のすけ(江口幸之介)

のすけ こと 江口幸之介の頭の中をひたすらに書き出していく場所です。 教育のこと、子育…

のすけ(江口幸之介)

のすけ こと 江口幸之介の頭の中をひたすらに書き出していく場所です。 教育のこと、子育てのこと、子どものこと、不登校のこと、カメラのこと、思いついたこと。

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最近の記事

『好き』の搾取

『〇〇が話聞いてくれないなら、のすけも話し聞いてあげたくなくなるよ?!いいと?!』 もう片付けるよーと何度言っても片付け始めずニコニコしながらこちらを見て遊び続ける3歳児相手にこう伝えると、スッと顔が曇って首を横に振る。 この子が僕のことをある程度好きでいてくれてる自覚があるからこの言葉を選んだんだ。この『好き』の使い方ずるい気がするなと思ってしまった。 間違っちゃいない。 話を聞かない人の話なんて誰も聞いてくれやしない。 でも、今回のは事実を伝える以上の恐喝のような脅

    • 心の扉

      集団で動くと必ずそこから逸れる人がいて 彼らがそうあることを正すべきか、今は受け入れて寄り添ってあげるべきか毎回その天秤に悩んでしまう。 みんなで同じ本を開いて読んでいる時に 座りたい場所に座れなくて立ち尽くす一人の女の子。 彼女は、全く僕に心を開いてくれていなくて 喋り掛けても基本スルーだし頷くか首を振るかくらい。 他の子にそこ譲ってくれんかなぁと声もかけるが断られ、 別の近くの場所を打診しても嫌と言われ、 『座りたいけどあそこは座れないんよぉ。』と横でつぶやいてあげる

      • 配慮 vs 妥協

        そんなこんなで保育園でまた過ごす日々。 若いから•男性だから子どもから人気あっていいねーって 今も昔もよく言われます。 前は『それだけのおかげじゃないもんねーぷんぷん』って思ってましたが、若さと少数の方の性別万歳くらいには思える今日この頃。大人になりました。 (まぁ明らかに意図してない懐き方をしてくる時もあるから本当にそのおかげも多分たくさん受けてます。ありがとう若さ。) 自分の現場ではそんなに思うことはないのだけれど、 保育園や学童、学校に入ると『発達の差』を意識せざるを

        • 儚さと美しさ。

          桜を見ると、『儚いから美しいんだ』って言葉が思い浮かぶ。 こんなに咲くまで時間をかけて、今か今かと僕らを焦らすのに、あっという間に散る。 その散り際を綺麗だねって眺める僕たち。 儚いから愛おしく想うんだろうか。美しいんだろうか。 案外あっという間に人はいなくなる。 それは死別も然り、縁が切れる瞬間も然り。 どれだけ覚悟をしていても、わかっていても 会えていなかったはずだとしても この終わりを告げられる瞬間は虚しくて寂しくて 嫌いだ。 この嫌いな別れがあるが故に 僕らは

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        • ワライバ!まとめ
          2本

        記事

          誰かの中に生きる

          『人はいつ死ぬと思う??人に忘れられた時さ』 ワンピースの有名なセリフ。 忘れられるというのはそれなりに寂しさがあって、 言葉にできないつらさのような苦しさのようなもので 胸が詰まりそうになってしまう。 だから僕は別れが嫌いだし、 距離が空いていく実感に耐えられない。 とはいえ、 撮影の仕事も1回長くても60分ほどで、多くても年に2-3回。 ずっとやっていた遊び場作りの仕事も1回3時間ほどで次に会うときは1年後だったりするので、 お仕事柄めちゃくちゃ忘れられるという経験

          VS『余裕』

          ただの反省文。 ある子が『のすけのnote読んだ』とか言ってくるもんだから、久しぶり過去の自分が書いたものを読んでみた。 結論、グサグサ刺された。 これは言い訳として言いたいわけではない、という 前提のもと書きますが、 本当に心の余裕がない。自分で認知できるほどにない。 めちゃくちゃ意識して、事前に考えたり、 シミュレーションしたり、準備を増やしたりしてるけど それでも余裕がなくなる瞬間が生まれてしまう。 本当に良くない。 頭じゃわかってるし、僕が大事にしたいことも そ

          話し合い備忘録②スマホの使い方〜『禁止にする』ということの重さ

          中高生は今のところみんなスマホ持っていて、 小学生組も1人。 キッズ携帯を数人持っていて、 1人たまごっちを持ってきてます。 ゲームもスマホも特にルールにはしていません。 壊れたら嫌なもの、無くしたら嫌なもの、 わざとじゃない形で壊されても冷静でいられるもの、 そんな感じでは伝えています。 そんな中で、スマホを扱っている姿を見る時間が 少し多かったように見えた今回。 (持ってる人が増えたのも大きい) 『スマホどうなんだろうねー』と僕がつぶやいたのをきっかけおやつの時間に話

          話し合い備忘録②スマホの使い方〜『禁止にする』ということの重さ

          話し合いの備忘録①外で遊びたいvs部屋にいたい

          今日のことは忘れたくないから書き残す。 活字大好き野郎だから鬼のように長いです。 覚悟して読んでください。 お家を借りて1日過ごす時は おやつを食べる▶︎片付け▶︎公園に行く 誰と決めたわけでもなく なんとなくの流れになっています。 R(名前伏せるため)が 『のすけ外行こう。』と言ってきたので 『じゃあ、みんなに伝えておいで』と誘いに行ってもらったのですが、、、 お部屋で遊びたい組が2人。 ワライバ!では多数決で決めることはありません。 この話はまたどこかでしますが、

