佐藤真紀子/Satvikアーユルヴェーダスクール

Satvikアーユルヴェーダスクールの佐藤真紀子が書き連ねてきた大量の文章を待望のアー…

佐藤真紀子/Satvikアーユルヴェーダスクール

Satvikアーユルヴェーダスクールの佐藤真紀子が書き連ねてきた大量の文章を待望のアーカイブ化!日常で役に立つアーユルヴェーダの利用法を惜しみなく提供いたします!くすっと笑える小話から、ちょっとほろりとくる介護で使えるアーユルヴェーダまで、まとめてお読みいただけます。

記事一覧

アーユルヴェーダ人相学(1)

おもわずデコピンしたくなってしまうような、丸くカーブのついたオデコ。 これ、アーユルヴェーダでは意味があります。 古典書に出ているわけではないのですが、私の師匠…

冬の過ごし方

グルックラツアーの朝。ゴアのビーチでヨーガマットを広げると、ヤシの樹の間から見えかくれする真っ赤な朝日。豪快に砕け散る波の音。 地球の鼓動を感じるようで、爽やか…

フムス

西インド、ゴアのリゾートホテルに来ています。 明日から、スパイスについて教わるグルックラツアーが始まりますが、アーユルヴェーダのことはさておき.....このホテルに…

ムンバイ ポリス

ムンバイ空港での出国検査。パソコンやら携帯やらを取り出して、カゴに入れた荷物をエックス線に通します。ナニも引っかからないといいなあ、と思ったけれども、私の荷物は…

立秋

毎年、ちょうど、この日に思い出す歌が二首あります。ひとつはコレ 「秋きぬと 目にはさやかに見えねども          風の音にぞ おどろかれぬる」 今朝も、「…

グルと過ごせば・・・(6)

効かない理由 今福島でセラピストコースをやっていますが、その中で4人が頭痛を訴えました。暑いけれども、お互いに裸で施術しあうため、冷房をつけることができません。…

グルと過ごせば・・・(5)

サフラン色の衣を着ない聖者たち 写真の絵は、サダナンダ先生のご尊父であるマハラジ(下)と、その、ご尊父のグルであるマリマハラジ(上)です。 サダナンダ先生たちの…

グルと過ごせば…(4)

日本について サダナンダ先生は、福島までの車中で、様々なビジョンを語りながら日本についても、こんなことを語り始めました。 「日本には、血液を浄化するプログラムが…

天空の葉に水を運ぶ

写真は、福島のホテルの窓からの朝の眺めです。 12階の窓に届くケヤキの大樹。この一番上の、天空にのびる小さな1枚の葉まで、どうやって地面から水が運ばれるのでしょ…

ミソハギ

写真は、牧野先生の図鑑のミソハギの図です。 父の田舎では、盆棚の真ん中に水をおいた皿があって、この赤い花を水につけて ピシャピシャッと、祭壇に水を振りかけるのに…

前線

寒冷前線とか、梅雨前線など、暖気団と寒気団が、地上部で接しているところを前線と呼びます。前線では、熱さと冷たさが触れあうので、雨が降ったり、風が吹いたりと、天気…

どうする?アーユルヴェーダ

昨年12月にプネで行われたアーユルヴェーダによるガン治療学会で、一番感銘に残った発表は、Dr.Renuka Gayal(レイヌーカ ガヤル医師)による、コロナ禍でのガン診療の…

インドでアーユルヴェーダを丸ごと体験する グルックラツアー!

今年のテーマはスパイスです! 古代インドと同じスタイルで学ぶ「グルックラ」の現代版ツアー 昨年はとても盛り上がりました! ご参考に楽しかった2022年のツアーの様子を…

置屋のおかみさんに学んだ本物の効用

わたしが知っている置屋のおかみさんは、かかえている芸妓さんや舞妓さんたちに、絶対に絹の着物しか着せませんでした。そうすると、教えなくても、絹以外のものがわかるよ…

グルと過ごせば・・・(3)

背中に学ぶ サダナンダ先生は、コロナでお目にかからない間に、10kgも体重を落とされました。何をしたかといえば、自分で自分の生活をコントロールした、それだけです。…

グルと過ごせば…(2)

夢は正夢 サダナンダ先生が一番饒舌になるのは、いつも成田のゲートを出てきてからの2時間です。 車の後部座席に乗り込むと、チャイを一杯飲みながら、堰を切ったように…

