俺パーソナリティ

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恋を解く

恋してばかり僕ら人間。総じてみんなバカで愚かで苦しくて悲しくて、縋るように優しさを迫る恋人達は、いつか来る終わりを考えることも無く、今の幸今の幸と過ぎ去った時間…

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僕が僕であるために

自分が誰だかわからない。だからきっと、僕は何にでもなれる気がするし、何も成せない気がしてならない。誰かが言っていた「自分が自分である限り、この世界は君のものだと…

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光の底へ

ネオン街に雨が降っている。先輩は「死にたい」と簡単に吐いた。僕は聞かないふりをしようとした。頭の中ではpoeme provencal Op.127が流れていた。この先輩の死にたいは軽い…

朝が来る

卵を割る。フライパンで踊る透明は白を帯びる。黄色い瞳が泣いている気がする。やり切れなくなってそれをフライ返しで割る。血がドロリと溢れていく。そして固まっていく。…

愛の化膿

愛された時にきっと思い出す愛された日々。泣きながら目覚める朝に、カサブタにならずに膿になる心の傷。会いたい時に、伝えたい時に、もう君がいない朝と、たまらない通知…

死んじゃおっか。

僕は自殺を2回試みた事がある。大学一年生の梅雨入りの前、8階から飛び降りた。理由としては、母はヒステリックで親父はDV野郎。両方不倫している。家庭内暴力、姉と弟は躁…

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しづかな海

水平線が広がる海。テトラポットの上に乗る僕は遠くを見つめている。海よりもはるかに小さい白鳥が海を見下している。魚は海の底から僕を見ている気がする。昨晩見たサメに…

18

17歳

僕は大人になる。これから大人になる。大人になってしまう気がする。来年僕は18歳。先生は大人とは何なのかをずっと教えてくれなかった。勉強は沢山教えてくれる。先生、大…

18

omoutoiukoto

想うこという事。それは僕らがずっと信じている事。世間では恋と言ったり、愛と言うらしい。その気持ちは時間と共に消えてしまうらしい。とても脆く、刺激的で、恋しくて、…

15

夏休み

ラジオ体操のスタンプが貯まらない。なかなか夏が終わらない。日記も何も書いてない。学校はあと10日で始まってしまう。算数の宿題ばかり溜まっていく。お盆休みに実家に帰…

15

就活狂想曲

コピペみたいな志望動機。増えるバイトリーダー。潤滑油まみれの集団面接。同じ髪型、偽物笑顔。狂ってる、狂っている。踊りながら靴を舐めながらへりくだりながら、御社が…

23

正解があったとして

6月になると雨の日ばかり。だからか、僕の6月の思い出の傍には雨の音が鳴り響いている。涙を流しても誤魔化せてしまう日々が連なっている気がする。6月は嘘をつきやすい季…

15

今年も夏が来てしまう

夏が来ると苦しくなる。頭が真っ白になる。暑くて頭がおかしくなってしまう。だからか分からないけど、なんでもいい気がしてくる。苦しいのを夏のせいにできる。狂ってるい…

23

誰でもいいかもね

天気がいいのに気分が優れない。雨が降っているのにルンルン。眠たくて寂しい夜をいつも乗り越えて、ちょっとずつすり減っている可哀想な心。代わりに僕が涙を流すよ。約束…

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僕は何者にもなれない

何者にもなれない。可愛くて愛嬌のある子。頼りがいのある爽やかな笑顔のアイツ。誰からできたんだろうな。誰の真似をしているんだろうな。僕はいったい誰の真似をしている…

15

新宿に雪が降った日

新宿に雪が降った日、皆は携帯を空に向けていた。雪を喜んでいた。手が冷たくて悴んで、皆はそんな事を気にしていないようだ。僕だけが悴んだ手を吐息で温めていた。白い息…

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恋を解く

恋を解く

恋してばかり僕ら人間。総じてみんなバカで愚かで苦しくて悲しくて、縋るように優しさを迫る恋人達は、いつか来る終わりを考えることも無く、今の幸今の幸と過ぎ去った時間に目を瞑る。作り笑いをする僕と、本当に笑う君とでは幸福感に差があるようだ。僕は欲で君は愛を、君は言葉で僕は行動を。昔の恋人、そのまた昔の恋人。君という今の恋人とかつての恋人をなぜだか重ねてしまうのは、きっと僕は影を見ているから。1周目2周目

