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#140字小説『髪を切らない三年間』/お題:ヘアドネーションの日/Xへポスト11/11

2023年11月にX(旧Twitterと呼ばざるを得ない)へポストした
140字小説を紹介します

※改行などは、Xへポスト時点より修正している場合があります。

『髪を切らない三年間』

乾かすのも時間かかるし、夏場は鬱陶しい。ハリと艶がなくなった毛量も乏しいロングヘアは、おばさんに似合わないのもわかっている。善行のつもりは毛頭ない。世間からは必要とされていないと感じる専業主婦が「こんな私でも誰かの役に立てている」という自己満足を得るためだけの、ヘアドネーション。

2023年11月11日作

◆11月11日は「ヘアドネーションの日」らしいので
 自主お題として創作しました。

山形県のライオンズクラブ国際協会332-E地区SCP・FWTが
制定したようです。
日付は、「11・11」の数字の1が並ぶ様子が毛髪の流れに見えることから。

制定した団体は、「We Serve(われわれは奉仕する)」をモットーに様々な
奉仕活動に取り組んでいるらしいです。
小児がん支援の一環として、ウィッグ(かつら)を無償で提供する
ヘアドネーション(ヘア=毛髪・ドネーション=寄付)活動も、その一環で行っており、記念日を制定することで、毛髪を寄付する人々とウィッグを
製作する団体などとの協働がしやすい環境整備の充実と広がりを図ることが目的のようですよ。

本文の主人公は、ヘアドネーションをするために髪の毛を伸ばしている
ようですが……(しかもポジティブなメッセージではなく、ごめんなさい)
もしロングヘアからショートヘアにイメージチェンジしたい場合など、
髪を31センチメートル以上切る予定なら、
「ドネーションカット」を指定できる美容院(室)を選択してみるのは、
いかかでしょうか? 
家で毛束を作ってカットして……というのは手間ですが、美容院(室)
なら、美容師さんにお任せで、ドナーシートに簡単な記入をするだけです。
正直にいえば、普通のカットよりも時間がかかりますし、美容院によっては
割り増し料金がかかる場合の方が多いとは思います。
しかし、切って廃棄されてしまうだけの髪を誰かの役に立てたらうれしいと
思いませんか?
そんな気軽な気持ちで、「ヘアドネーション」が増えるといいなと願って
おります。
51センチメートル以上なら、なおのこと大変喜ばれますよ!

★Xのアカウント:想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
 #今日は何の日 タグを付けて、投稿(ポスト)したものです。

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◆同じく、Xにポストした140字小説を紹介した記事はこちら。↓

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