうも、Experience Designerのしょーてぃーです。 ChatGPTがリリースされてから怒涛の1年間がたった。 最近の考察や自分が考えていることを、断片を徒然なるままに書きた…

「なぜ」を使わず対話を深める技

ども、はじめましてExperience Designerのしょーてぃーです。 インタビューや対話の場において、しばしば「なぜ(Why)」という質問が使われる。これは、相手の意見や感情の…

単行本が入るClaude 200kで僕と「エヴァンゲリオン」

こんにちは、しょーてぃーです。 気づけば記事が相当文字数になっていますが、 大半は出力結果、長いプロンプトや物語なのでサクサク読めると思います。 とはいえ、スマホ…

【イメージの差を埋める】生成AIへの頼み方のコツ

この記事はSchooで出演した「画像生成AIとイメージの差を埋める、頼み方のコツ」をまとめた記事である。授業で使っていた画像生成プロンプトを作成するためのChatGPTのプロ…

消費者が本当に求めるものを階層化する 〜UXデザインを超えてゆけ〜

Experience Designerのしょーてぃーです。 本記事は基礎である、守・破・離の「守」にあたる。 この記事を書いている人 はじめに 消費者が製品やサービスに何を求めてい…

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元旦に人生初めてのパチンコを打った【Rakuten 退職エントリー】

202X年の元旦、私は寒さに身を震わせながら、人々が目を細めて見るようなある場所へ向かっていた。しかも、子供がもらったら嬉しいぽち袋に自分のお金を入れて握りしめて。…

「生成AIを本格体験!子供向けのワークショップ」をやって心から良かったと思えた話

はじめに山梨県富士吉田市で開催された施設のオープン記念イベントにゲストとしてお誘いいただいた。そこで、子どもたちが生成AIを使い、彼らの創造力を後押しして作品をつ…

生成AIを使ったインタビュー分析自動化 〜UXデザインを超えてゆけ〜

ども。しょーてぃーです。 本記事は基礎である、守・破・離の「守〜破」にあたる。 この記事を書いている人 協力者@PM DAO yipingさん(UX/UI) / hasegawaさん(PM As…

【経験のリレー】 誰もやったことがない引き継ぎ方法

私は仕事をやめた。 新卒で入社した大きな組織を辞めるにあたり、 引き継ぎとはなにかを考えた。 引き継ぎする側もされる側も 不幸になった経験はないだろうか。 これま…

生成エージェントをどこまで人間らしくできるか

想定読者 AIでキャラ作っている方(チャットボット、AItuber、ゲームキャラクター….) 人間らしさを追い求めている人 UXリサーチを進化させたい方 まとめ 見えないも…

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子ども向け生成AIワークショップ @ こども科学博2024

子ども向け生成AIワークショップ @ こども科学博2024

1. はじめに2024年8月2日から4日にかけて、京都市勧業館 みやこめっせにて稲盛財団主催「こども科学博2024」が開催されました。今年のテーマは「テクノロジーのチカラ」。

その中で私は、NHKエデュケーショナルさまよりご依頼をいただき、”子ども向けワークショップ実行委員会”として、「君とAIのミライ工房」と題したワークショップを企画・実施しました。

このワークショップでは、生成AIを活用し

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芸術大学で生成AIの特別授業をしてきた

芸術大学で生成AIの特別授業をしてきた

特別講義レポート:生成AIとデザインの共生 - 創造性を拡張する実践と学び -

不安と興奮が渦巻く教室。2024年6月1日、私は関西にある芸大の成安造形大学の壇上に立っていた。主に情報デザインを学ぶ学生さんに向けた特別講義である。「生成AIとデザインの共生」をテーマに、彼らと共に生成AI時代のデザインや学びを探索する約2時間半が始まろうとしていた。