アーユルヴェーダ人相学(1)

アーユルヴェーダ人相学(1)

おもわずデコピンしたくなってしまうような、丸くカーブのついたオデコ。

これ、アーユルヴェーダでは意味があります。

古典書に出ているわけではないのですが、私の師匠のサダナンダ先生は、
「Rのついたオデコは、やさしいカパの気質がある人」と教えてくれました。

大谷選手の新しい通訳のウィル・アイアトンさんのオデコは典型的です。
マエケンこと前田選手の通訳を担当していた頃は、you tubeで 何度も

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冬の過ごし方

冬の過ごし方

グルックラツアーの朝。ゴアのビーチでヨーガマットを広げると、ヤシの樹の間から見えかくれする真っ赤な朝日。豪快に砕け散る波の音。

地球の鼓動を感じるようで、爽やかな風が渡っていきます。

昼は、オクトーバーヒートと呼ばれる、十月特有の熱波の季節で、結構暑いのですが、これが終わると冬の入りがやってきます。

人々は、黒砂糖をたべ、家族同士がアビヤンガをして、冬に備えます。

日本も、そろそろ寒くなっ

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フムス

フムス

西インド、ゴアのリゾートホテルに来ています。

明日から、スパイスについて教わるグルックラツアーが始まりますが、アーユルヴェーダのことはさておき.....このホテルには、数日前まで7人のイスラエル人の若者が滞在していたそうです。

昔から、ゴアはイスラエルの若者に人気の観光地でした。しかし、皆家族から電話がかかってきて、「戦争が始まるのだから、徴兵に応じるように」と説得されて、滞在途中で帰っていっ

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ムンバイ ポリス

ムンバイ ポリス

ムンバイ空港での出国検査。パソコンやら携帯やらを取り出して、カゴに入れた荷物をエックス線に通します。ナニも引っかからないといいなあ、と思ったけれども、私の荷物は、問題のあるレーンの方に振り分けられました。

「ナンカ問題あるの?」とマラテイ語で言うと、「アレ?マラテイ語出来るの?!」と、驚いて顔を上げた警官は、若い頃のトムクルーズに似たハンサム君でした。以下、こんな会話に、、、
ま「そうよ、長年プ

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立秋

立秋

毎年、ちょうど、この日に思い出す歌が二首あります。ひとつはコレ

「秋きぬと 目にはさやかに見えねども 

        風の音にぞ おどろかれぬる」

今朝も、「アレ?暑いんだけれど、なんか空気の中に秋を感じるぞ?」と、思ったら、ちょうど今日が立秋でした。

まだまだ暑いけれども、確実に季節は進んでいくんですね〜!

わたしたちの体の中でも、確実にそれに対応する変化がおきています。

そういう

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グルと過ごせば・・・(6)

グルと過ごせば・・・(6)

効かない理由

今福島でセラピストコースをやっていますが、その中で4人が頭痛を訴えました。暑いけれども、お互いに裸で施術しあうため、冷房をつけることができません。

窓からの風だけなので、体に熱がこもります。その熱さが原因の頭痛だろうと思って、すぐに生姜を使った、ピッタ性頭痛のホームレメディを渡しました。でも、4人のうち スタッフCさんを含むふたりには全く効果がありませんでした。

ちょうどそこへ

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グルと過ごせば・・・(5)

グルと過ごせば・・・(5)

サフラン色の衣を着ない聖者たち

写真の絵は、サダナンダ先生のご尊父であるマハラジ(下)と、その、ご尊父のグルであるマリマハラジ(上)です。

サダナンダ先生たちの伝統では、どのグルも、だれもオレンジ色の聖者の衣を着ていません。

この方々をお祀りしたお寺にいくと、お堂に足を踏み入れただけでも、あたたかいものに包まれて、涙が出てくる人がいるほど、強いチカラをもっているのに… みんな、ドーティ姿の、

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 グルと過ごせば…(4)

グルと過ごせば…(4)

日本について

サダナンダ先生は、福島までの車中で、様々なビジョンを語りながら日本についても、こんなことを語り始めました。
「日本には、血液を浄化するプログラムが必要だ。」
「アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患ですね?」
「そうだ。とても特徴的だ。そのためには人々を一箇所に宿泊させて、治療を行い、夜は教育をして、午後は料理を作って…という具合に..」
「ああ、教育キャンプですね….まさに、私たちも今そ

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天空の葉に水を運ぶ

天空の葉に水を運ぶ

写真は、福島のホテルの窓からの朝の眺めです。

12階の窓に届くケヤキの大樹。この一番上の、天空にのびる小さな1枚の葉まで、どうやって地面から水が運ばれるのでしょう?

