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随筆

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メインのエッセイをまとめています。
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2023年4月の記事一覧

小雨の日を歩く

小雨の日を歩く

お立ち寄り頂きありがとうございます。
さて、私が住んでいるのは、程好い田舎です。自然が沢山あってとても良いところです。
ただ、少しだけ不便なこともあって、移動には基本的に車が不可欠です。そして私は現在、病気の関係で車の運転をすることができません。その点は母を頼るか、自転車か徒歩での移動になります。

父がデイサービスに行っている間に、ふとドラッグストアに行きたくなりました。お目当てはパンです。今月

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かつて好きを手放したこと

かつて好きを手放したこと

お立ち寄り頂きありがとうございます。
先日、こんな記事を書きました。

ざっくり言うと、母に自分の「好き」を否定され続けていたので、自分の「好き」を隠すようになったことについてのお話でした。

実は母以外にも、私の「好き」を否定した人たちは、私の周りには割と多かったです。その中に、あまりにも辛くなって「好き」を手放すきっかけになってしまったこともありました。今回はそんなお話をしてみます。

既にバ

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名前へのこだわり

名前へのこだわり

お立ち寄り頂きありがとうございます。
今回は、自分の名前へのこだわりがいかに無いかというお話をしたいと思います。

最初の記事の自己紹介でこんな風に、この名前について長々と書きましたが……

確かにそれなりに思い入れはあるのですが、実は特にこだわりはありません。
呼んで頂けるときにも、お好きなようにお呼び頂けたらと思っています。佐竹でも紫円でも、その他の愛称をつけて頂いても、私のことと判れば大抵反

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ある日の思考

ある日の思考

お立ち寄り頂きありがとうございます。
さて、私が病的な脳と心の持ち主であるお話は度々ちらちらと触れてきましたが、今日はそんな私のある日の出来事と思考を、時系列でまとめてみます。今回は長いです。

現実世界において、周りからは「そんな風には見えないけどねー」と、対人関係の苦手さへの理解は得られないのですが(ネット上では遣り取りが大抵文章だけで完結するので、それほど苦ではないことに気付きました。数年前

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好きなものを好きと言うこと

好きなものを好きと言うこと

お立ち寄り頂きありがとうございます。
さて、この記事に辿り着いて下さったあなたにも、好きなものやことが沢山おありかと思います。その好きなものやことを、「〇〇が好き」とアピールすることって、勇気が要りませんか? と慣れない問い掛けから始めてみます。ちなみに私は好きなものを好きと言うことが、実はあまり得意ではありませんでした。

好きなものやことは、本当に沢山あります。文章を綴ること、音楽を聴くこと、

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ここ最近の徒然

ここ最近の徒然

お立ち寄り頂きありがとうございます。
タイトルですが、別にこの記事に限らず、大抵徒然にしか語っていないことを自覚しています。今回はいつもより更に散文的というか、何となく日記のようなもの、ということで、お付き合い頂ければと思います。

父が退院してひと月を超え、共に介護をするはずの母の協力はそれほどでもなく(でも、全くしないというわけでもなく)、それなりにリズムを掴みつつ日々を過ごしています。
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数学への憧れ

数学への憧れ

お立ち寄り頂きありがとうございます。
今回は数学と私について、つらつらと書いてみようと思います。

……などと書き始めると、まるで数学が得意なようですが、私は根っからの文系人間で、数学は壊滅的に苦手です。
試験こそ、完璧主義と負けず嫌いの性格もあり、それなりの点数は取っていましたが(満点以外では満足しない性格でした)、とにかく数学と理科は鬼門でした。今となっては他の教科も含めて、どの問題も、どうや

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文字の世界で

文字の世界で

お立ち寄り頂きありがとうございます。
さて、私は書くことが好きで、以前は小説などを書いていました。色々と理由があって執筆をやめ、それからは文章を書くこととは遠ざかっていました。

昨年末に俳句や短歌の世界に何となく足を踏み入れ、そこからもっと長い文章を書きたくなってnoteに登録し、再び文章を綴るようになって気付いたことがあります。

文章を書くことは、私にとっては呼吸のように不可欠なことなのだな

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宇宙で一番おいしい苺

宇宙で一番おいしい苺

お立ち寄り頂きありがとうございます。
突然なのですが、これを読んでくださっているあなたは、好きな食べ物は最初に食べる派ですか? それとも、あとで食べる派ですか?
私は絶対、好きなものは一番最後に食べる派です。
今日は、おいしい苺のお話です。

私には三つ下の弟がいます。
子供の頃のある日、弟と私は、並んで苺を食べていました。それぞれのお皿に均等に入れられた苺は、どれも真っ赤で美味しそうでした。

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神話と眠り

神話と眠り

お立ち寄り頂きありがとうございます。

さて、私は睡眠障害も抱えているので、眠りにもお薬の力を借りています。
今回は、そんなお薬のひとつのことについて、少し語ってみたいと思います。

そのお薬は、少し紫がかった水色をしていて、とても好みの色をしていました。名前も何だか素敵で、勝手に「春紫苑」みたいだなぁと思っていました。ハルジオンとヒメジョオンの見分けは今一つつかないのですが、あのお花も好きな部類

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春のぽかぽか

春のぽかぽか

お立ち寄り頂きありがとうございます。
今回は、いつの間にか移ろっていく季節のことを、徒然に語ってみたいと思います。特に内容はありません。

父が過ごす部屋の窓から見える桜は、割と長い間頑張っていたのですが、ついに花も散ってゆき、いきいきとした若葉が出てきました(「あれは桜餅の葉っぱに使えるかなぁ」と呟いたら、父に笑われました)。
気付けば庭にはツツジが咲いていて、その奥には木瓜の花が開き始めました

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てのひらに乗る世界

てのひらに乗る世界

お立ち寄り頂きありがとうございます。

色々あって今は退いていますが、その昔ハンドメイド作品の販売をしていたことがあります。
その関係もあって、あと、ひとの手で生み出されたぬくもりに惹かれるのもあって、手作りの作品に触れることが好きです。

とりわけ憧れるのが、ミニチュアの世界です。樹脂粘土などで作られた、緻密で精巧な世界に、とても心を奪われます。

一通り手を出してみないと気が済まないところもあ

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やり場のない気持ち

やり場のない気持ち

お立ち寄り頂きありがとうございます。
今回は、ずっと胸に抱えている、どうにもやり場のない気持ちのことを綴ってみたいと思います。暗めですので、すみませんが場合によっては自衛をお願いいたします。

私は過去に色々と不遇な目に遭ってきたこともあって、実は世界に対して「許せない気持ち」をどうしようもなく抱えています。
いじめや虐待を受けた過去は、今でも極度の人間不信という後遺症となって居座っていますし、性

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学校と私

学校と私

お立ち寄り頂きありがとうございます。
さて、これまでの記事でぼんやりと触れてきた気がするのですが、私は不登校経験者です。合計四度の不登校をして、高校は入ったものの病を得て、卒業せずにドロップアウトしました。
勉強をすることは好きでしたが、学校は大嫌いでした。今回は最初の不登校を、少し語ろうと思います。

一番最初に躓いたのは、小学校三年生の夏休み明けでした。
いじめを受けていて人間関係に疲れ果てて

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