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僕が僕であるために

僕が僕であるために

自分が誰だかわからない。だからきっと、僕は何にでもなれる気がするし、何も成せない気がしてならない。誰かが言っていた「自分が自分である限り、この世界は君のものだと。」楽しくするのもつまらなくするのも結局は自分だ。だから僕は何が何だかわからないままあやふやに、黒と灰色と白色の、楽しい悲しい苦しいをごちゃ混ぜにした日常を平らげている。そしてたまに死にたくなる。そしてまた、生きてやると叫びたくなる。僕はこ

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光の底へ

光の底へ

ネオン街に雨が降っている。先輩は「死にたい」と簡単に吐いた。僕は聞かないふりをしようとした。頭の中ではpoeme provencal Op.127が流れていた。この先輩の死にたいは軽い。あまりにも軽い。まるでわたあめのような、雲のような、そんな軽さで暖かさがある。この人はまだ生きたいんだなと理解する。僕は先輩の目を見て「皆生きてて凄いですよね。先輩もすごい。死んだら褒めたいです。悲しいけどね。」と

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朝が来る

朝が来る

卵を割る。フライパンで踊る透明は白を帯びる。黄色い瞳が泣いている気がする。やり切れなくなってそれをフライ返しで割る。血がドロリと溢れていく。そして固まっていく。食パンに挟んで隠してしまえ。僕はそれにかぶりつき、この個体を維持する。生きる意味なんてないのにな。この虚しい朝は何回も訪れる。僕が生きている限りこいつを殺して食って生き長らえる。この鳥は産まれたかったのかも、僕は産まれたく無かったのにも関わ

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愛の化膿

愛の化膿

愛された時にきっと思い出す愛された日々。泣きながら目覚める朝に、カサブタにならずに膿になる心の傷。会いたい時に、伝えたい時に、もう君がいない朝と、たまらない通知に唖然とするこの心は化膿して行くばかり。好きって何?と呟く女子大生、暴力性に惹かれる白痴な女。色気にホイホイやられる男学生。貝殻が輝く朝の海。今日も空はただ高い。そしてあの空には自由に飛ぶ鳥達。泳ぐ雲。空気の読めない太陽。人達は歩みを進める

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死んじゃおっか。

死んじゃおっか。

僕は自殺を2回試みた事がある。大学一年生の梅雨入りの前、8階から飛び降りた。理由としては、母はヒステリックで親父はDV野郎。両方不倫している。家庭内暴力、姉と弟は躁鬱、だから家庭にも居場所が無い。そして親友が自殺した時僕はこう思った。「俺より何でもできて人気者なのに。僕の方がこの世に必要とされてないのに。なんで僕が生きてんだ?」って。誰からも必要とされない、あの子が言う好きもきっと期限付き。そして

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しづかな海

しづかな海

水平線が広がる海。テトラポットの上に乗る僕は遠くを見つめている。海よりもはるかに小さい白鳥が海を見下している。魚は海の底から僕を見ている気がする。昨晩見たサメに喰われた夢とか太陽とかも、全部深海に沈んでいるのかも。本当は僕はあの水平線に手が届くのに。海に月が反射している。海の底では怪物が泳ぐ。僕の心の底には凶暴なサメがいつも泳いでいる。僕はいつも月に手が届かない。潮風が大きな音を立てているその様は

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17歳

17歳

僕は大人になる。これから大人になる。大人になってしまう気がする。来年僕は18歳。先生は大人とは何なのかをずっと教えてくれなかった。勉強は沢山教えてくれる。先生、大人ってなんで黙るんですか?なぜ怒鳴るんですか?先生、大人ってなんで嘘をつくんですか。利己主義ですよね。先生、僕は大人になりかけてしまっています。嘘もつけます、裏切れます。不都合があれば黙ります。大人になるっていい事だと思ってました。どうし

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omoutoiukoto

omoutoiukoto

想うこという事。それは僕らがずっと信じている事。世間では恋と言ったり、愛と言うらしい。その気持ちは時間と共に消えてしまうらしい。とても脆く、刺激的で、恋しくて、簡単には手に入らない感情らしい。海は当たり前に広くて、太陽は明るいに決まっていて、それと同じように、僕らは人を愛せるに決まっていて、想えるに決まっている。当たり前に食事をして、睡眠をして、世間的な当たり前と言えば、学校に行ったり働いたり。川

