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また読み返したいなと思った記事集

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2020年12月の記事一覧

「人生ハードモード」の国で、子どもたちが生き抜いていくために(黒川駿哉:児童精神科医)#私が安心した言葉

「人生ハードモード」の国で、子どもたちが生き抜いていくために(黒川駿哉:児童精神科医)#私が安心した言葉

「人生ハードモードだ…。」もしかしたらあなたもそう感じることがあるかもしれません。先生のおっしゃる「人生ハードモード」の意味、ご自身が安心した言葉、そして先生が強く願うこととは――。児童精神科医の黒川駿哉先生にご寄稿いただきました。

日本に生まれた時点で人生ハードモード
 子ども達のメンタルヘルスを考えるとき、私たちが決して目を背けてはいけないデータが三つあります。一つは、日本の若者のうち「自分

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息子が教科書に噛み付いた日

息子が教科書に噛み付いた日

息子が教科書に噛み付いた。
何の比喩でもなく歯を食いしばって教科書の端を噛んだ。
イライラして体をこわばらせて、フーフー言いながら噛み付いた。
そしてこんな風に言った。

「僕は!国語の教科書を開くとイライラする!噛み付きたくなる!この手触りがいやだ!教科書を使いたくない!いつも授業中も噛み付きたくなるからえんぴつとか襟を噛んだりしてなんとか我慢してるけど、いやだ!使いたくない!」

気のせい、で

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娘の作った物語が私の心を強くした

娘の作った物語が私の心を強くした

「私、今生きてるなぁ。」
思わず呟いてしまった今日この頃です。

数ヶ月前、病状が酷く
「これ以上生きていても家族に迷惑かけるから死んだ方がいい」
きっぱり、迷いなく思っておりました。

NHKで放送された
安楽死の番組を家族で拝見し
「私もこの人と同じ気持ちなんだよね…」
真面目に言いました。
本当に死に向かって一直線でした。
(筋痛性脳脊髄炎の患者さんは
自殺者が多いと後から知りました)

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「考える素材」を提供する編集者として・大江正章さん(コモンズ代表)

「考える素材」を提供する編集者として・大江正章さん(コモンズ代表)

出版社コモンズ代表の大江正章さんが、去る12月15日に逝去されました。長くアジア太平洋資料センター(PARC)の共同代表も務められ、様々にDEARの活動にも参加・協力いただきました。大江さんのこれまでの活動に感謝し、DEAR News161号(2013年4月)の「ひと」コーナー掲載記事を公開いたします。※文中の団体名や肩書は取材当時のものです。

本誌の「RESOURCES」コーナーには、たびたび

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