風倉 傘座

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  • 勇者の火葬

  • 未来猫

    魔女に恋した猫の旅の物語です。 本編はnoteで全部公開して、6/9の文学フリマ岩手では、オマケなどを足したものを頒布予定です。

  • アオクロとアゲハの物語

記事一覧

白鳥の短歌

風倉   傘座
6か月前

文学フリマ東京37【記録編】

記録編とは、なるたけ事実と数字を次回イベント参考に残す用のやつです。 売上 新刊 3冊 既刊 1冊 しおり 5枚 見本見た人 9人 感想編に書いたが、緊張のため買いに…

風倉   傘座
7か月前
13

文学フリマ東京37【感想編】

というわけで、文学フリマ東京37に参加して来ました。 文学フリマ東京に参加を決めた経緯から説明します。今年の6月に文学フリマ岩手に参加後、やる気が途切れないうちに…

風倉   傘座
7か月前
9

どこかのだれかのつづきのはなし

ゲーム 人生のサイコロを振る五が出たら一回休みサイコロを蹴る 接続に意味を持たせて意味があるように見せかけ生きているなら ニセモノが目の前にいる本物の名前も知ら…

300
風倉   傘座
8か月前
3
+2

文学フリマ東京宣伝色違い3種

風倉   傘座
8か月前

文学フリマ東京37

風倉   傘座
8か月前
1

文学フリマ岩手8【記録編】

記録編は、なるたけ数字と事実を次回イベントの参考にするために残す用です。 短歌の選択理由 Twitterでたまたま、岡本真帆さんの短歌を見かけて、短歌が好きだったこと…

風倉   傘座
1年前
6

文学フリマ岩手8【感想編】

感想編は、勢いと感情重視で書いてみたので、時系列じゃなかったり、客観的事実に欠けてたりします。 前日(6/17) 新幹線こまちに乗って、秋田から盛岡にやってきました…

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1年前
4

まだ生きている。

明日、世界が終わる ブラジャーの紐が絡まる明日から洗濯なんかしなくていいの 甘たるいキャンディーを舐め寂しさた気ままの間でひねもすゆらり 土薫る闇市で買った花…

300
風倉   傘座
1年前
1

文学フリマ岩手8お品書き!

A5サイズの32ページ。 以下の5つのテーマで30首の短歌を詠みました。 ○明日、世界が終わる ○魔王vs勇者 ○何度生まれ変わってもあなたを探す ○禁忌の呪文 ○まだ生きて…

風倉   傘座
1年前
1

魔王城の掃除婦

あたしは魔王城の掃除婦。 あたしの仕事は勇者の死体を片付けること。 極悪非道の魔王。とても強い魔王。 なんとかして魔王をやっつけたくて、 みんな勇気を振り絞り振り絞…

風倉   傘座
4年前
1

勇者の火葬

プロローグ 勇者の火葬〜朝〜 細く長く昇っていく煙が映えそうな、雲ひとつない青い空の日だった。 勇者となった男は、鍛冶屋をやっている友人の息子で、小さい頃から…

風倉   傘座
5年前
5

もうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ

桜散る八重桜散る躑躅落つもうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ たんぽぽの綿毛が犬で吹き飛んでもうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ 平成がある日突然終わっててもうすぐ梅雨でもうすぐ夏…

風倉   傘座
5年前
1

6/9文学フリマ岩手お品書き

サークル春のぬかるみです。 6/9文学フリマ岩手【イ-36】のお品書きです。 『未来猫』はnoteで本編を全部読めます。頒布するものには、おまけで、閑話休題「愛すべきノ…

風倉   傘座
5年前
3

未来猫

エピローグ 風が強く吹いている。風の音しか聞こえない。彼女の黒髪がなびく。私は彼女の名前を呼んだ。彼女は振り向く。 「今、私の名前を呼んだの?」 「やっと、見つけ…

風倉   傘座
5年前
3

未来猫

第五章 柏木いずみ  魔法をまだ研究する者がいるという噂を聞いた。村といってもいいような小さな町だった。本当にこんなところに研究者がいるとは思えなかった。ただ、…

風倉   傘座
5年前
3
文学フリマ東京37【記録編】

文学フリマ東京37【記録編】

記録編とは、なるたけ事実と数字を次回イベント参考に残す用のやつです。

売上

新刊 3冊
既刊 1冊
しおり 5枚
見本見た人 9人

感想編に書いたが、緊張のため買いに来てくれた人と会話があまり出来なかったので、購入理由や作品を知ったきっかけを聞くことができなかった。文学フリマ岩手と違って、人の歩く速度が速くて、引き止めてしまうのが気が引けたのもある。

勢いのみで文学フリマ東京の参加を決めた

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文学フリマ東京37【感想編】

文学フリマ東京37【感想編】

というわけで、文学フリマ東京37に参加して来ました。

文学フリマ東京に参加を決めた経緯から説明します。今年の6月に文学フリマ岩手に参加後、やる気が途切れないうちに次のイベントの参加を決めてしまいたく、タイミング的にちょうど良かったのが文学フリマ東京でした。田舎に住んでる身としては、たまに都会に行く機会を逃したくないという理由もありました。そういうわけで、文学フリマ東京で自分の作品が売れるかどうか

