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ヒトの握力でわかること

今週のセラピストコースで嬉しいことがありました。
生徒さんの握力が普通になってきたのです!

私の師匠のサダナンダ先生は、よく患者さんと握手をして、握力をはかります。今から20年以上前、ある相撲関係の方が患者さんとしておみえになったことがありました。

彼にむかって「私の手を全力で握ってください。思い切り。全力で」と手を差し出した師匠の言葉に、私はとびあがりました。

「先生!彼は本物のスモウレスラーですよ!全力でやったら、あなたが怪我をしますから、やめてください!」

と、通訳を渋る私に、師匠は静かに手を出したままで「伝えなさい」とだけいって、全力で握るように患者さんにジェスチャーで示しました。

私は、ハラハラオロオロしながら見ていましたが、師匠は静かに笑っています。私にむかって、「君もやってもらいなさい」と、いうので、おっかなびっくり私も手を出しましたが.......何も感じません!

この患者さんは、こめかみに青筋をたてるほど全力で握っているのに、私に伝わってくるのは 子供が握手するほどの軽い力なのです。

「へ???」と、びっくり。狐につままれたような気持ちです。

先生は自分の指で脳天を指差し、「ここだ」とだけおっしゃいました。いくら筋肉があっても脳神経系がよくないと、うまくコントロールできずに力が出せないのです。

こんな時にはピチュ(油をふくませたコットンで頭を湿布して、オイルを浸透させていく治療法)をやることが勧められます。

弊社のセラピストコースでも、まず最初に握手をして、生徒さんの握力をみます。握力がないままで、いくら良い技術を教えても、役に立たないからです。

セラピストだから手の力が必要というのではなく、握力は 全身の筋力を知るための よい指標なのです。

頭が悪いわけじゃないのに、脳神経系が弱くて集中できず、勉強についていけない学生さん。

呼吸が浅いのに、長台詞をいわなければならず、困っている役者さん...師匠の脈診の横にいると、こういう人たちをよくみます。

脳神経系をよくすればいいだけなのに、そのことを誰にも教わることができずに、不要な劣等感にさいなまれてきたりしたのです。

無駄な苦しみは早く終わりにしてさしあげたい!と、いつも思います。

だから、うちのセラピストコースでは、まず最初に握力をみます。

苦しまずに、最短距離で、真っ直ぐに、いいセラピストになって欲しいから。

そして、ピチュをしたり、その症状にあうスープを教えたりして、カラダ作りをしてもらいます。

今週は第六回目。5月にはじまってから12週間、ピチュやスープを続けてきた生徒さんの握力は、初回から比べると驚くほど上がっていました!

まじめにやってくれていたんだな〜〜!と嬉しくなると同時に、こういうことを教えてくれたインドの師匠たちに心から感謝をしました。

ちなみに、厚生労働省研究班によると「握力の経年低下が大きいほど、総死亡率、循環器死亡率、およびその他の死亡リスクが有意に上昇」するなど、多くの研究で 握力と疾病リスクの関連が明らかになっています。

握力がないな〜と思ったら、あなたもぜひ、ピチュをはじめてくださいね! たった12週間で こんなに効果があったのですから!

サダナンダ先生は9月に来日なさいます。(17,18福島 19から23が東京、24から26が京都です。)

また、次のセラピストコースは、10月11月の連休に、福島の温泉ホテルで 合宿型で行います! 科学的に、効率的に、短い時間で効果の高い施術を身につけられますよ!

●福島温泉ホテル合宿で セラピストコース!(10月11月)https://form.os7.biz/f/0709da42/

●Dr.スクマールの基礎理論講座レベル1(10月から)https://form.os7.biz/f/4574ab0a/

●Dr.アーシャの季節の過ごし方講座リトチャリヤ・マラソンhttps://form.os7.biz/f/f772070d/

みなさまのご参加をお待ちしています!

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