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話し合いの備忘録①外で遊びたいvs部屋にいたい

今日のことは忘れたくないから書き残す。
活字大好き野郎だから鬼のように長いです。
覚悟して読んでください。

お家を借りて1日過ごす時は
おやつを食べる▶︎片付け▶︎公園に行く
誰と決めたわけでもなく
なんとなくの流れになっています。

R(名前伏せるため)が
『のすけ外行こう。』と言ってきたので
『じゃあ、みんなに伝えておいで』と誘いに行ってもらったのですが、、、

お部屋で遊びたい組が2人。

ワライバ!では多数決で決めることはありません。
この話はまたどこかでしますが、
『全員が納得できる』という答えに可能な限り近づける努力をする癖をつけて欲しい、一人の意見だから、と軽く扱わないで欲しいからという理由です。

ここから、話し合いです。

と言っても、話し合いをしたいほどこだわりがあるのは
あまりいないようで、
外に行きたいRとY、部屋にいたいN、そしてのすけの4人。

R『だってさ、
俺はスマホの話し合いの間もずっと待っとったんよ?(確かに、遊ばず話し合いの場所にずっといた)
ずっと一日部屋おったんやけんもういいやん。
なんで行く直前になって予定変えて嫌とか言ってくるんよ』

のすけ『ずっと楽しみに待っとったもんね。
でも、他の人に待っててって言ったわけじゃないから
待ってたのにって言われても困ると思う。
そして、
みんなで外に行くって決めたわけじゃないから、
Nにとってはなんで急に外に行くって思ってるかもよ?』

R『みんなでいこって言いよったやん!』

のすけ『のすけとRの2人でも言ったし、
大きい声でも言ってたけど、
全員に確認はしてないやろ。』

Y『でもさ、
一人しか行きたくない人おらんのやけん
我慢させて行けばいいやん。』

のすけ『じゃあ、みんなでYのお金で旅行に行こう。
きっとY一人以外はみんな賛成するから我慢してね。』
(ちょっと意地悪過ぎた)

Y『それは違うやん。』

のすけ『そのくらい乱暴なこと言いよるとよ。
一人だからって
気持ちを大事にしなくていい理由にはならんと。』

Y『、、、じゃあさ、30分部屋にいてサッと片付けして外に行くのはどう??』

R『やだ。むり』

ワライバの中でも
一番ロジカルで、大人な面を持ってるYからついにでた
折衷案も即倒れ。
Rは、まだ『自分の意見が通るvs相手の意見が通る』の勝ち負けの感覚が強い。

でも、この話し合いはディベートではないので勝ち負けじゃない。
自分のことしか考えずに、自分の想いを言うだけでは
話し合いが終わることはありません。

ひゃーかわいい。

ここらへんまでは
声を荒げることも、泣くこともなく
冷静に話ができていたけれど、
話し合いが伸びると遊ぶ時間は減るし、
この時間も話し合いに入らない子達は、
部屋の中で遊べてるので
Rもイライラが募って泣きじゃくりながら話すし、
一番冷静だったYも自分のコントロールきかなくなって、
一人側のNの目からも涙が溢れ始めます。

R『なんでNはそんなに外行くの邪魔してくるん!!』
のすけ『じゃあ、RはNが部屋で遊びたいのを邪魔しよると?』
R『そうじゃないけど。』
のすけ『Nもそんなつもりはないんじゃないかな。』

Y『ずっと一日部屋なんやけん譲ってくれてもいいやん』
のすけ『のすけもそう思うけど、それでも譲れないこともあるんよ。』

言い負かそうとしにくる意見に対しては
そうとは言えんくない?ってことを言っていきます。

R『じゃあ、Nがおったらずっと外行けんやん!!』
のすけ『いやって言うのが悪いわけじゃないのに、そうやって意見を言いづらくなるような言い方はせんで。』

こんな話を何巡もしながら、片付けの時間も過ぎて
帰る時間に。
結局どちらもしたいことできず、
3人とも気分も機嫌も最悪です。

すみっこでぶつぶつ言いながらうずくまり、
泣き叫びながら文句を言い、
静かに丸まって涙を流し続ける。

最後にのすけから話をします。

『RとYの二人が外に行きたいって思う気持ちも、
Nが部屋にいたいって気持ちも
どっちも同じ重たさだし、大切なんよ。
Rがずっと待ってたのもわかってるし、
譲ってくれよって言うのもわかる。
でも、
Nがそれでも部屋にいたいって気持ちも
無視はできんとよ。
新しく来たからじゃない。誰が一人でもそう。』

『Y以外、どっちも自分の意見を言うだけで
相手のことなんて全く考えてなかったやん?
なんで俺のことわかってくれないんだって。
話し合いの時は、
自分の想いを大切にすることも大事なんだけど、
相手の想いをどうやったら守れるかなって言うのも
お互いが思えんと進まんと。』

『でも、3人のすごいところは
1時間話し合いから逃げなかったこと。
他の子達みたいに向こうで『まじなんなん』って文句言ったり、
雑に話し合いに入ってきたりするでも
良かったわけだし、
話し合いせずに部屋で遊び続けることも出来た中で
ずっと話し合いに居続けたこと。
意見を言い続けたこと。

そして、言葉でちゃんと伝えられるから、
これからあなたたちが居たら話し合いも上手く
進むようになると思う。
少しだけ相手の想いも考えられるようになったらいいな。
最初は、先に大人になれた方が我慢することにもなっちゃうけど、全部我慢しなくてもいいから、仕方ないなって少しだけ思ってくれたらな。』

最後の最後まで
きちんと人の言葉を聞く耳を持ち続けてくれたことが、
何より嬉しかった。

ずっと遊べなかったし、
モヤモヤもイライラもしただろうに。

最後の話もずっと頷きながら聞いてくれて、
顔も優しい顔になって、わかったよって。

頑張ったねーーと3人のことをつぶれるほどに
抱きしめながら僕が泣きそうだった。

その後、
『N、
ずっとうちらばっかりしゃべって意見聞かんでごめんね。』
ってYが謝りに行ってたことも気づいとるんよ。

相手の想いを大切にすることは、
自分の想いを我慢することではないし、

自分の想いを大切にすることは、
相手の想いを無視することじゃない。

この話し合いが
自分のことを知る時間にもなり、
自分の想いを言葉にする時間にもなり、
相手を思いやる時間になり、
違いを知り認める時間になる。

面倒だけれど、
自分も他人も幸せにする大切なスキルだから
少しずつ身につけていって欲しいな。

今日のしたいはどちらも実らなかったけれど
今日感じた想いは、きっとあなたのことを成長させてくれるからね。
そして、周りの人のことを、あなたのことを守る力になるから。

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