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映画『三度目の、正直』~あなたは本音を言えていますか~

初めての投稿です。よろしくお願いします。

1月31日月曜日に、渋谷のイメージフォーラムで観てきました。この映画の監督は野原位さん、主演は川村りらさん、脚本は野原さんと川村さんが共同で書かれています。

私は、一昨年の年末の再上映で濱口竜介監督の『ハッピーアワー』を観て、普段役者の仕事をしていない30代女性4人が、物語の中で圧倒的な存在感を放っていたことが記憶に残っていました。野原位さんは、脚本でこの作品に参加していました。

川村りらさんは、女性4人の内の1人で、特にミステリアスな魅力を醸し出しているなぁと私は思っていました。『三度目の、正直』では主演と脚本を掛け持ちしているということで、ぜひこの映画を観に行こうと思いました。

(見出し画像参照 https://twitter.com/sandome_movie)

あらすじ

月島春は、パートナー宗一朗の連れ子・蘭がカナダに留学し、言い知れぬ寂しさを抱えていた。そんな時、公園で記憶を失くした青年と出会う。過去に流産も経験している春は、その青年を神からの贈り物と信じ、今度こそ彼を自らの傍で育てたいと願う。一方、春の弟・毅は音楽活動を続けている。その妻・美香子は精神の不調を抱え、心療内科医である宗一朗の診察を受けながら、4歳の子を育て、毅の創作を献身的に支えていた。すれ違う優しさとわだかまる不安…。それぞれに「家族」のかたちを求めて生きる彼らだったが、正常と狂気の境目がいつしか緩やかに崩れ始める。シリアスな題材を扱いながらも、どこか重喜劇を彷彿とさせる可笑しみにあふれ、何度失敗したとしても人生を改めて生きなおす人々の姿が等身大に描き出される。

(あらすじ参照 https://sandome.brighthorse-film.com/)

私の感想

私はこの映画を観て、本音を相手に伝え生きていくことの難しさや苦悩を、自分の経験を思い出しながらメッセージとして受け取りました。

この映画の中では2人の女性の生き方が軸になっています。川村りらさんが演じる春は、記憶をなくした青年を自分で育てることに、狂気ともいえるほどの執着を見せます。春の過去は詳細に語られることはありませんが、この映画の中では、おそらく我慢をし続けてきた人生から一歩抜け出すことを覚悟して行動している、本音で生きているように見えます。

一方、出村弘美さんが演じる美香子は、春の弟である夫と息子と共に生活をしており、一見幸せな家庭を築いているように見えます。会話も多いです。しかし物語が進むにつれて、実は美香子は、我慢を自然に自分の中にため込んでいたことが分かってきます。長い間、本音で生きていなかったのです。

本音で生きる春が、美香子の異変にいち早く気付くところも納得いきます。

特に印象に残ったシーン

私がこの映画を観て印象に残ったシーンは、美香子が、鏡に向かって自分の本音をぶちまけるところです。このシーンでは、美香子が精神的に限界にきていることがよく伝わってきます。

私も、周りの人に対する不満を自分の中に抱え込むことがあるので、この時の美香子の行動に強く共感しました。なんとかして早く彼女を救ってあげなければとも思いました。

どんな人に見て欲しいか

私がこの映画を観て欲しいなと思う人は、日常の中で本音を言えていない、何かを変えたいと思っているけれども一歩踏み出せていない、と思っている人です。きっと、この映画の登場人物に凄く共感できると思いますし、もしかしたら新しい行動を起こすこともできるかもしれないです。

『三度目の、正直』の主演の川村りらさんは、子育ての末に訪れた孤独や焦りを解消するために、脚本を書く勉強を始めたとおっしゃっていました。

私は去年30歳になって、自分の生活の中に少し変化を加えていきたいなと思い、今回映画を薦めるnoteを書き始めてみました。そのスタートとして、この『三度目の、正直』はピッタリだなと思いました。

ぜひ『三度目の、正直』を観て、自分の本音と向き合ってみてはいかがでしょうか?お勧めします🎬

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