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どこかのだれかのつづきのはなし

どこかのだれかのつづきのはなし

ゲーム

人生のサイコロを振る五が出たら一回休みサイコロを蹴る

接続に意味を持たせて意味があるように見せかけ生きているなら

ニセモノが目の前にいる本物の名前も知らず叫ぶ「偽物!」

ゲーム機の十字ボタンが壊れてるどこを押しても地下へと向かう

人生のゲームオーバーの基準もチュートリアルで教えて欲しい

手も足も出ないくらいの強敵もゲームならばまた立ち向かえる

切り札を後生大事に隠し持つ実は違

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文学フリマ岩手8【記録編】

文学フリマ岩手8【記録編】

記録編は、なるたけ数字と事実を次回イベントの参考にするために残す用です。

短歌の選択理由

Twitterでたまたま、岡本真帆さんの短歌を見かけて、短歌が好きだったことを思い出したから。

前回の文学フリマ岩手(2019年)で、新刊の小説が1冊も売れなかったのが、プチトラウマだったから。

短歌ジャンルは、小説より母数が少ない分、出店サークルを全てチェックしてる人がそこそこいるのではないか?知っ

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文学フリマ岩手8【感想編】

文学フリマ岩手8【感想編】

感想編は、勢いと感情重視で書いてみたので、時系列じゃなかったり、客観的事実に欠けてたりします。

前日(6/17)

新幹線こまちに乗って、秋田から盛岡にやってきました。こまちって最初座ってる方向と逆に進むからちょっと間違ってないかびびります。
というわけで、盛岡に着いてまず、会場の下見に行きました。えらい。当日道に迷って到着がギリギリとか遅刻は私あるあるなので、ちゃんと今回は対策として、会場の下

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まだ生きている。

まだ生きている。


明日、世界が終わる

ブラジャーの紐が絡まる明日から洗濯なんかしなくていいの

甘たるいキャンディーを舐め寂しさた気ままの間でひねもすゆらり

土薫る闇市で買った花の種チューリップという名前らしい

殆どは即死はせずに舞い上がるチリとかホコリで死んでくらしい

店仕舞いのつもりだったが客が来た百十二円の手帳が売れた

スライムで遊びたかった死ぬ前に気付けて良かったぐにゃぐにゅぐにょぐ

目覚まし

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文学フリマ岩手8お品書き!

文学フリマ岩手8お品書き!

A5サイズの32ページ。
以下の5つのテーマで30首の短歌を詠みました。
○明日、世界が終わる
○魔王vs勇者
○何度生まれ変わってもあなたを探す
○禁忌の呪文
○まだ生きている

作品はnoteでも全て公開する予定です!
#文学フリマ岩手 #文学フリマ #短歌

魔王城の掃除婦

あたしは魔王城の掃除婦。
あたしの仕事は勇者の死体を片付けること。
極悪非道の魔王。とても強い魔王。
なんとかして魔王をやっつけたくて、
みんな勇気を振り絞り振り絞り、
やってくる。でも、すぐに殺されて終わり。
そして、あたしの仕事だ。

あたしの一番最初の仕事は
一番最初に魔王に立ち向かった勇者。
魔物とひとの合の子であるあたしに
分け隔てなく接してくれたひと。
あたしを愛してくれたひと。

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勇者の火葬

プロローグ 勇者の火葬〜朝〜

細く長く昇っていく煙が映えそうな、雲ひとつない青い空の日だった。

勇者となった男は、鍛冶屋をやっている友人の息子で、小さい頃からよく知っていた。墓守の子とも遊ぶような少し変わった子供だった。けれども、いじめられている友達を見捨てて置けないような、正義感の強い子供だった。勇者の候補として王都へ旅立ったのは流石に驚いた。

友人が誇らしげだったのは最初ばかりで

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もうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ

桜散る八重桜散る躑躅落つもうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ

たんぽぽの綿毛が犬で吹き飛んでもうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ

平成がある日突然終わっててもうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ

干からびたカエルが道路に張り付いてもうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ

「夏が来た!」勘違いして叫びたいもうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ
#短歌 #創作 #夏 #梅雨 #連作短歌

6/9文学フリマ岩手お品書き

サークル春のぬかるみです。

6/9文学フリマ岩手【イ-36】のお品書きです。

『未来猫』はnoteで本編を全部読めます。頒布するものには、おまけで、閑話休題「愛すべきノラ猫たちパート1・2」と外伝「魔女の物語」がついてきます。1ページ目には猫の足跡をつけてみました。

『魔王の妃』は去年の冬コミで出した人生初の同人誌です。
#文学フリマ岩手 #文学フリマ #文フリ #文フリ岩手

未来猫

エピローグ

風が強く吹いている。風の音しか聞こえない。彼女の黒髪がなびく。私は彼女の名前を呼んだ。彼女は振り向く。
「今、私の名前を呼んだの?」
「やっと、見つけた」
 彼女に駆け寄る。彼女は変わらず、彼女のままだった。もう一度、彼女の名前を呼ぶ。彼女は私を抱きしめる。抱かれるのは好きではないが、今だけは悪くない気分だ。
「みらい」
 泣いてるのか、笑っているのかよく分からない表情だ。美人が台無

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未来猫

第五章 柏木いずみ

 魔法をまだ研究する者がいるという噂を聞いた。村といってもいいような小さな町だった。本当にこんなところに研究者がいるとは思えなかった。ただ、最近は不確かな情報にも飛びついてばかりいた。だから、何の手がかりも得られなければ、すぐ別の場所へ行けばいいと考えていた。
 大きな柏の木のある家だった。庭には、ハーブやら花やら何やらが咲き乱れている。蝶が数匹、ちらちらと飛んでいる。追いか

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