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心理学的な自信の付け方

みなさんは自分に自信がありますか?


広辞苑によると,自信とは,「自分の価値を信じることおよび,自己を信頼する心。」として定義されています。この“信じる”という行為には神を信じるというような使い方がされることから,根拠を基にその対象の存在を証明する必要はないと考えられます。要するに,必ずしも実績などが伴う必要はないということです。また,自信は何もないところから急に湧き出てくるものではありません。そこには必ず原因と結果が存在しています。このことから,自信を獲得することは,誰であっても可能であることが考えられます。

 今回は,その心理学的な方法について紹介していきたいと思います。下に行くにつれて,難易度が上がっていきます。

「小さなことを積み重ねる」

もう散々言われ尽くされていることではありますが,やはり一番手軽で簡単に自信を付けられるのはこの方法です。この方法は,確実に継続できることをとにかく毎日続けて,「小さなことでも継続することができる自分」という感覚を手に入れることが目的となります。これにより,大きな自信を手に入れるための最初の一歩を踏み出すことができるようになります。例に挙げているのは最低ラインなので,回数を増やしたり,またそこから減らしたりしても良いですが,ポイントは「毎日必ず継続する」ことにあります。なので,いきなり腕立て伏せを9999回してしまうと次の日に腕が使い物にならなくなりますので,無理のない範囲で回数を設定してみてください。

「目標の設定」

これは,ゴールとそれを完遂するタイムリミットを設定し,それを達成することで自信をつける方法です。これも先ほどの方法と同様に,現実的で無理のない範囲で目標を設定する必要があります。ですが,この方法は,「自信をつけること以外にも役に立つような目標設定」を行う必要があります。例えば,週末までに英単語を50個覚えるという目標を達成すると次の期末テストの点数が良くなるといった感じです。この目標の設定の良いところとして,自信が自信を呼ぶような方法であることが挙げられます。より効果的な方法ではありますが計画性などが要求されるので,先ほどと比べて少しだけ難しくなっています。

「筋トレをする」

これは,体を動かすことでホルモンを増やし,身体の内部から自信を付けていく方法になります。これまでの方法と違うのは,ある程度自分にとって負荷を感じるレベルの強度で行う必要があるということです。そうすることによって,テストステロンやドーパミンが放出されます。テストステロンは疲労回復や抑うつ感の低減と,ドーパミンは快感情やモチベーションなどと関連しています。つまり,筋トレをすることで,無理やりメンタルの強い高モチベ人間になることができるため,自信がつく行動を取りやすい性格になることが期待できます。また,筋トレをすることで容姿がよくなり,それによって達成感を獲得することができるのでまた筋トレがしたくなって…というように,ポジティブなループにはまることができればこっちのものです。筋肉をより効率的につけるために生活リズムや食生活を改善することができればもう文句なしですね。なので,この方法は本当にオススメなのですが,あまりに強い負荷をかけすぎると不眠症になったりメンタルが不安定になったりすることがあるので,そこだけは注意してください。

「自らを騙す」

この方法のポイントは,最初にお伝えした「自信には根拠が必要ない」というところにあります。要するに,自信を得るために具体的な数値や物は必須でないということです。これを基に,「自分に自信があるように振る舞う」ことで自信をつけようというのが,今回の方法です。心理学には,「悲しいから泣く」わけではなく,「泣いている原因は悲しいからだ」 というように解釈することで感情体験が発生するという理論があります。つまり,行動の後に感情が来るということです。このことから,何度も何度も自信があるかのように振る舞うことによって,「自分は自信があるからこんな行動をとるんだ」というように脳を騙すことによって自信を獲得するのです。あるいは,最初にそうやって嘘をつくことによって自分にプレッシャーをかけて,恥をかかないように後から根拠をつけていくという風にこの方法を利用しても良いかもしれません。ただ,場合によっては他者からの批判に晒されたり恥をかいたりする可能性があるので,もしこの方法を試す場合は密かに行う方が身のためかもしれません。

「無理やり動く」

次は,4つ目とは打って変わって,「根拠を無理やり生み出す」ことを目的とする方法です。例えば,人と話すのが苦手なのであれば,無理やり話さざるを得ない環境に自分の身を置くことでトーク能力を向上させて,話せる自分を作り上げる。そうすることによって自分の自信のない部分を得意に変えていくというなんとも強引な方法です。うまくいけば確かに自信はつくのですが,うまくいかなかったら心に消えない傷をおったり余計に自信を失ったりしてしまうので,ハイリスクハイリターンな方法であると言えます。

最後に

 自信をつける上で一番重要なのは,「どんなに小さくてもいいから,とにかく一歩を踏み出すこと」です。
 
 そしてもっと重要なのは「今の自分を好きになること」です。どちらも簡単なことではありませんが,自信をつけたいという意思さえあれば,必ず皆さんが思い描いた未来を掴むことができると思います。挫けそうになったらまた遊びにきてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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