          話し合いの備忘録①外で遊びたいvs部屋にいたい

          自分のことは自分が決める①自由と責任

          「自分のことは自分で決める」 ワライバ!にいる中で大事にしてほしいことの一つ。 当たり前のことなんだけれど あまりに蔑ろにされることが多いのです。 絶対しなきゃいけないことなんてありません。 ワライバ!に来ることも、 他の習い事へ行くことも、 学校へ行くことも、 宿題も、勉強も、遊びも どんなことだって 全部するしないを決める権利は子ども自身にしかありません。 ですが、 あまりに管理されることに慣れすぎている子どもたち。 管理しやすいとさぞ優秀な社会の駒にはなれる

          自分のことは自分が決める①自由と責任

          ワライバ!とのすけの立ち位置。

          ワライバ!のビジョンの先が見えなかった。 どんな場でありたいと思ってるの? という質問をいただいたので、 せっかくの機会なので書き記しておこうと思います。 本題の前に少しワライバで大事にしたいことの話。 ワライバ!の最重要ワードは「今」です。 将来英語が話せた方が役に立つから。 将来勉強ができた方が幸せになれるから。 今これができないと大人になったら困るから。 そんな言葉や想いばかりに囲まれた子どもたち。 じゃあ、大人になるまでの日々は 将来のための犠牲でしかない

          ワライバ!とのすけの立ち位置。

          今後のお話。

          夏タームもついに終わり、秋へ突入。 ここ2ヶ月の振り返りも含め少し今後についての頭の整理をしていきたいと思います。 先に僕の中での結論を伝えておくと 「基本月6回の開催は少人数制や中止にすることはない」 ということです。 今回の少人数制の振り返り今回僕の中でのルールは 「自身は行きたいのに家庭の価値観の違いでいけない子どもをつくらない」 でした。 ハッピーな子たちを作っていくというより、 なんで私はいけないの?!っていう マイナスな感情を作らないための策。 ですの

          「なんか気に食わん。」

          久しぶりに書く。 今回は高学年ガールズのお話。 今日はいつもとは違う公園。 普段の公園は人がそんなにいないんだけど 今日の公園はN小学校の子達がたくさん遊びにきている。 ワライバ!にも一人いて その子(M)は先についてたこともあり ワライバ!に入ってない、クラスメイトの子達としばらく遊んでおりました。 そこで後からやってきた、高学年二人。WとH なんだか自転車で周遊しては戻ってきて、 周遊しては戻ってきて、自転車置いてウロウロして 戻ってきて。 そこで、 「ちょっ

          「なんか気に食わん。」

          「正しさ」

          「正しさを別の正しさでなくす悲しみにも出逢うけれど」 水平線が光る朝には、あなたの希望は崩れ落ち そして、その風に飛ばされるかけらを見て、「美しい」と思う人がいる。 透き通るほど淡い夜に あなたの夢が一つ叶って それを称える歓声と拍手の間に 誰かの悲鳴が隠れている back numberの《水平線》という曲聞いてみてくださいませ。 オリンピック開催中にデモをする人がいる。 閉会式で「開催してくれてありがとう」と伝える選手たちがいる。 何が正しいんだろう。 そんなこと

          明日子どもたちに話すこと

          お金のこと、スマホのこと、ケータイのこと。 きっとこれから、勉強のこと、ゲームのこと。 色々出てくるのかなぁとは思います。 この上のことって「家庭による」としか言えないのです。 例えば、「手を出すこと」「暴言・言葉遣い」は この先肯定される機会ってほとんどないと思うので 割ときちっと言えます。 ただ、最初にあげたことって お金の使い方が荒くても、 ゲームの時間やスマホの時間が死ぬほど長くても、 勉強しなくても、 このこと自体が「100%悪」と言い切れることは 間違いなく

          明日子どもたちに話すこと

          「当たり前の存在になること」「特別になること」

          子どもにとって 期間限定でしか会えない人たち。 例えば、教育実習生、保育実習生、おじいちゃん、おばあちゃん。 基本的にこのような立ち位置の人たちと子どもとの関係性がうまくできているように感じても別に関係作りが上手いというわけではないと思っている。 というのも、この人たちは「特別感」という最強の武器を持っているから。 親や担任より仲良くなれてるぜ!と勘違いしているそこの「特別感」を纏ったあなた。 いつも私が頑張っているのに、私は嫌われているのかな、と思ったお母さんや担任の

          「当たり前の存在になること」「特別になること」

          ワライバ日誌〜川遊び議論

          いや、農業用水路らしいんですけどね。 ワライバ!の時間ここで遊ぶかどうか議論が執り行われました。 公園の横にこの用水路があるので 暑くなると行きたくなりますよね、、、 僕的には水辺はノリで行くと危ないしこわいなぁと 思いながらも、禁止にすべきなのか考えあぐねていたところで、保護者の方からも「どうなんだろう?」というお話いただいたのでみんなで話すことにしてみたのです。 「危険だからこれから川遊びはしません」という風に 大人がルールを作ってしまえば簡単だけれど そうはしたく

          ワライバ日誌〜川遊び議論