見出し画像

暗黒日記Z #27 「實寫」

最近実写の映像コンテンツをよく見るようになった。映像コンテンツというか、まあただの動画の話でしかないんだけど。ここ数年は動画といえばVtuberとナポリの男たちしかほぼ追っていなかったので、実写で顔出しをしている人達の動画を見るのは新鮮で面白い。ここ数年、なんて言ってしまうとまるでそれまでは実写の人達を追っていたみたいに聞こえるな。そんなことはない。基本的にVtuberが出てくるまでは実況者のものくらいしか動画は見ていなかった。だから言ってみれば生まれて初めて実写の動画投稿者にハマっている訳である。

昔好きだった人というと誰になるだろう、と思い出そうとしてもあまりパッとは出てこない。今思い浮かんだのはクロノ・クロスの実況を上げていた女性の実況者だった。物腰が柔らかくてかーいらしい感じの。たぶんニコニコでフォローしているはずだからちょっと確認しに行ってみよう。すぐ見つかると思う。しばし待たれよ。

あったあった。これこれ。そうだそうだ、くらりさんって名前だった。すんごい久しぶりに声聴いた。こんな喋りでしたわ。どこかの対応完璧な店員さんみたいな丁寧さでね。編集も上手いんだよな。見ててストレスにならないように工夫されてる。バトル始まった時に「見せ場なかったらカットします」って言った次の瞬間にバトル終了までカットされてたりする感じ。センスいい。

ニコニコのフォロー欄なんて滅多に見ないから改めてちゃんと見てみたらもう長いこと動画見てない人の名前がいっぱいあってかなり懐かしくなった。せっかくだから昔好きだった人達もう何人か紹介しようか。「昔好きだった」とか、人を紹介するにあたってこんなに失礼な前置きもないな。でも最近でこそ見てなかったけど昔は超見てたからつまりリスペクトはすっげえあるので……駄目だフォローできてるようでできてないな、これも。いいやもう、最高なんで気になったらチェックしてみてくださーい。

これも好きだったな。兄妹でほのぼのマイクラやっていくシリーズ。本当かどうか分からないけどお父さんが借金残して蒸発したって話から始まるせいでほのぼのと悲壮感が同時に存在してる感じがとても良かった。妹のほうのぷっち先生って方がウサギを閉じ込めてウサギの習性に絡めてなんか恐ろしいこと言ってたのは今でも覚えてる。気になって調べてみたら3ヶ月ほど前にVtuberになってらした。しかも兄妹で。仲良すぎ〜。

言わずと知れた「介護老人物企画AVの人」であるこの人も好きでよく動画見てた。東北姉妹を好きになったのはこの人がきっかけだったけどこの人のやつ以外はそこまで夢中になって見てないからこの人が自分にとっての始まりであり終わり。会話の間の使い方とかが上手すぎるんだよな。息が合いすぎる二人による深夜ラジオみたいな趣きがある。それか畳み掛ける系の漫才のような。東北姉妹の新作はもう上げないんだろうなと勝手に見切りをつけちゃってたけど、確認したら去年の9月に新作出てた。あとで見よう。

悪名高いDOD3に果敢にも挑んでじっくり解説までしてるという素晴らしいシリーズ。途中までしか見てなかったけど、2014年の12月に始めて、2020年の12月に完結してる!? 6年!? ひとつのゲームの実況シリーズでそんなに長期に亘って続いていたものってそんなに無いんじゃなかろうか。すごいわ。YouTubeではあまり無い気がするけど、ニコニコの実況は結構途中で音沙汰なくなっちゃういわゆる「失踪」が起きてしまっているシリーズも多かったのに。完結までやり遂げているのは凄いと思う。いや本当に多かったんだよ、失踪。面白いシリーズ見つけた! と思っても、失踪するかも知れないっていう恐怖のせいで手放しでは喜べないみたいなことが日常茶飯事だった。きっと分かってくれる人はいるはず。ニコニコのゲーム実況とともに多感な時期を過ごしたような人なら共感してくれることと思う。今となってはもう感じることのない感覚だから懐かしくて何ならいとおしさすらあるけども。

ニコニコの話はこのくらいにして、最近見てるという実写ユーチューバーの話をしようか。オモコロチャンネルとわしゃがなTVです。以上。解散。わざわざ何か言わなくても本当に言わずとも知れている人達なので概要の説明とかはしない。

で、その二つのチャンネルを見てて思うのが、実写ってやっぱつえーんだなということ。情報量が全然違うね。VtuberはVtuberで最高で、どっちが良い悪いの話では全然無いんだけど、やっぱり実写映像は画面内の情報量がそれ以外の映像、例えばアニメとかまさしくVtuberの配信とかと比べると圧倒的に多い。登場人物の表情一つとっても、当たり前だけど生身の人間は細部まで余す所なく、上手くトラッキング出来なかったり技術上の都合で再現出来なかったりすることなくそのまま画面に映されているから、娯楽性がえげつない。娯楽とはつまるところ情報なんだな、と思った。展開の早い物語を鈍重な展開のものより面白く感じるのもそういうことなんだろう。語彙とか言い回しのレパートリーが多い人の喋りが聞いていて楽しいのも同様だと思う。情報ってすげえですね。そんな気付きを実写動画によって得た一週間だったとさ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?