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マレーシアから見た日本⑤(日本編)

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
嫁と娘が3月末までマレーシアにプチ移住するため、最初の1週間だけ私もマレーシアに滞在しておりますが、今日が最終日となります。
そこで最後にマレーシアから見た日本について書きたいと思います。

日本は成熟している

私が言うまでもないですが、日本は超先進国です。

先進国主要7カ国(G7:日本、アメリカ、カナダ、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア)に名を連ね、生活・健康・教育・インフラ整備・人権保障など、どれをとっても世界最高水準にある国であることは間違いありません。

生活インフラを見ても、都心部であれば電車やバス、タクシーなどの移動手段が完璧に整備されているし、通信でも日本国内なら部分的に繋がらないところはあったとしてもほぼ全て網羅されていると言っても過言ではないでしょう。

道路なども車で運転していて酷いと感じることもまずありません。
むしろ少しでもガタガタしていたら、そこが異常だと感じるはずですが、マレーシアでは道路が綺麗に整備されているところの方が「珍しい」と感じます。

少しわき道を走れば車道は穴がボコボコ空いているし、歩道は途中で切れているし、でもみんなそんなのお構いなしでガンガン車やバイクを走らせています。

買い物をしたければコンビニは歩けば数分以内に見つかるし、24時間365日品物が不足することはありません。

水道は家庭用でも蛇口をひねればそのまま飲用することができるし、夜中に一人で歩いていてもよほどのことが無い限りは安全に家まで辿り着くことができます。

政治だって問題はたくさんあると思いますが、戦争を起こすようなことは殆どないでしょうし、独裁国家ではなく高度な民主主義で運営されています。

教育水準で見ても識字率は99%以上です(マレーシアは93%、世界平均は85%です)

このように日本はどの分野で見ても世界でトップクラスに成熟した国なのです。

成熟の先に来るもの

成熟しているということは全てが高い水準で整っている反面、今後は衰退していくことを意味しています。

これは経営でよく使われる「ライフサイクル」ですが、商品やサービス、また会社も基本的にはこのようなステージに分かれていて、ずっと右肩上がりで上がり続けるということはありません。

ライフサイクル

成長期を経て成熟期に入ったモノはいずれ衰退していきます。
これを回避するには、次なる製品やサービスを導入し、新しいライフサイクルを作り出すしかありません。

つまり「イノベーション(革新)」が必要なのです。
ところがイノベーションを起こすには、それを起こすだけの土壌が必要になります。成熟期に入った組織やグループの中から放っておいてもイノベーションが起こることは殆どありません。

それは成熟期に入ったときに必要なのはイノベーションではなく「オペレーション(運用)」だからです。

今ある仕組みをいかに効率よく運用することができるか。それが成熟期に入った組織やグループにとっては重要なことなのです。

運用を重視している人たちにとって革新、つまり変化を起こそうとする人はむしろ厄介者で邪魔な存在なのです。

これが組織でイノベーションを起こらない主要な要因なのです。
組織のイノベーションについてはこちらの記事を参照ください。

日本の問題はまさにイノベーションを起こせない体質になっているところであり、高齢化が進みますます「変化」よりも「安定」を重視するようになってしまっているところなのです。

国としてのゴール設定が必要

マレーシアに来て思うことはとにかく勢いを感じるということです。

特に私がいるモントキアラという街は現在建設ラッシュです。
人口が増加しているため、あらゆる場所に大きなコンドミニアムが建設されています。

おそらくその1棟だけで数千人が暮らせるだけの許容量があります。そしてコンドミニアムが建設されるとそこに商業施設が併設され、保育所が作られ経済と教育のインフラが整っていきます。

また国全体も非常に若く、平均年齢は28歳(日本は48歳)でまだまだ人口ボーナス期が続きます。

そのうえ、石油、石炭が豊富に取れるためエネルギー自給率は100%を超えており、エネルギーに枯渇する心配もほぼありません。

また教育面でも英語教育が進んでいるため、今後グローバルに活躍する人材も出てくるでしょう。

このようにマレーシアには放っておいても成長する可能性が大いにあり、それを国民も感じることができているのだと思います。

ところが日本は既に成熟期に入り、むしろ衰退期に向かっています。
通常の生活をしている分には困ることは殆どなく、安定を求める人たちが非常に多い状況です。

これではイノベーションが起こるはずもありません。

そして特に私が感じる問題点がが「日本はどうなるべきなのか」というゴール設定が良くも悪くもないことです。

強すぎる方向決めは民主主義にとってはマイナスなのかもしれませんが、しかし、向かうべきところがどこなのかを示さないことはさらに問題があるように思います。

いま日本は「高齢化」「少子化」「エネルギー自給率」「防衛」「経済成長」「食糧自給率」「国際問題」など様々な課題があります。

とりわけ「高齢化」「少子化」については、国の基盤をなす「人」そのものに関わる問題なので重要です。

このまま少子化が続けば間違いなく国は衰退し、いまある安定がことごとく潰れる可能性もあります。

ここを食い止められるかどうかは「今」何をすべきかにかかっています。
この点については政治家だけでなく私たち一人一人が考えるべきことでもあると思います。

まとめ

今回マレーシアに来てみて改めて日本は成熟している社会であることを実感しました。

決してこれ自体は悪いことではないと思いますが、問題はこれから先の未来について考えなければいけないということです。

「今」や「過去」ばかり見ていては「未来」は変えられません。
時には今あるものを壊さなければいけないこともあると思いますし、痛みを伴うこともあるでしょう。

しかし、次なるライフサイクルを作り出さなければ間違いなく日本は「衰退」します。

私もこれから日本に戻りますが、自分が出来ることを今一度しっかり見つめなおしていきたいと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。もし今回の記事が参考になったと思っていただけましたら「スキ」「フォロー」いただけるととても励みになります!!

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