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祝! ドラミちゃん、生誕マイナス92周年

昨日(12月1日)は藤子F先生の誕生日だったが、翌12月2日はドラえもんの妹、ドラミちゃんの誕生日なのである。2114年というから、今から92年後。ちなみに兄のドラえもんは2112年9月3日が誕生日なので、2歳違いの兄妹ということになる。

藤子先生が描いた作品の中ではドラミの誕生日は出てこないが、藤子スタジオのチーフアシスタントを務めていた方倉陽二先生による「ドラえもん大百科」において、この設定が明らかにされた。

「ドラえもん百科」は「コロコロコミック」誌上で連載されていて、てんとう虫コミックスにもなっているが、この作品のみしか登場しない設定が多く、これを俗に「方倉設定」と呼んだりする。

「方倉設定」は、その後公式設定に採用されているものもあるが、そうでないものも多いので、藤子Fノートではほとんど触れていない。Wikiなどにも詳しく載っているので、ご興味ある方は是非そちらを参照いただきたい。


ドラミちゃんの誕生日は公式設定にも採用されているし、藤子先生と一日違いということで、わりと知られているものなので、今回記事にした次第である。


「ドラミちゃん」が登場するエピソードは多数あるのだが、これまで多くを記事化させているので、今回はそれを抜き出す形とさせていただきたい。

まず「ドラミちゃん」初登場回はこちら。記事にも書いているが、ドラミちゃんは最初の頃は1万馬力を強調した、どちらかといえばガサツな性格で描かれている。この回は、「どこでもドア」も初登場した回としても有名である。

その後「幼稚園」掲載の『ドラミおおはりきり』で一瞬登場した後、ドラミはなんと単独作品の主人公として、再登場を果たす。そのあたりの経緯をまとめた記事はこちら。

この記事の中では「ドラミちゃん」は最初はドラえもんの彼女という設定の予定だったことを触れているので、気になる方は要チェック!


さて、「ドラミちゃん」では『じゅん番入れかわりき』を皮切りに8作品が描かれた。詳しくは記事を読んでもらいたいが、ドラミちゃんはのび太の縁戚にあたり野比のび太朗の家に居候することになる。

この8作品は全てのび太朗を主人公としたお話だが、てんとう虫コミックスに収録されるにあたり、のび太朗をのび太に修正している。のび太朗とのび太は顔が全く同じなのだが、ジャイアンとしずちゃんはキャラが違っていたため、絵の修正も行われている。

ただし、スネ夫はズル木というキャラクターに代わっているものの、背の高さが違う(ズル木が高い)ため、修正されていない。

その8作品は、全て大仕掛けの読み応えたっぷり。全て記事にしているので、こちらもどうぞ・・。


その後もドラミちゃんは未来が絡む話や、タイムマシンを無くしてしまった時のエピソードを中心に、幾度か顔を見せる。記事にしてあるところでは下記の作品がある。

ほとんどが時空を超えるお話ということもあり、傑作ばかりという印象を持つ。


この他にも『ミニドラえもん』など数本登場するが、まだ記事化できていないので、また別の機会に・・。


また、ドラミちゃんは一本だけ、大長編にも顔を出している。それが僕の中では藤子F作品の中でも、最高傑作と位置付けている「大長編ドラえもん のび太の魔界大冒険」である。

何を隠そう、この作品の徹底解説をすることが、藤子Fノート最大の目的の一つである。しかし、本作を隅から隅まで楽しむためには、その前提となる藤子F作品の知見を積む必要があると考えている。

よって、「魔界大冒険」を楽しむために必要な要素を読者の皆様に吸収してもらいたく、伏線的にたくさんの記事を作っているのが現状である。

「ドラミちゃん」も絶対に押さえておかねばならない要素の一つであり、そのためにも、上で紹介した記事は、是非とも元の作品含めて読んでもらいたい思う次第である。



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