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番外編① 映画『死刑にいたる病』~魅力的な悪役が作る、物語の勢いや流れ~
今回の映画は公開規模が大きく、ミニシアター系の映画を薦めるという自分のnoteの趣旨と違ってしまっています・・・。ですが、日本を代表する白石和彌監督のミステリー・スリラー映画ということ、そして自分の好きなジャンルの映画であるということで、観に行ったので薦めることに決めました。
また、片山慎三監督のスリラー映画『さがす』の脚本チームの一員である、高田亮さんが脚本を書かれているということも魅力に感じ
フィンランド映画『ハッチング-孵化-』~抑圧から産まれるものは何か~
久しぶりの投稿です。5月1日日曜日に新宿シネマカリテで観ました。この映画の評判の良さや、ファーストデーということもあり満席でした。
世界幸福度ランキング1位の国のフィンランド映画で、監督はハンナ・ベルイホルムさん。新鋭女性監督でこの作品が長編デビュー作だそうです。
私がこの映画を観に行こうと思ったきっかけは、最近の世界中の映画作品の中には、普段の人の生活の抑圧や我慢を、奇抜なホラーやサスペンス
映画『ある職場』~相手の立場になるとは、我慢とはどういうことか~
3月5日土曜日に、ポレポレ東中野で観て来ました。初日ということもあって、館内は満席。監督や出演者を迎えた、初日の舞台挨拶もありましたね。
この映画の監督は、舩橋淳さん。実際に起きたセクハラ事件を参考にして、ハラスメントが起きたその後の人間関係を映画にしたフィクションです。
私自身、ハラスメントを題材にした邦画をあまり多く観たことが無いことから、この映画の情報を知り、観に行こうと思いました。また
映画『三度目の、正直』~あなたは本音を言えていますか~
初めての投稿です。よろしくお願いします。
1月31日月曜日に、渋谷のイメージフォーラムで観てきました。この映画の監督は野原位さん、主演は川村りらさん、脚本は野原さんと川村さんが共同で書かれています。
私は、一昨年の年末の再上映で濱口竜介監督の『ハッピーアワー』を観て、普段役者の仕事をしていない30代女性4人が、物語の中で圧倒的な存在感を放っていたことが記憶に残っていました。野原位さんは、脚本で