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彼、もしくは彼女について

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うつくしく、たくましいひとびと
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#研究室

眼鏡の彼

眼鏡の彼

眼鏡の彼というのは、私が大学2回生の秋に仲良くなりはじめた男の子である。

その名の由来は非常に単純で、彼がいつも眼鏡をかけている男の子だからだ。このネーミングはあまりに安直なので、もし本人に聞かれたら「もっと他になかったの?」と怒られてしまうだろう。

私は誰かに狙いを定めてから実際に話しかけて仲良くなるまでの期間が割と短い方だ。しかし彼と満足に仲良くなるために、私はとても時間をかけたと思ってい

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カッターシャツの彼3

カッターシャツの彼3

そんな気がないのに気づいたら3回も同じひとのことを書いているというのは、もうそのひとの虜になってしまっていることの裏付けになるのだと思う。

だからつまり、私はカッターシャツの彼のことをすごく好きなのだろうし、誰かにそう指摘されても言い逃れできない。

(カッターシャツの彼のその1、その2はこちら↑)

言い逃れはできないけれど、そもそもするつもりもなく、私は彼をとても魅力的だと感じるし、会話の回

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ワニの筆箱の彼

ワニの筆箱の彼

大学にワニの筆箱を持っている男の子がいる。

こういう一文を、一体私は何度noteで書いたことだろう。

もうそろそろ「ワニの筆箱の彼が…」という普通の書き出しで文章を始めても問題ないような気はする。でもこの「大学に〇〇な××がいる」という書き出し、結構気に入っているのでつい使いたくなっちゃうんだな。

(彼のことが書いてある記事はこちら↑)

このたび、今までは断片的に書くだけにおさまっていた彼

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本とコーヒーのにおい

本とコーヒーのにおい

大学生活がようやく身体になじんできて、ここ最近、学校へ通うのが楽しみで仕方がない。

特に研究室へと足を運ぶことは、私をうきうきした気持ちにさせる。

去年まではコロナ禍で研究室活動がさほど活発ではなかったし、卒論の作業をしている上級生に遠慮して、うまく研究室をつかえなかったからかもしれない。

春になってからというもの、私は実にのびのびと研究室を使っている。いつ行っても必ず知っている顔がいるとい

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