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忘れてはいけない話

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#子ども

小さな積み重ねが実を結ぶとき

小さな積み重ねが実を結ぶとき

数年前に、わたしが養護施設に勤めていたときのことです。

ある年、小学校低学年のAちゃんが施設に入所してきました。

入所したての頃は、少し不安げな表情を見せたり、きょとんとしていることが多かったのですが、時間が経つにつれ、徐々にAちゃんの本当の顔が見え始めてきました。

なにか思い通りにならないと癇癪を起したり、他の子に手を出してしまう。1度わーっとなるとなかなか収まらず、ひと通り泣き喚いたあと

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「あの先生は、どれだけ俺のことを馬鹿にすれば気がすむんだ」と その子は言った 反省文の害⑩

「あの先生は、どれだけ俺のことを馬鹿にすれば気がすむんだ」と その子は言った 反省文の害⑩

高校受験の二日前、不登校の男の子が言った。

「いつもいつもいつもいつも思ってた、あの先生は、どれだけ俺のことを馬鹿にすれば気がすむんだ」
「俺のことを、どれだけダメな人間だと思ってるのか」

これは、受験票を受け取るために中学校に行った彼が帰宅した時の言葉だ。彼は担任から侮辱の言葉を受けて帰ってきた。

受験を控えた面談の席では、同席していた母親の前で担任は男の子にこんなことも言っていた。

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「不登校支援策」が教師を追い詰める 反省文の害⑨

「不登校支援策」が教師を追い詰める 反省文の害⑨

「不登校の児童を車に乗せ無理やり学校へ 教諭に厳重注意」
え? 何があった? どうした?
新聞記事の見出しに驚いて記事に目をやる。新聞で報道された内容は以下の通り。

 不登校の傾向がある低学年の男子児童を無理に学校に連れ出したとして、愛知県半田市教育委員会が市立小学校の校長と担任の女性教諭を口頭で厳重注意していたことが11日、明らかになった。厳重注意は昨年12月24日付。

 市教委によると、女

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綺麗事を語ったっていいじゃないか

綺麗事を語ったっていいじゃないか

noteやFacebookに書いていることもそうだし
パンフレットなどに書くこともそうで
綺麗事やんか。なんて、思われているだろうし
なんとなく自分でもおもうときがある。

綺麗事やん。ってなんとなく
嫌味ったらしく聞こえるし良くない印象。
でも、きっとそうじゃない。

綺麗なものを思い続けないと、今の違和感に気づけなくなるきがするんだ。

「違和感」って毎日そこにあると
いつのまにか慣れてきて「

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