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夏休み

夏休み

ラジオ体操のスタンプが貯まらない。なかなか夏が終わらない。日記も何も書いてない。学校はあと10日で始まってしまう。算数の宿題ばかり溜まっていく。お盆休みに実家に帰省する。大きな山、それよりも大きな雲、それよりもっと大きな海。太陽がギラギラ海で反射している。蝉がうるさいし、風鈴がちりりんと鬱陶しくて寝付けない。扇風機じゃあ簡単に涼めないし、アイスは大きくてすぐ溶けてしまう。僕の小さな手はすぐにアイス

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就活狂想曲

就活狂想曲

コピペみたいな志望動機。増えるバイトリーダー。潤滑油まみれの集団面接。同じ髪型、偽物笑顔。狂ってる、狂っている。踊りながら靴を舐めながらへりくだりながら、御社が第一志望と数多の企業へ口車を乗せる。個性を求められているのになぜか同調したもん勝ちの就職活動。狂いそうだ。自己分析はすればするほど自分が誰だか分からなくなる。企業研究、どれもこれも同じような社風と理念。それなのに「それは別の会社でもできます

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正解があったとして

正解があったとして

6月になると雨の日ばかり。だからか、僕の6月の思い出の傍には雨の音が鳴り響いている。涙を流しても誤魔化せてしまう日々が連なっている気がする。6月は嘘をつきやすい季節だ。迷ってばかりの僕にピッタリの季節だ。僕は6月が少し好きだ。でも今日も人は言い合っている、争っている。今日は6月1日。少し曇っている。

世界は1つ。僕は1人。街へ繰り出せば沢山の人々。その人それぞれに名前や顔や好きなものがある。それ

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今年も夏が来てしまう

今年も夏が来てしまう

夏が来ると苦しくなる。頭が真っ白になる。暑くて頭がおかしくなってしまう。だからか分からないけど、なんでもいい気がしてくる。苦しいのを夏のせいにできる。狂ってるいる今を夏のせいにできる。夏って便利な季節だ。逃げの季節だ。今年の夏も苦しい事から逃げよう、暑さのせいにして乗り切ろう。苦しさは夏風に乗せちゃおう。きっと夏の傷は秋風が包んでくれるし、冬になれば寒くて悴んで、感覚なんてないんだから。大丈夫、き

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誰でもいいかもね

誰でもいいかもね

天気がいいのに気分が優れない。雨が降っているのにルンルン。眠たくて寂しい夜をいつも乗り越えて、ちょっとずつすり減っている可哀想な心。代わりに僕が涙を流すよ。約束したけど、泣くのはやっぱかっこ悪いや。「君だけだよ」「貴方だけよ」ある映画を観ていた時にこんなフレーズが僕の脳みそのシワをウネウネした。

人はずっと人生と愛に悩まされる。でも僕はね、愛について答えは見つけたんだ。人生の答えだけは分からない

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僕は何者にもなれない

僕は何者にもなれない

何者にもなれない。可愛くて愛嬌のある子。頼りがいのある爽やかな笑顔のアイツ。誰からできたんだろうな。誰の真似をしているんだろうな。僕はいったい誰の真似をしているんだろう。お父さんお母さんの血が流れてる。反面教師にしてる。憧れている人はいない。本を沢山読む。人の思想を取り入れる。僕の中身はね、僕じゃないんだよ。だから僕はね、何者でも無いしなれないんだよ。君はどんな人なの?

君は、誰なの?名前は?優

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新宿に雪が降った日

新宿に雪が降った日

新宿に雪が降った日、皆は携帯を空に向けていた。雪を喜んでいた。手が冷たくて悴んで、皆はそんな事を気にしていないようだ。僕だけが悴んだ手を吐息で温めていた。白い息が虚しい。新宿はこんなに広くてキラキラしている。この虚しさと孤独の存在は否定されるべきだ。この街に照らされては行けない。早く帰らないと。

雪は強くなる。先は見えなくなっていく。街は輝きっぱなしで、僕の手の感覚は無くなっていく。心が冷えてい

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