記事一覧
和紙漉き 8 和紙の雑記帳 II
和綴じ
和綴じは楽しい世界で、小川で教えていただいた。
約6種類ぐらいある。
① 四ツ目綴じ
② 康煕(こうき)綴じ
③ 麻の葉綴じ
④ 亀甲綴じ
⑤ 三つ目綴じ
⑥ 大福帳綴じ
和綴じの手順の絵が以下の井上紙店のサイトに出ていた。
コーナ部を丈夫にするので、いろいろな形態がある。
面白いのは、穴がいくつでも同じ場所に戻ってくることだ。
麻の葉綴じは、丈夫だ。見た目にもいい感じ
和紙漉き 8 和紙の雑記帳 I
1.ハスの紙(蓮紙)
昔、和紙仲間が蓮の和紙を作るというので、一緒について行った。
蓮の刈り取りをやって、茎を使って紙にする。
東京、町田市に大賀藕絲館(おおがぐうしかん)という障碍者福祉施設
があって、大賀蓮を育てている。町田市では、1979年ごろの市長が大賀
蓮に興味を持ち育成した。薬師池は大賀蓮の鑑賞ができる公園だが、
大賀藕絲館では蓮を刈り取って、糸をつむいだり、
和紙漉き 6 和紙の加工 III
4.型紙と切り絵
型紙は伊勢の型紙が有名で、江戸小紋などの版として利用されてきた。
型紙を作る職人が減って、特に伊勢で伝統技術として維持している。型紙は基本的に、柿渋を塗った和紙を何枚か重ねて制作する。水に強い厚手の型紙となる。これに、いろいろな道具で穴をあけ、小紋型紙を作る。特にこのパターンを作る職人が減っている。先日NHKの番組で、現地の女性の作家が紹介されていた。頑張っているのに感動した。
和紙漉き 6 和紙の加工 II
2.落水
落水紙は文字通り、和紙を漉いた時、上方から水滴を落とします。
シャワーやタワシを使って、水滴の大きさ、落下速度、水滴の広がりな
どによって、いろいろな模様ができます。
3.透かし、ひっかけ
越前でひっかけという技法が発明され、昭和の時代に普及した。
金属でできた模様に、ミツマタなどの繊維をひっかけてつかみ、これを漉いた紙に載せて転写する。この状態で落水を行うと
和紙漉き 6 和紙の加工 I
長い歴史のなかで、和紙はいろいろに加工され利用されてきました。
現在も脈々と、引き継流れ、社会の中に溶け込んでいます。
主な、和紙の加工の世界を見てみましょう。
1.墨流しと染色
【墨流し】 今、私の現在の興味の一つに、墨流しがあります。
無患子(むくろじ)という樹木を見つけ、その実を集めました。
この実には、サポインという界面活性剤が多く含まれ、自然素材の石鹸
が作れるのです。
和紙漉き 3 和紙の歴史と印刷の発明
和紙研究第一人者、久米康生氏の和紙の文化史を中心に、歴史学事典(弘文堂)、紙の歴史 ピエール=マルク・ドゥ・ビアシ著 創元社を参考に以下まとめる。
蔡倫(さいりんTs'ai Lun)
後漢の元興元年105年に蔡倫(さいりんTs'ai Lun)という帝室技芸監の地位であった人物が初めて製作したとされる。
彼は大麻を主として楮、葛、山藤などの樹皮繊維、苧麻(ちょま)などの草皮繊維、さらにこれらの繊
和紙漉き 2 和紙十工
はじめに
昔、小川町の和紙学習センターを訪問したとき、和紙教室をやっているとのことで通った。これが今の自分の和紙に関する基本になっている。
当時、和紙学習センターには女性が中心で数名の先生たちがいた。
和紙十工という手作りの指南書をいただいた。学習センターを技術的に支えているのは、小川町にある和紙工房の職人たちで、組合として和紙道具のメインテナンスなどを行っていた。和紙漉きの指導は、学習センター
和紙漉き 1 和紙は美しい
和紙を漉いて遊んでいる。楮を少し育て、12月に刈り取り、皮はぎ、蒸しなどやって、叩いて繊維を解砕する。和紙十工といい、基本的に10段階の工程がある。粘剤のトロロアオイの根はあまりとれなかった。
手持ちのタイコウゾも煮熟、材料は充分だ。
和紙を始めて、12、3年になる。小川町の和紙学習センターの教室に参加して、楮畑でのさぎょう、刈り入れ、蒸し、皮剥、などなど、覚えた。
和紙の染め付け、切り絵、諸々