今回の講義には、学生だけでなく、多くの先生方

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徒然日記 - 芸術大学で授業をして-

徒然日記 - 芸術大学で授業をして-

授業の内容は以下に詳細レポートからどうぞ。

「一体、どこからどこまでが自分なんでしょう…?」

講義後、ある学生が私の元へ不安そうに歩み寄ってきた。

確かに、生成AIは私たちの思考・作業・創作活動を大きく助けてくれている。アイデア出しからアウトプットまで、その支援は計り知れない。

しかし同時に、自分の手を離れたところで生み出されるものが増えていけば、作品に対する実感が持ちにくくなるのも事実だ

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動画生成 | Dream Machineのプロンプト作成を解説しようか

動画生成 | Dream Machineのプロンプト作成を解説しようか


Dream Machineが優れた動画生成ができる理由

Dream Machineはテキストや画像から高品質な5秒間(120フレーム、24fps)の動画を生成できる。無料ユーザーでも毎月30本まで動画作成可能だ。

Dream Machineが優れた動画生成ができる理由の仮説は以下の通り。
画像生成や動画生成を直接やっていなかったからこそだろう。

Luma AIは元々3Dモデル生成技術に強み

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[保存版]デザイン×AI リソース・ケーススタディ(2024/6/30更新)

[保存版]デザイン×AI リソース・ケーススタディ(2024/6/30更新)

こんにちは、Experience Designerのしょーてぃーです。

生成AI×体験デザインについて考えるのって大変ですよね。
ということで、自分が保存しているAI×UX /AI×UI /ML×UX…リソースリストの一部を開放します。

今後も増やしていきます。

UI / インタラクションデザイン編Aiverse.design

最新のAI-UXインタラクションのライブラリ。

Shape

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たまには、プロンプトインジェクションについて語ろうか vol1

たまには、プロンプトインジェクションについて語ろうか vol1

総論・あなたのGPTsのプロンプトおよび参照ドキュメントは全バレしていることがほとんど
・インジェクション対策は、ユーザー体験や精度を大きく損なわない範囲で設計されるべき
・インジェクション対策を過度に強化すると、ユーザーの使い勝手や生成AIの特徴である柔軟性を低下させる可能性が高い
・とはいえ、手当たり次第インジェクションしてくる攻撃を回避する程度の知識は身につけておくとよい

趣味のプロンプト

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徒然日記 | 生成AIと踊った1年を振り返る

徒然日記 | 生成AIと踊った1年を振り返る

どうも、Experience Designerのしょーてぃーです。

ChatGPTがリリースされてから怒涛の1年間がたった。
最近の考察や自分が考えていることを、断片を徒然なるままに書きたくる。
8,000字程度ですが、身構えなくて大丈夫です。

今年の前半に書いた「AI時代の向き合い方」も合わせて読むのがオススメです。

(残念ながら)「生成AI」という言葉が流行語大賞に今年の「新語・流行語大

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「なぜ」を使わず対話を深める技

「なぜ」を使わず対話を深める技

ども、はじめましてExperience Designerのしょーてぃーです。

インタビューや対話の場において、しばしば「なぜ(Why)」という質問が使われる。これは、相手の意見や感情の背後にある理由を探る一般的な方法である。しかし、この「なぜ(Why)」というアプローチには、いくつかの問題点が存在する。

まず、この質問形式は相手に心理的なプレッシャーを与えることがある。特に個人的な体験や感情に

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単行本が入るClaude 200kで僕と「エヴァンゲリオン」

単行本が入るClaude 200kで僕と「エヴァンゲリオン」

こんにちは、しょーてぃーです。

気づけば記事が相当文字数になっていますが、
大半は出力結果、長いプロンプトや物語なのでサクサク読めると思います。
とはいえ、スマホの方はブクマやいいねしておいて後でPCから読む方がおすすめだ。

さて、みなさんはClaudeを知っていますか。

私の推しの子です。

そんな、無料で使えるClaudeがアプデした。

Easy.Peasy AIからも使える

Cla

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【イメージの差を埋める】生成AIへの頼み方のコツ

【イメージの差を埋める】生成AIへの頼み方のコツ

この記事はSchooで出演した「画像生成AIとイメージの差を埋める、頼み方のコツ」をまとめた記事である。授業で使っていた画像生成プロンプトを作成するためのChatGPTのプロンプトも掲載している。

