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偽病六尺(ex.暗黒日記Z)

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或る文士気取りの日々の記録。
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#日記

偽病六尺 #1 「そろそろ名前を変えないと」

偽病六尺 #1 「そろそろ名前を変えないと」

この日記とは名ばかりの月報と呼ぶにもサボってしまいがちなこれを始めた頃は今ほど「Z世代」ってものの知名度が高くなかったからこいつはいいやとタイトルに使ったんだけど最近巷でよくこの言葉を耳にするようになってしかも大抵良くない文脈の中に入れ込まれているし一応生まれ年的にちゃんとその世代に自分は該当するんだけど今や世間一般のイメージは「今の十代の子達」みたいになっているのでアラサーのこんな私が自らをそう

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暗黒日記Z #40 「来世は人外がいい」

暗黒日記Z #40 「来世は人外がいい」

 リアクション動画を見るのに数年前からハマっている。特に海外の方の動画。アニメやニコニコ動画が好きな人なら一度は目にしたことがあるであろう「海外の反応」とかあの手のやつだ。沢山の外国の方々の顔がワイプのように映し出されていて、中央にはかなりボカされていたりフィルターがかけられていたりして音声も極限まで絞られたアニメ本編が載っているやつ。あのスタイルの動画に使用されていた内の一人である「伯爵ニキ」「

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暗黒日記Z #39 「ローソンの月見とろろそばが食べられないこんな世界なんか一緒にヒャッハーしちゃおっか」

暗黒日記Z #39 「ローソンの月見とろろそばが食べられないこんな世界なんか一緒にヒャッハーしちゃおっか」

全部全部めちゃくちゃになっちゃえ〜、と思いながら温玉の消えたそばと半熟ゆで卵を買って上手くすればあの味を再現出来るのではなかろうかと挑戦したところ無事失敗に至る。後日ファミマでとろろそばと温泉たまごを買って組み合わせてみたけどやっぱり私が愛したあの味にはならなかった。まるで知らなかったが鳥インフルの影響で卵が今かなり高騰しているようなので、それが収まるまでの一時的な措置であることに期待を寄せておき

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暗黒日記Z #38 「2022年の総括」

暗黒日記Z #38 「2022年の総括」

時間の流れの体感もいよいよ牧場物語めいてきたこの頃。山行って鉱石掘ってたら一日終わるやつ。PSPのシュガー村とみんなの願いはマジで名作なので皆やろう。とうとうクリアしないままに実家に置いてきて何年も経ってしまったせいで記憶に変な補正がかかって、忘れがたい旅先の思い出みたいなものになっている。いつか改めて遊ぼう。

という訳で今年の総括。2022年の印象に残ったものについて色々話していく。ほぼほぼ自

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暗黒日記Z #36 「水星に住むつもりかい?」

暗黒日記Z #36 「水星に住むつもりかい?」

買い物に成功したことがない。今までの人生、思い返すと私は一度たりとも買い物に成功していない。そもそも買い物の成功とは何かと言えばきっとそれは一ミリの後悔もない物品または金銭でやり取り可能な価値の購入のことで、本当に私はそれが成功した試しが全くない。

何を買っても後悔する。大きな出費を伴う例えば電子機器や衣服などは言うまでもなく、食料品の購入ですら失敗しかしない。買った後に必ず後悔の念が押し寄せて

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暗黒日記Z #34 「実に夏であります」

暗黒日記Z #34 「実に夏であります」

セプテンバー。アースウィンドアンドファイアー。終わりかけの夏が死に体で酷暑している。去年はコバエを自分の部屋で累計軽く百匹は見たような気がするけど、今年は全然出なかった。違いは何かと考えると、多分寝てる間もエアコンをつけっ放しにしていたことだった。単純に熱中症で逝ってしまいたくなかったからではあったものの、おかげで羽虫らの繁殖を防ぐことにもつながったようで得した気分。電気代は倍近くなったし喉イッガ

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暗黒日記Z #33 「将来なのかな、今って」

暗黒日記Z #33 「将来なのかな、今って」

そんなこと言うな!
透!
そんな、現実と向き合わせるな!
そんなこと言うな!
疲れてなくてもASMR聞いていいだろ! パトラ!

