マガジンのカバー画像

幸せな働き方

24
幸せに働くことにつながる考え方を書いた記事をまとめました。
運営しているクリエイター

記事一覧

コントロール幻想

コントロール幻想

「体の病気を治したい」「遠くにいる人と話をしたい」

医療や電化製品、薬、電話、飛行機、車、スマートフォン…

人類のとどまることのない欲求は、より高次の科学技術を開発し、文明の発展を遂げる推進力となってきました。

その歴史は、人類の欲求を叶えるために「この世界を思い通りにコントロールする」挑戦であったと言い換えることができるのかもしれません。

テクノロジーの進化とともに、人類がコントロールで

もっとみる
ネガティブ・ケイパビリティ

ネガティブ・ケイパビリティ

「早く結論を出さないと安心できない」「いつ完成するのかはっきりさせたい」

物事が明確になっていない状態であるとき、気持ちが落ち着かないことはないでしょうか?

または、白黒はっきりさせないと気が済まないというタイプの人もいるでしょう。

はっきりしない状態、わからない状態にいることが我慢できない。

このような心理状態になる人は、生きていく上で苦しさを感じやすくなります。

変化の速い現代では、

もっとみる
怒りの裏に隠れているもの

怒りの裏に隠れているもの

「あんなことするなんて信じられない」「なぜもっと〇〇しないんだ」

他人の行動を見て、イライラしたり憤りを感じることがあります。

あの人のあの言い方が気に入らない。

あの人のああいうところが許せない。

その引っかかる他人の行為を認めたくないのはなぜでしょうか?

その怒りの裏には何かあるのでしょうか?

今日は、怒りの裏に隠れているものについて記事にしました。

思い込みがつくる信念

相手

もっとみる
会社員と事業主の違い

会社員と事業主の違い

「自分がやりたいことを仕事にしよう」

自己啓発の情報発信テーマとしてよく耳にするフレーズです。

ところが、このメッセージには「賛同したくても、現実は難しい」と感じる人も多いのではないでしょうか?

「やりたいことが仕事になったら素晴らしいけど、自分にはできない…」

「うちの会社では、そんな呑気なこと言えない…」

このように思う方もいるでしょう。

それは、このメッセージを発信する人が事業主

もっとみる
期待する人と期待される人

期待する人と期待される人

「何度も同じミスをするなんて許せない」「人の話を全然聞いていないことにイライラが募る」

相手の行動に怒りを覚えたり、イライラすることは誰しもあります。

人は、相手が思い通りの行動をしてくれなかったり、わかってくれないとイラっとします。

例えば、

話を聞いていない夫にイラっとします。

親の言うことを聞かない子供にイラっとします。

自分と同じ価値観で仕事をしない同僚にイラっとします。

もっとみる
万人に共通する人生の目的

万人に共通する人生の目的

「何のために忙しい日々を過ごしているのだろう?」「誰のためにこんなに頑張っているのだろう?」

毎日の生活が何のためにあるのか、何を目的に生きているのか、わからずに思い悩んだことはありませんか?

人生の目的が定まっている人は、エネルギーに溢れ、目が輝いていて、大きなオーラが外に出ているようです。

困難な状況も受け入れ、目的を果たすために乗り越えようという力が湧いています。

人生の目的を見失っ

もっとみる
陰陽の二面は表裏一体

陰陽の二面は表裏一体

「あの時の決断は間違っていたかもしれない」「もう一度過去に戻れたら違う方を選択していたかもしれない」


今起こっている状況に至るまでには、どちらの道を選択するかによって、異なる結果になったであろう分岐点があります。


あの時にあの会社に入っていれば、今頃どのような人生になっていただろう?


あの時に転職していなければ、今頃どのような人生になっていただろう?
人生の岐路は誰にも訪れるもので、選

もっとみる
苦しみの先にある快感

苦しみの先にある快感

「私には荷が重すぎます」「今の私には無理です」

仕事が与えられ、どうにかして対処せざるを得ない危機的状況に陥ったとき、弱音を吐きたくなることがあります。

自分に解決できないと思うと、それは悩みになります。

色々考えても解決できないと思うと、体の力は抜けていき、顔は青ざめ、精神的に追い込まれ、やがて苦しみになります。

そんな苦しい状況では、ポジティブに考えることなどとてもできません。

それ

もっとみる
仕事が好きになる3つの考え方

仕事が好きになる3つの考え方

「仕事がつまらない」「仕事するのにやる気が出ない」

仕事が楽しいと思えず、毎日就業時間が過ぎて行くのを耐えているだけ。

タイムカードを切っていれば生活するための収入はもらえる。

そんな打算的な考えから、やりたくもない仕事に妥協して働いている人がいたとしたら、どんな助言ができるでしょうか?

どうすれば与えられた仕事を好きになれるのでしょうか?

今日は、仕事を好きになる考え方について考察して

もっとみる
善意の行動に隠れた2つの動機

善意の行動に隠れた2つの動機

「利用者様にありがとうと言われるのが嬉しくてこの仕事を続けています。」

私の従事する介護の仕事場には、働く動機に「利用者様からの感謝の言葉」を挙げる職員が多くいます。

ありがとうの言葉は、社会に役立つ自分の価値を感じさせてくれ、貢献することによる幸せを感じさせてくれます。

感謝されるということは相手を喜ばせることであり、それは社会的成功を収めるために必要な要素でもあります。

ただし、この「

もっとみる
コントロールできることに集中する

コントロールできることに集中する

「〇〇君があんなこともできないなんて、もしかしたら私の育成のやり方が悪かったのかもしれない」「あんなに時間をかけて教えたのに辞めてしまいました」

他人の行動に対して、自分の力が及ばなかったことに無力感を感じることがあります。

「何でできないんだ」

「どうしたらわかってくれるんだ」…

頑張って育てた職員が辞めてしまうときは、今まで費やしてきた労力を考えると、力が抜けてしまうことでしょう。

もっとみる
決められないときの対処法

決められないときの対処法

「この提案を受け入れるべきか断るべきか判断がつかない」「この方法で進めるべきか止めるべきか迷っている」

どちらの方向に進むべきか判断がつかなかったり、迷いが生じる場面があります。

いくら考えても決められない状況は、脳のエネルギーを奪い、疲労が蓄積していきます。

決められないことへの罪悪感、決めなくてはならない義務感を感じるようになり、心は次第に重くなります。

どうすれば決められるようになる

もっとみる
2方向のコミュニケーション

2方向のコミュニケーション

「自分にしていたように他人に接っしていたら、その人との関係が悪くなった」

「自分が成功した方法を他人に助言したが、うまく行かなかった」

自分に対してやっていいことが他人に対しては通用しない、または、やってはいけないことがあります。

それは、コミュニケーションには自分に対する内側のコミュニケーションと、他人に対する外側のコミュニケーションがあり、それぞれのコミュニケーションは別物であるからです

もっとみる
手段が目的になる悲劇

手段が目的になる悲劇

「頑張ったのに相手が思っていたように喜んでくれない」「意見が食い違いチーム内で対立してしまっている」

そうなる理由が、本来の目的が見失われている場合があることがあります。

本人にとっては目的を実現しようとしているつもりでも、手段が偽の目的にすり替わってしまっていることがあります。

今回は、それにまつわる3つのエピソードを紹介いたします。

もっとみる