生成AIを利用する際に出力結果とのズレに悩んでいる方を対象にしている。

[授業]画像生成AIとイメージの差を埋める、頼み方のコツ

概要本授業は、画像生成AIと自己イメージのズレを解消し、効果的な頼

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消費者が本当に求めるものを階層化する  〜UXデザインを超えてゆけ〜

消費者が本当に求めるものを階層化する 〜UXデザインを超えてゆけ〜

Experience Designerのしょーてぃーです。
本記事は基礎である、守・破・離の「守」にあたる。

この記事を書いている人

はじめに

消費者が製品やサービスに何を求めているのかを理解するのは難しい。機能的な利益だけでなく、感情的な満足・便益も考慮する必要がある。「価値ピラミッド」は、これらの要素を明確にし、最適な組み合わせを見つけるためのフレームワークとして提供される。

本記事で

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元旦に人生初めてのパチンコを打った【Rakuten 退職エントリー】

元旦に人生初めてのパチンコを打った【Rakuten 退職エントリー】

202X年の元旦、私は寒さに身を震わせながら、人々が目を細めて見るようなある場所へ向かっていた。しかも、子供がもらったら嬉しいぽち袋に自分のお金を入れて握りしめて。

一見すると、なぜ私がこんな日にこんな場所に来たのか、理解するのは難しいかもしれない。私も先週の自分がこの時の自分を見たら理解できないだろう。

お店の外観は、その日の寒さとは対照的に暖かさを感じさせるような照明で彩られていた。店内に

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「生成AIを本格体験!子供向けのワークショップ」をやって心から良かったと思えた話

「生成AIを本格体験!子供向けのワークショップ」をやって心から良かったと思えた話

はじめに山梨県富士吉田市で開催された施設のオープン記念イベントにゲストとしてお誘いいただいた。そこで、子どもたちが生成AIを使い、彼らの創造力を後押しして作品をつくり、AIを身近に感じてもらうワークショップ企画を提案した。

企業や社会人向けの生成AI講座は沢山あるが、子供向けの講座もワークショップはみかけない。特に地方ではなおさらだ。デジタル・ディバイドならぬ、AIディバイドを起こしてはいけない

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生成AIを使ったインタビュー分析自動化  〜UXデザインを超えてゆけ〜

生成AIを使ったインタビュー分析自動化 〜UXデザインを超えてゆけ〜

ども。しょーてぃーです。
本記事は基礎である、守・破・離の「守〜破」にあたる。

この記事を書いている人

協力者@PM DAO
yipingさん(UX/UI) / hasegawaさん(PM Associate)

結論現代人は忙しいので、結論を最初に書くことにする。

分析精度はかなり高い。

はじめにインタビューは定性調査の一環として重要性を持つ一方で、その分析へは多大なコストと労力が必

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【経験のリレー】 誰もやったことがない引き継ぎ方法

【経験のリレー】 誰もやったことがない引き継ぎ方法

私は仕事をやめた。

新卒で入社した大きな組織を辞めるにあたり、
引き継ぎとはなにかを考えた。

引き継ぎする側もされる側も
不幸になった経験はないだろうか。

これまでの引き継ぎのあり方を変えて
誰もやったことがない引き継ぎを考えることにした。

かんたんに私の会社員としてのプロフィールを話すと….
戦略、企画、マーケティングと深く関わりUX視点で課題やチャンスの可視化、そしてコンセプト設計やそ

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生成エージェントをどこまで人間らしくできるか

生成エージェントをどこまで人間らしくできるか

想定読者

AIでキャラ作っている方(チャットボット、AItuber、ゲームキャラクター….)

人間らしさを追い求めている人

UXリサーチを進化させたい方

まとめ

見えないものを見ようとする力が大切

遊びとコントロールのバランスをとる

はじめに本試みの動機は、私がUXデザイナーとして人間のインタビュー結果から`Living Persona`をどう生み出すか、汎用的な仕組みをさぐるためで

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