見出し画像

話し合い備忘録②スマホの使い方〜『禁止にする』ということの重さ

中高生は今のところみんなスマホ持っていて、
小学生組も1人。
キッズ携帯を数人持っていて、
1人たまごっちを持ってきてます。

ゲームもスマホも特にルールにはしていません。
壊れたら嫌なもの、無くしたら嫌なもの、
わざとじゃない形で壊されても冷静でいられるもの、
そんな感じでは伝えています。

そんな中で、スマホを扱っている姿を見る時間が
少し多かったように見えた今回。
(持ってる人が増えたのも大きい)
『スマホどうなんだろうねー』と僕がつぶやいたのをきっかけおやつの時間に話すことになりました。

正確には、
前に僕から
『わざわざ来てまでそんなスマホすると?』って言われて、
スマホを持って来なくなったYと僕+時々他の子の話の備忘録。

Yの言い分はこうです。

・わざわざワライバに来てまでスマホのゲームする必要なくない?
・お金払ってきとるのにもったいない?
・LINEならまだしもゲームはせんでいいやん?
・そんなんワライバに来る意味ないやん。

かなり正論です。
でも、まさかの言い出しっぺの僕から一つ一つ返されます。

・わざわざワライバに来てまでスマホのゲームする必要なくない?
▶︎必要はなくても、してもいいんよ。逆にワライバで出来るんだから家でする必要もないって言えちゃうね。

・お金払ってきとるのにもったいない?
▶︎この額くらい気にならない家庭もあるかもしれないし、のすけもYもお金を払ってるわけじゃないから、そこをいう権利はないとよ。

・LINEならまだしもゲームはせんでいいやん?
▶︎Yにとって友達とのLINEが大事なように、ゲームが大事な人もおるんかもしれん。大事の順番は人によって違うから。

・ワライバに来る意味ないやん
▶︎のすけもなんで来るんだろうとは思うけど、ワライバに来る理由はそれぞれ違うからそれでも来る意味があるんじゃないかな。

同じ『スマホ反対派』ののすけがまさかの味方をしてくれません。
『私はのすけに言われて持って来ないようにしたのに』という想いも感じ取れる。

ここで、『ルール』つまり、『人の自由を制限する』ということの重さについて話します。

学校や社会では、あまりに簡単にルールができます。
それは、わかりやすく楽だから。
その理由や説明もかなり雑。
だから、Yの言うことはきっと今までに
Yが言われてきて、これを言われ説得されてきたことと思える。

でも、そんなに人の自由を制限するって気軽にしていいもんじゃない。
そして、簡単にその制限に納得するもんじゃない。
『え、本当に?』って思う癖をつけてほしい。

そして、これは言ってないけれど僕の想いとしては
『ルールだから守らなきゃいけない』で行動を制限できればいいわけではなくて、
『人といる時にスマホをずっと見てるって失礼だよ』
『人が掃除してる時に平気で遊べる人でいるな』
というのをわかってほしくて、
『今はやめとこう』『今は掃除をしよう』と
思えるようにならないとあんまり意味がない。

僕の不快感を無くすためだけのルールになってしまう。
そんなの意味がない。

少しずつYの温度感が高くなるのがわかります。
だんだん顔がひきつって目が潤んできます。

議論を勝ち負けで考えてる割合が高くて、
説得しようとしてしまうから、出来ない気がしてきてるのか。

『じゃあさ!Kがゲームしていいままなら、LINEの方が大事やしうちだって持ってきてずっとするよ?のすけそれでいいと?』

『ゆながいいなら別にいいんじゃない?
でも、
《ワライバでは人と関わって、スマホは家でしたほうがいい》
って自分で決めたことなんでしょ?
KがゲームをするからってYの大事の順番が変わっちゃうと??』

『…』

この発言が出たことに少し僕が反省させられた。
多分、以前にYにスマホのことを話した時に
僕の想いが乗りすぎた。
『のすけに言われたから』って割合が高かったんだろう。反省。
いや、ヤケになった部分もあるんだろうけど。

『でも、周りの人は嫌な気持ちになるやん!!
Yもずっとスマホ触られるの不快やもん。』

『それはのすけも一緒よ。
でも、そのためにルールには出来んやろ?』

『じゃあさ、Yみたいに自分ルール決めたらいいやん!

Yは持ってきたくなるから、お母さんに持っていきそうになったら止めてって言っとるし。(まじえらい)

Kも自分でやめれんなら電源切るとか持ってこんとかさ。』

『それを押し付けたらルールと同じになっちゃうよ。
自分で決めることは自分のことだからみんなで話合うことじゃないね』

一言も発さないKだけれど、
顔を見れば聞こえて若干気まずいなとは思ってるのはわかる。
でも、このタイミングもずっとスマホをしてます。

Yもじゃあどうしたらと、言うことが雑になってきたので
『一回スマホ置いてのすけの方見て』と
僕からKに話し始めます。

『人がこうやってあなたのことをずっと話してるのに、スマホを扱ってるのはすごく失礼。これは、スマホを持ってくるとかの話じゃなくて、ただただ相手は悲しいし寂しいよ。』

『のすけも、せっかく会える日なのにずっとKがスマホを触ってると寂しいと思っちゃう。
二人でいる時にのすけずっとスマホ触ってたらちょっと寂しくない??』

『んーー、いや別に!』(意地とかじゃなく多分本当に)

シンプルに価値観の違い。
僕、気にしぃだから一瞬羨ましく思えてしまった。笑

『そっか。
じゃあ、
のすけが寂しいと思うように、
のすけのことどうでもいいのかなって思うように、
Kはそんなつもりなくても、
Kの大切な人や好きな人にそう思わせちゃったら
その人がKから離れていって気づいたら近くにいないかもよ。
だから、そんな想いをする人がいるってことも覚えててね。』

ここで、話は終わらせました。
スマホを持ってる組はずっと近くにいて話を聞きながら
ちょこちょこ意見を出してくれました。

正直、スマホは魅力度や依存度が高くなるように
Googleをはじめとした世界の最高峰技術を使って作られているので

たかだか小学生の自己制御で辞めるのは
かなり難易度が高いと思ってます。

でも、
自分の大切な人が嫌な思いをしてるということを
平気で無視できる人でいないでほしいなと
心から願う。

自分の出来ないことを知って
対策をしたYはすごいなと感心。
どう頑張っても自分じゃ出来ないこともあるからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?