小説丸
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一年で一番のラッキーデー!『9月9日9時9分』(一木けい著) 9月9日記念試し読み#4
特別掲載『9月9日9時9分』冒頭試し読み #4 (▶︎試し読みをはじめから読む) ティンパニのような激しい雷の音で瞼があいた。 一瞬ここが日本だかタイだか…
家族を裏切ってまで、どうして愛してしまうのか。一木けい最新作『9月9日9時9分』 9月9日記念試し読み#3
特別掲載『9月9日9時9分』冒頭試し読み #3 (▶︎試し読みをはじめから読む) お風呂上がり、リビングへ行くと、父と姉はそれぞれソファで本を読み、母はその…
「愛」とはなにかを問い続ける一木けいの新たな代表作『9月9日9時9分』 9月9日記念試し読み#2
特別掲載『9月9日9時9分』冒頭試し読み #2 (▶︎試し読みをはじめから読む) 「西校舎の二階だよ」 職員室の場所を訊かれて答えたら、印丸はニッと笑った。 「ま…
働くすべての男女へ。共感の嵐!『きみはだれかのどうでもいい人』(伊藤朱里著)試し読み #5
特別掲載『きみはだれかのどうでもいい人』第1章 ためし読み #5 「おかえり。きょうで仕事納めなんでしょ?」 帰宅したわたしの顔を見るなり、母はそう言いながら…
「精神が変わった」羽田圭介さんも絶賛!『きみはだれかのどうでもいい人』(伊藤朱里著)試し読み #4
特別掲載『きみはだれかのどうでもいい人』第1章 ためし読み #4 実家に戻ったばかりのころ、一度、妹の部屋に入ったことがある。 わたしがいない隙を縫って、妹…
4つの視点、まったく違う世界。衝撃の「同僚」小説『きみはだれかのどうでもいい人』(伊藤朱里著) 試し読み #3
特別掲載『きみはだれかのどうでもいい人』第1章 ためし読み #3 しょっぱなから、ついていない日だった。 朝、洗面所で髪を結ぼうとしたら、いつも使っている黒…
人とわかりあうことは、こんなにも難しい。『きみはだれかのどうでもいい人』(伊藤朱里著) 試し読み #2
特別掲載『きみはだれかのどうでもいい人』第1章 ためし読み #2 わたしが高校生のときに買い替えられた実家のテレビは、ちょっと怯んでしまうくらい大きい。五十イ…
書店員さんからの感想をご紹介! 『こんぱるいろ、彼方』本文公開 番外編
『こんぱるいろ、彼方』の第一章と第二章、いかがでしたか。物語はこの後、祖母・春恵の章へつづきます。どんな物語かもう少し知りたいという方のために、書店員さんからの感想をご紹介します!
「とてもとても良かった!
『ボートピープル』幼い頃、大きくない舟に人が溢れそうなくらい乗っている映像を見た記憶がある。
母・真依子は子供を案じて、自分がベトナム人であることを隠し、日常生活に追われるなか、自らの出生に