樹木には、心臓のように水を押し上げるポンプはありません。

毛細管現象で水があがるのだと思っていましたが、タオルの端っこを水につけても、こんなに上までは、水があがってきません。

いったい なんの力で、地下の水が25メートルも上の

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ミソハギ

ミソハギ

写真は、牧野先生の図鑑のミソハギの図です。

父の田舎では、盆棚の真ん中に水をおいた皿があって、この赤い花を水につけて ピシャピシャッと、祭壇に水を振りかけるのに使います。

だから、禊(みそぎ)萩がなまってミソハギになったという説もあれば、湿地に生えるから、溝萩だったのだという説もあります。
お盆には欠かせない花ですね!

でも、なんで?? なんでこの花なのか?そこが気になる。他にも たくさん花

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前線

前線

寒冷前線とか、梅雨前線など、暖気団と寒気団が、地上部で接しているところを前線と呼びます。前線では、熱さと冷たさが触れあうので、雨が降ったり、風が吹いたりと、天気が乱れますね。

同じことが、カラダの中でもおきています。

暑い外から戻ってくると、クーラーのきいた室内は天国...だけれどもカラダは困ります。急に暑くなったり、寒くなったり、どっちよ?って混乱しちゃう。そして、コントロールできなくなって

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どうする?アーユルヴェーダ

どうする?アーユルヴェーダ

昨年12月にプネで行われたアーユルヴェーダによるガン治療学会で、一番感銘に残った発表は、Dr.Renuka Gayal(レイヌーカ ガヤル医師)による、コロナ禍でのガン診療の話でした。

ガン治療の話

彼女はサダナンダ先生の片腕として、長年パンチャカルマセンターのリーダーとして働いてきた医師ですが、今は自宅で小さな診療所を開いています。

そこに、ある日女性の患者がやってきました。腹は腹水で膨れ

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インドでアーユルヴェーダを丸ごと体験する グルックラツアー!

インドでアーユルヴェーダを丸ごと体験する グルックラツアー!

今年のテーマはスパイスです!
古代インドと同じスタイルで学ぶ「グルックラ」の現代版ツアー
昨年はとても盛り上がりました!

ご参考に楽しかった2022年のツアーの様子を、美しいインドの映像と音楽でお楽しみください!

古代インドの学生たちと同じように、日の出におきてヨーガをして、牛車に乗って教室へ行き、師匠と寝起きを共にして学ぶ、「グルックラ」と呼ばれるスタイルで勉強をするツアーの様子です。

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置屋のおかみさんに学んだ本物の効用

置屋のおかみさんに学んだ本物の効用

わたしが知っている置屋のおかみさんは、かかえている芸妓さんや舞妓さんたちに、絶対に絹の着物しか着せませんでした。そうすると、教えなくても、絹以外のものがわかるようになるから、人絹などの偽物の着物をつかまされなくて済む、というのが理由でした。最初から合成繊維の着物に慣れてしまうと、「違和感」というものを感じられなくなってしまう、というのです。

これは、すべてに通じることだと思います。

今から30

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グルと過ごせば・・・(3)

グルと過ごせば・・・(3)

背中に学ぶ

サダナンダ先生は、コロナでお目にかからない間に、10kgも体重を落とされました。何をしたかといえば、自分で自分の生活をコントロールした、それだけです。

インドでは、名医であるほど肥満傾向にあると言われます。

患者さんが押し寄せてくれば、ずっと座っていなければならない職業なので、やや仕方がない。サダナンダ先生も、体重が増えてきて、膝の手術を勧められるようになりました。

「もう少し

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グルと過ごせば…(2)

グルと過ごせば…(2)

夢は正夢

サダナンダ先生が一番饒舌になるのは、いつも成田のゲートを出てきてからの2時間です。

車の後部座席に乗り込むと、チャイを一杯飲みながら、堰を切ったように、「ダンナは元気かね?いつ会えるのだ?」とか、「今度こんなプロジェクトを始めることにした」とか、積もり積もった話を、流れるように語りはじめます。

今回、先生はガンプロジェクトなどにつづいて、新しく3つのプロジェクトを始めようとなさって

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