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緊張を乗り越え、最大限のパフォーマンスを発揮する方法

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「緊張と脳の働き」について解説します。

人はなぜ緊張するのか?

そもそも人はなぜ緊張するのでしょうか?

「試験前」「人前でのプレゼン直前」「試合直前」など、様々な場面で皆さんは緊張を感じたことがあると思います。

緊張の大きな要因は「不安」から来ています。

「失敗したらどうしよう」
「思ったような成果が出なかったらどうしよう」
「負けたらどうしよう」

など自分がやろうとしていることが上手くいかなかったり、失敗して他人から笑われるなど、結果が悪い方向で出てしまうことを恐れて、不安を感じるのです。

ちなみに、こういった自分に対して何かしら危害をこうむったり、怪我をしたり、傷つくことを「恐怖」と言います。

つまり実際に自分の心身に影響を及ぼすような「ネガティブな結果」に対する恐れのことです。

そして未来の「恐怖」をいま感じることが「不安」となります。

恐怖:実際に心身にネガティブな危害が起こると感じること
不安:未来に起こる「恐怖」に対して、いま恐れを感じること

実はこの「恐怖」と「不安」を感じると、人は「緊張」するようになっているのです。

これは動物が敵から襲われたときに、すぐに逃げなければならず、瞬間的に体を動かす必要があるために、心拍数を上げて、反射的に体を逃がせるように筋肉に力が入るようにできているのです。

つまり動物の防衛本能の一つなのです。
つまり緊張自体が悪いわけではないということです。

ところがここで一つ問題があります。
それは「緊張」しているときは、脳の理性的な部分が使えなくなっているということです。

緊張するとIQが下がる?

なぜ人は緊張しているときに理性的な脳が使えなくなるかというと、先ほどの動物の例でいうと、自分が殺されてしまう可能性があるときに、理性的に考えて行動していたのでは、間に合わない可能性があります。

瞬間的に逃げ出すか、戦うかを選択しなければいけません。
つまり「考える間もなく条件反射で対応しなければいけない」のです。

そのためには理性的な脳を使うよりも、もっと原始的な脳の部位を使って、反射的に行動できるように、脳の回路ができています。

そのため、「緊張」しているときには人は理性的な思考ができなくなってしまうのです。

この理性的な思考ができなくなっている状態を別の言い方をすると「IQが下がっている状態」と言うことができます。

例えばテスト会場で「緊張」していると、勉強したことが思い出しにくくなっているはずです。

プレゼン前に「緊張」していると、声が上ずり、練習してきたはずのことが全くできなくなってしまいます。

また試合直前に「緊張」していれば、試合に集中することができず、自分のパフォーマンスを発揮することができません。

このように人は「緊張」しているときには、IQが下がり本来のパフォーマンスが出せなくなっているのです。

緊張しないためには自分の思考パターンを変える

では、私たちはどうしたら「緊張」せずに、IQを下げずに、自分のパフォーマンスを最大化することができるのでしょうか?

方法は主に2つです。

①本番の環境を自分のコンフォートゾーンにしてしまう。
②抽象度を上げて物事を俯瞰して考える

(本当は3つ目に「環境を変える」もあるのですが、自分一人では難しいので、今回は①と②に絞って説明します)

①の本番の環境をコンフォートゾーンにするということですが、まずコンフォートゾーンを理解しなければいけません。

コンフォートゾーンとは「居心地のいい空間|自分にとって安心安全な場所」という意味です。

つまり自分にとって何の危害もなく、「恐怖」も「恐れ」も感じない空間という意味です。
人が緊張するのは自分にとって危害が加わる可能性を感じるからです。
つまりその場所が自分にとって「コンフォートゾーン」ではないからです。

であれば、その場所をコンフォートゾーンにすればいいわけです。

ではどうしたら良いのか?

それは事前に何度も本番の状況をシミュレーションするのです。

コーチングではこれを「ビジュアライゼーション」と言います。
(スポーツの世界でいう「イメージトレーニング」になります)

自分の本番の環境をできるだけリアルに再現し、そのイメージの中で自分が理想的なパフォーマンスを発揮している状態を想像するのです。

これを一回だけでなく、何度も繰り返します。
そうすると、だんだんとその状況に自分の思考と身体が馴染んでくる感覚を味わうことができるようになります。

この「馴染む」という感覚が非常に重要です。
その状態が自分にとって当たり前の状態になれば、本番環境が自分にとってのコンフォートゾーンになり始めた証拠です。

実際にイメージトレーニングをしたことで、本番でのパフォーマンスを高めたスポーツ選手の話しは枚挙にいとまがありません。

それぐらい効き目があるのです。

決め手は「抽象度の高い思考」をすること

そして②の方法が今回一番お伝えしたかったことなのですが、
それが「抽象度を上げて物事を俯瞰してみる」という方法です。

緊張してしまう大本の話しを考えると、自分がこれから行おうとすることに「成功」と「失敗」の2つのパターンがあることが分かると思います。

もし選択肢に「100%成功」しかなかったら、人は「緊張」はしないでしょう。

しかし、選択肢に「失敗」があるから緊張してしまうのです。
であれば、選択肢に「失敗」を無くしてしまえば「緊張」はしなくなるはずです。

そのために必要なのが「抽象度を高めて俯瞰してみる」という方法が必要なのです。

これは例えば試験やプレゼン、試合の時に「成功したら嬉しい」「失敗したら怖い」という2択にするのではなく、この二つの選択肢をもう一つ上の抽象度で括りなおしてしまうと、成功も失敗も選択肢からなくなります。

例えば「今日は、自分がこれまでやってきたことを100%発揮する」としたとします。

そうすると、練習してきたことを100%発揮できたかどうかが終わった後に重要なことで、成功したか、失敗したかの選択ではなくなります。

または「今日は自分のやってきたことを、全力でプレーし、見ている人たちに今日までの成果を見てもらう」という考えをしても、成功も失敗も全力でプレーしたのであれば両方内包されていることになります。

つまり「成功」という結果も「失敗」という結果も、両者を内包するような目的・目標を考えることで、失敗したときの「恐怖」が減少し、「緊張」しなくなるのです。

まとめ

人は自分のコンフォートゾーンを外れた状態にいるときに必ず緊張をするようにできています。

それは脳は「コンフォート(居心地が良い)」から「恐怖」「不安」に変わってしまうからです。

そのため、脳と身体が委縮してしまい、本来できるはずの思考、本来ならできるはずの行動ができなくなってしまうのです。

決め手は自分のコンフォートゾーンを変えること、抽象度の高い思考を行うことになります。

自分が緊張しているなと思ったら、ぜひこの2つを試してみてください。

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