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Fintech- フィンテックに詳しくなるノート

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#スタートアップ

スタートアップの企業価値=将来の期待値ー「日経NEXTユニコーン」の読み方

スタートアップの企業価値=将来の期待値ー「日経NEXTユニコーン」の読み方

2019年11月3日に「日経NEXTユニコーン」が発表されました。

急成長を目指す新興企業をスタートアップと呼び、スタートアップの中でも時価総額が10億ドル(約1,100億円)を超えている企業を「ユニコーン」と呼びます(本来、存在しないはずのため)。ユニコーンに乏しい日本では、「ユニコーン」候補を「NEXTユニコーン」と呼びます。

「日経NEXTユニコーン」のランキングは、2017年、2018

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大型調達をしたスタートアップが軒並み赤字になる理由

大型調達をしたスタートアップが軒並み赤字になる理由

スタートアップの大赤字は本当に危機なのか最近、スタートアップによる大型の資金調達が華やかに報道される一方で、1年ほどすると、同じスタートアップの短期的な業績(赤字)がSNSなどで厳しくコメントされるというパターンが見られるようになりました。

実は、スタートアップによる大型の資金調達と大きな赤字は、同じコインの表裏の関係にあり、大型調達をしたスタートアップはほどなくして、ほぼ確実に大きな赤字を出す

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金融庁「人生100年時代」レポートを読み解く(前編)

金融庁「人生100年時代」レポートを読み解く(前編)

2019年6月3日、金融庁の金融審議会が、人生100年時代の金融サービスのあり方を論じる「高齢社会における資産形成・管理」(以下、「『人生100年時代』レポート」)を公表しました。

「人生100年時代」レポートでは、少子高齢化や長寿化、働き方の多様化といった、日本の社会構造の変化を踏まえて、人生100年時代の資産運用についての指針を示しています。

ところが、「人生100年時代」レポートは、全く

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スタートアップにとって、大型資金調達より大変なこと

スタートアップにとって、大型資金調達より大変なこと

「スタートアップと投資家 カネ余りで規律に緩み」(日本経済新聞2019年5月24日)

起業家として、耳の痛い記事です。

新しい事業を築くには、大きな資金が必要です。数年前までは、スタートアップが数千万円の資金を調達することすら難しく、数億円の資金調達はビッグニュースでした。

しかし、巨額の資金を調達して大きな事業を築くシリコンバレーの仕組みが理解されるについて、日本でも数十億円の資金調達も可

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フィンテック企業が、ITや金融より大切にしていること

フィンテック企業が、ITや金融より大切にしていること

 WealthNavi(ウェルスナビ)は、資産運用のロボアドバイザー(「ロボアド」)と呼ばれており、金融とITを融合させたフィンテック(FinTech)における代表的な分野の一つだと言われています。

 フィンテックというと、ITや金融の専門知識・技術が一番重要だろう、と思うかもしれません。実際、どちらもフィンテックを開発するためには必要不可欠です。

 しかし、フィンテックを一時的なブームに終わ

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WealthNaviの正式リリースから1周年

WealthNaviの正式リリースから1周年

今日(2017年7月13日)は、WealthNavi(ウェルスナビ)の正式リリースからちょうど1周年となります。

WealthNavi(ウェルスナビ)は、正式リリースから1年間で3万件を超える申込みを頂き、預かり資産も4月末に100億円、6月15日には150億円に達しました。事業の順調な成長は素直にうれしいのですが、それと同時に、3万人もの方々の期待を背負っていることを考えると、日々、身の引き締

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さらば、ウォール街!

さらば、ウォール街!

 「フィンテックに詳しくなるノート」の更新が1ヶ月も滞ってしまい、申し訳ありません。

 ブログの更新が滞っていた原因は、ウェルスナビの資金調達です。ウェルスナビは、10月12日に、総額15億円の資金調達(シリーズB)を発表しました。同時に、SBI証券および住信SBIネット銀行との業務提携も発表しました。

 今回の資金調達により、昨年4月の創業時からの資金調達は累計で21億円を超えました。また、

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