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東京旅行記(瓜を破る巡礼)
5月を待っていた。2ヶ月前から飛行機と宿をとって準備をすすめていた。
東京へ私を連れだしたのは板倉梓の漫画『瓜を破る』である。基本的に今回の旅はそれに関連することを中心に組み立てていた。作中舞台のモデルとなった場所を訪れる、いわゆる聖地巡礼だ。昨年も2.5次元の観劇のために東京へ行ったのだが、劇場と宿以外に用がなかったため観光は全くしていなかった。最後にゆっくりと旅をしたのはいつだったか覚えて
2024年1~3月ふりかえり
2月にコロナに罹患して長めの休みの間にいろいろと映画や漫画をみていた。是枝裕和監督『海街diary』『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』『真実』『ベイビー・ブローカー』を観て、これで彼の長編映画はほぼ全て視聴済みとなった(ほぼ、というのは、Coccoのドキュメンタリー映画があるらしく、それをまだ観ていないからである)。全作品を通して、もっとも私に近いなと思ったのは『そして父になる』の主人公良多(
もっとみるheisoku『春あかね高校定時制夜間部』レビュー
『春あかね高校定時制夜間部』は、『ご飯は私を裏切らない』の作者heisokuが描く、一風変わった高校生活系漫画だ。定時制高校を舞台に、前作でもみられた内省的でユニークな思考描写はそのままで、かわいいキャラクター達が生き生きしている。
たとえば谷原ゆめ。不登校の経歴があり、臆病で、見た目は背が低くぽっちゃりめ。発表会など目立つ機会には仮病を使ってドタキャンする癖があるが、「ネットで海外のスカルT
つれづれに2023年ふりかえり
年間を通してメンタル安定していて、11月以降は完全にオタクになっておりテンションが高かった(現在も継続中)。こういう、一年をまとまりとして捉えて意味づけをしようと思えていること自体が、とても元気な証拠だ。なにかを総括するとか抱負を語るとかは、たぶん2018年とか、そのぐらい以来な気がする。とはいえ、週末の予定を詰め込みすぎないようにしてはいる。今年も油断せず、安心安全第一いのちだいじにやっていき
もっとみるこのマンガが好き! もりしお選〜2023年末
今年3月の記事の更新版です。
といっても、いつでもお勧めできる漫画なんてそうそう増えない。『瓜を破る』のみの追加です。今年、私のなかに大事な作品がひとつ増えたよ、という自分用の記録として上げます。
3つの項目にわけているのは、オールタイム〜は普遍性が強い、性癖〜は個人的な趣味が強い、おすすめはその中間、という捉え方かもしれない。
【オールタイムベスト9作品】場所、人、時代問わず推薦したい
このマンガが好き! もりしお選
いまの世の中に漫画の賞やランキングは数多いですが、一個人としてこれはおすすめしたい! という一覧を持っておくのもまた一興かなと思い、作ってみました。私がおすすめする漫画たちです。
あれが入ってない! というものもおそらくありますが、暫定的にこちらでお出ししてみます。
【オールタイムベスト9作品】場所、人、時代問わず推薦したいタイトル
岩明均『寄生獣』
岩明均『ヒストリエ』(連載中)
木尾士目