これほんとキモくてすき。

なんか勢いでうづコウの称賛になってしまったけど、四半世紀四半世紀言ってたら気付くと二十六歳になっていた。将来って、今なんだよな、もはや。もうさすがにこれは、去年までならマジのマジにギリギリで逃げられなくもなかったけど二十六となると弁解の余地な

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暗黒日記Z #32 「二十五歳、絵を始める」

暗黒日記Z #32 「二十五歳、絵を始める」

言うてあと二日で二十六歳になってしまうこんなタイミングで始めたところでどうにもなるまいとは思いつつ、なんとイラストを本格的に練習し始めてしまった。愚かである。しかし元々興味がなかった訳ではないのだ。幼少期はカービィの絵をよく描いていた。丸描いて左右に半円くっ付けて下にも横向きの楕円二つくっ付けて、縦長の丸二つ中心に置いてそれぞれ半分黒くして、その下辺りに口っぽいの付けるっていう馬鹿ほど簡単な手順で

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暗黒日記Z #30 「悪魔の毒々モンスター上京6年目」

暗黒日記Z #30 「悪魔の毒々モンスター上京6年目」

気が付けば上京して五年が経っていた。五年である。長い。小学一年生が六年生になってしまい、中学一年生が高校三年生になり果て、そしてガルグ=マク大修道院で仲良く教練に励んでいたはずの生徒達も、政治的な立場の変化によって打倒すべき敵同士として相見えなければいけなくなる、それだけの年月が過ぎ去ってしまったわけなのだ。恐ろしい。

あの、個人的な上京悲喜交々について書こうと思ったんだけど一旦FE風花雪月の話

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暗黒日記Z #29 「きのこ」

暗黒日記Z #29 「きのこ」

ART-SCHOOLがずっと嫌いだった。嫌いというと少し違うか、苦手だった。演奏は好きだったけど、ボーカルだけがどうも聴いていてしっくり来なかった。率直に言ってしまえば「いや、下手過ぎるだろ!」と思っていた。たぶんあのバンドの曲を初めて聴いた時、10人中7人は同じように感じると思う。私が彼等の音楽に出会ったのはいつだったか、恐らく高校生くらいの頃だったとは思う。きっと初期のほうの曲を聴いてみたのだ

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暗黒日記Z #28 「花」

暗黒日記Z #28 「花」

「能を演ずるに当って、演者は、たとえ賤が女を演ずる場合にも、まず『花』(美しいという観念)を観客に与えることを第一としなければならぬ。まず『花』を与えてのち、はじめて次に、賤が女としての実体を表現するように──」

いきなりどうしたとお思いの諸氏、その反応は至極正しい。何を突然難しいことを言っているのかという感じだろう。もっともだ。これは私の文章ではない。世阿弥の文章である。正確には世阿弥の『花伝

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暗黒日記Z #27 「實寫」

暗黒日記Z #27 「實寫」

最近実写の映像コンテンツをよく見るようになった。映像コンテンツというか、まあただの動画の話でしかないんだけど。ここ数年は動画といえばVtuberとナポリの男たちしかほぼ追っていなかったので、実写で顔出しをしている人達の動画を見るのは新鮮で面白い。ここ数年、なんて言ってしまうとまるでそれまでは実写の人達を追っていたみたいに聞こえるな。そんなことはない。基本的にVtuberが出てくるまでは実況者のもの

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暗黒日記Z #26 「We're just a bunch of」

暗黒日記Z #26 「We're just a bunch of」

ここ数日『進撃の巨人』のアニメをずっと見ている。1期は放送当時見ていて、2期あたりまで見ていた気がしていたけど、実際そんなこともなかったので2期から視聴を開始した。現在4期の5話目。

面白い。残酷物語だ。あの世界観で行いうる残酷さの全てが実行されているというか、受け手に徹底的に傷付いてもらおうという意思があらゆる場所から噴き出していて小気味良い。確か諫山先生(何でガビ山先生って呼ばれてるのか調べ

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暗黒日記Z #25 「毒煙の術」

暗黒日記Z #25 「毒煙の術」

煙草を最近またよく吸うようになった。去年の誕生日に止める予定だったが、なんだかんだで今に至るまでだらだら禁煙出来ずにいる。でも止めたい。止められるものなら全然今すぐにでも止めたい。止められない理由は、実は無い。しばらく吸わなくても全くもって平気である。ニコチン欲しさに貧乏揺すりをしてしまったり、イライラしたりするようなことはない。それなのにふとした時に買って摂取してしまうのは、最早ほとんどポーズで

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